ヤンチャな鍛冶師はソロプレイ希望―フルダイブ型MMORPG―

UNKNOWN

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2章 商業都市

106.

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「さてと、空まで飛んで足場…足場どうするか考えてなかったな…
まぁ、上に行ってみて考えるか」

俺はその場で天使化した後、高度ギリギリま上空へと飛んで行った。

「お、光の魔素発見…やっぱ、雲より下は風、雲の中間は水、雲より上は光の魔素になってるな。
んー、ここら辺の雲を足場に出来たら良いんだが…どうするか」

雲に足を置くように飛翔しながら少しずつ高度を下げていくと、足が着くところで雲に潜った。

「うーん…風の魔素で集めて…雲を構成している水の魔素の濃度を操って1箇所に集めて…これでどうだ?
うっ…つめてっ…うーん、足は置けるが、そのまま下に降りていくか…
となると、横から集めるだけじゃなく、下から上にも風の魔素を足して…あ、これだと水の魔素が上から散っていくのか…
だったら、上から下にも風の魔素を加えて…おお、乗れる!よし、周囲から集めたから消耗の心配はないし、このままここでやってみるか」

雲の上に座り、体内にある聖力を体外まで広げた後、一定範囲内でその聖力を制御し、少しづつ大気中に圧縮していく。

「くっ…操作がムズいな…」
«ほぉ、久しぶりに天使の力を感じたかと思えば…まさか、人間だったとは»
「すまんが、今は話しかけないでくれ…後ちょっと…うぐぐっ…」
«(ふむ、これは…天燈の制作をしているのか。
となると、地上に天使が現れたのか?
いやしかし、そのような気配はないが…む?)
なっ…何故人工天使がまだ地上に!?»
「っし!取り敢えず1個目!
だぁぁ…と、取り敢えず休憩…体内と体外を繋げて制御すんのはムズすぎる…しかも、体外で圧縮しながら循環させるのは非効率すぎる…
だが、今のところこの方法しかないってのがな…聖力や神聖力はこの場所にはないから、自身が持つ力を出すはずなんだが…技を使うよりも難しい」

『〔流雲操作〕を獲得。
〔外聖操作〕を獲得。
〔聖壁〕を獲得。
〔天石造師〕を獲得』

「…って、さっきから声掛けてたの誰だ?」
«人間よ、そなたの力はどこで手に入れたのだ?»
「うわっ、龍いんだけど」
«聞いておるのか!»
「あ?聖力のことか?」
«うむ»
「なんだったか…森の力に、古代遺跡?があって、そこに人工天使が居たんだ。
で、そこで天使のオーブと悪魔のオーブを受け継いだ。
だが、最終的に自爆してたから、古代ゴーレムも人工天使もぶっ壊れて、今は死体だけ持っているが、古代遺跡は完全にぶっ壊れて今や地中に埋まった」
«そうか…だが、それならば何故神の眷属にならぬ?天使ならば…»
「だから言ったろ?受け継いだって。俺は天使の力は使えるには使えるが、人間だからな。
それに、神の眷属になんかなったら、それはもう自分の力じゃねぇ。
だから俺は、神の眷属にはならないんだよ」
«ふむ、変わった者も居たものだ»
「てか、お前もしかして暫く地上に干渉してないのか?」
«む?どういうことだ?»
「俺は…って言うか、俺の人種みたいなものか。異邦人って言って、他の世界からこっちに干渉しているんだ。
で、今地上では元々この世界で暮らしていた人間と、外の世界から入ってきた女神の眷属となった人間の2種類がいる。
ちなみに、女神の眷属はプレイヤーやら異邦人やら言われていて、全員死んでも復活出来る力を持っている」
«むぅ…今やそのようなことになっているとは…世界の理に干渉されてなお、気付かぬとは…»
「世界の理?」
«ああ、世界の理というのは、####…む、そうか。これは人間には伝えられない情報だったか。
まぁ、簡単に言えば、この世界を管理するもの程度に思えば良い。
儂はそこに住んでいるが、女神とやらの存在には気付けなかった…となると、何かしらの抜け穴ができていたのかもしれぬな»
「そうか。まぁ、女神には手を出すなよ」
«む、何故だ?そやつがこの世界に侵入したのであれば、それは我ら守護者が排除すべき存在である»
「俺が殺すからだ」
«むぅ…まぁ、そう言うのであれば…だが、この世界が滅亡を迎えるのであれば、その時は我らが出るぞ»
「ああ。じゃ、取り敢えず…2個目を作るか」
«そういえば、あの人工天使はお主が作ったのか?»
「ああ、神公認だから問題ねぇぞ?」
«む、既に神に会っていたか。ならば問題あるまい。では、我はもう戻る。
ここらはたまに龍が散歩しているから、気をつけた方がよいぞ»
「はいはい」
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