虐げられ魅了乙女は孤独な大公と恋をする
北方大公国ロズアラド。
古王国の正統後継者を自認する大公によって治められるこの北の果ての国は、魔力を持つ貴族たちとその他大勢の奴隷によって成り立っていた。
魔法に敵うはずもなく人々は蹂躙され、踏み躙られ、農奴として人間の尊厳を奪われて生きていた。
魔法を使える人間と、そうではない農奴。
ロズアラドの千年も続いたその誤りを正したのが、解放者と呼ばれた大公アレクシオン・ミギュリアス・クォン・エフ・ロズアラド。
農奴を解放し、平民として人間としての身分を与えた名君である。
しきたりを破り大貴族の息女ではなく小貴族出身の妻を娶り、大貴族といえども例外なく法に照らし合わせ裁くことの前例を作り、そしてすべての敵をことごとく粛清した、ロズアラドの頑迷な迷信の闇を切り裂いた大公。
彼の治世は北方大公国ロズアラドきっての善政であったと記される。
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