薄明の契り ―私を喰らう麗しき鬼―
北の集落で慎ましく暮らす千代には、誰にも打ち明けていない悩みがあった。それは、新月の夜に必ず見る奇妙な夢の中に、麗しき神主によく似た鬼のような何かが出てくるという悩みだ。しかもその夢は成人に近づくにつれ、徐々に淫猥で生々しいものに変わっていく。
一方的に繰り返される夢に、千代は神主を過剰に恐れて接触を避けるが、成人を迎えるその日、とうとう神主に捕まってしまう。神主は「元服まで君を守る代わりに君の肉を喰らう契りを交わしただろう」と言い、鬼の姿となって千代を幽玄の世界に連れ去るが、幽玄での暮らしは思いのほか優しく、温かくて――?
「私が食べたいんですよね? それならどうして食べないんですか……!」
「君がいなくなるのに、美味いと思えるわけがない」
「弱った。君が泣くと心の臓が痛んで仕方がない。君が消えてしまうことの方が苦痛だ」
――愛おしいから食べてしまいたい。愛しているから食らいたくない。
これは孤独な鬼が愛する女性を喰らうまでのお話。
「千代、鬼の執着を舐めるなよ」
一方的に繰り返される夢に、千代は神主を過剰に恐れて接触を避けるが、成人を迎えるその日、とうとう神主に捕まってしまう。神主は「元服まで君を守る代わりに君の肉を喰らう契りを交わしただろう」と言い、鬼の姿となって千代を幽玄の世界に連れ去るが、幽玄での暮らしは思いのほか優しく、温かくて――?
「私が食べたいんですよね? それならどうして食べないんですか……!」
「君がいなくなるのに、美味いと思えるわけがない」
「弱った。君が泣くと心の臓が痛んで仕方がない。君が消えてしまうことの方が苦痛だ」
――愛おしいから食べてしまいたい。愛しているから食らいたくない。
これは孤独な鬼が愛する女性を喰らうまでのお話。
「千代、鬼の執着を舐めるなよ」
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文章の美しさにどんどん引き込まれていきます。北の村の寒々しさや、幽玄の世の美しさ、文章でこんなに目の前に景色が広がるのかと思いました。
千代と紫苑の想いは交わる事はないのか、この先がとても気になります。切に続きをお願いします。
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藤川さんの作品どれも大好きで、特にエブリスタさんの方も網羅しています!読み始めると止まらなくなってて毎回寝不足になっちゃうほど。3edw.では夜中に泣かされました。まずこの作品凄く面白いです!! 設定がイケメンの鬼だけに先が全く想像できない。でも本当にストーリーがよくできてて、公開されてるところまで一気に読んでしまいました。霊元の世界でのストーリー展開、まだ明かされていない出会いと契約の経緯、交わした契りを破りそうになるのか、そして最後どんな風に鬼の想いが描かれるのか早く知りたい。紫苑の話し方凄く好きです。未知の世界の中で展開されるラブストーリー。この作品もっと上位にいるべき!是非お時間ある時に完結して下さい。ずっと楽しみに待っています!
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