煙の世の獣村

 この世は煙の世とよばれていた。
 街道には灯篭が並んでおり、町屋が何層にも積まれているこの場所は、絶えず煙を吐き続けることから、化け物ともいえるようなものだった。
 主人公は、その化け物の背を這う虫のように、歩き続けていた。
 すると、鳥居があるのを見つけ、その向こうには、もう残されていないと思われていた竹林があった。
 主人公は夢中になってその中に入ることにした...。
24h.ポイント 0pt
0
小説 184,347 位 / 184,347件 SF 5,107 位 / 5,107件