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第4章 結婚後の求婚
第36話 青焔の騎士は、無垢な花嫁に囚われる12※
しおりを挟むそう言うと、肩で息をするフィオーレは鏡の前で一度、うつ伏せにさせられる。そのままフィオーレは両手をつき、デュランダルにお尻を突き出す格好になった。
(ただでさえ、後ろからは何をされているのか見えなくて恥ずかしいのに、鏡の前でだなんて――)
「ああ、なんかいよいよ獣みたいになってきたな――」
鏡の前――。
自分が動物のような格好をしているのに直面させられたフィオーレは恥ずかしくてたまらない。彼女のお尻を割り入り、彼が背後から彼女のぬるぬるになった蜜口へと、獣のような猛りをあてがう、そうして、その堅い茎は、一気に彼女の花芯を貫いた。
「ひゃあっ――あっ――あ――」
彼の局部はぬぷぬぷと、彼女の膣道の中を進んでいく。そうして、彼女の秘部は、彼の器官を根本までのみこんでしまった。二人がつながってしまうと、デュランダルはフィオーレを抱きかかえるように腕を回した。彼女の背に、彼の逞しい胸板がぴったりと密着する。
鏡で自分たちの格好を見たフィオーレは、ますます恥ずかしくなってしまった。
「動くぞ――」
「ひあっ、あ、あ、あんっ、あ、あ――――」
彼の猛りが、彼女の膣道を前後に動く。内側が擦れる感覚で。フィオーレは堪らず声をあげる。
身体が鏡に近くなっては遠くなってを繰り返す。自分たちの身体が前後に揺れている姿を、フィオーレは見ざるを得なくなり、恥ずかしさが極限まで高まってしまった。
「あっ、あ、あっ、あ――」
「フィオ――俺の可愛いフィオーレ」
最初は浅い挿入が繰り返されていたのだが、次第に深い挿入へと変わっていく。
抽送運動を繰り返され、結合部がぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てる。
動きと同時に、デュランダルの手が、フィオーレの胸を愛撫する。さらに彼の唇は彼女の首筋を這った。
「二人して動物みたいで、悪くねぇな――」
彼の汗が、彼女の首筋にぽたりと落ちてきて、びくりと一度身体を震わせる。
何か所もの場所に刺激を与えられる上に、その様を鏡で見ていたフィオーレの快感は、いとも簡単に最高値に達してしまった――。
「あっ、あ、デュラン様――いや――あっ――だ、だめぇ――も、だめ――ああっ――!」
彼女の身体は二度の絶頂――外での回数も含めれば、三度目の絶頂を迎えてしまう。
身体を震わせる彼女の胎内に、彼が大量の熱い刻印を流し込んだ――。
ぐぐっと彼女は腰を引き寄せられ、余すことなく彼の白濁した液を注ぎ込まれる。
「ああ――フィオ――お前の中、最高だ――」
肩で息をする彼女の身体を、彼がぎゅっと抱きしめる。
「ああ、なんで身体が分かれてるんだろうな――身体が一つになっちまったら、どれだけ楽になれる――?」
彼は彼女の頬に口づける――。
そうして彼は彼女の耳元でささやいた――。
「フィオ――やっと出会えた俺の半身――もうお前以外の女が、女に見えないんだ――これからもずっと――いや、一生、俺の妻としてそばにいてほしい――愛してる、フィオーレ――」
「デュランダル様……」
彼の甘い囁きは続いた――。
「またちゃんとした格好で言いなおすから、その時に返事をくれ――フィオーレ、言葉じゃ言い表せないぐらい、お前を愛してる――」
彼の言葉に、フィオーレの黄金の瞳から一粒の涙がこぼれたのだった――。
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