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1日目
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しおりを挟むどうして、どうして、どうして?
(だって、岩に縛り付けて捨てたはずで……!)
彼女が怯えていることなど露知らず、聖剣が明るい調子で声をかけてくる。
『ねえねえ、この店熱いせいで、君の汗が俺にめちゃめちゃ、かかってきてるんだ……』
「な、な、な……!」
『汗、早く拭いてよ』
いよいよ戦慄が走った。
『ああ、でも君の汗なら、浴びるのも悪い気はしないかなって……って、ああ、どこ行くんだい!?』
店主におかしな武器を持っていることがバレるのが怖い。
「また参ります!」
ヒルダは脱兎のごとく、その場を逃げ出したのだった。
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