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第十七章 教皇国編
三百四十三話 大教会前での炊き出し
皇都に来て三日目の朝。
今日は朝から大人数を呼ぶので、僕は大忙しだ。
先ずは王城からルーカスお兄様達を迎えに行くのだが、何故かこの人も参加する事に。
「教皇国も久々ね。今日は子ども達の良いところが見られそうね」
「ははは……」
ルーカスお兄様が空笑いするのも仕方ない。
同行者は王妃様なのだからだ。
赤ちゃんは、アリア様が面倒をみているそうだ。
そして、帝国にリルムを迎えにいったら、帝国もこの人が参加する事になった。
「我が子の良い所を見ないといけませんわね」
そう、今度は皇妃様がついてきたのだ。
双子ちゃんはケイリさんがみているそうだ。
「リズちゃん! エレノアちゃん!」
「「リルムちゃん!」」
仲良しの三人は、再会を喜んでいた。
実はちょこちょこと会っているから、久しぶりではないんだよね。
「うーん、これは中々壮観ですな」
ポニさん達と研究員を連れて来るために辺境伯領に向かったら辺境伯様も来ると言ったので、一緒に連れてきたのだ。
大教会の庭では、教皇様と王妃様と皇妃様とティナおばあさまが談笑していた。
うん、何故トップの集まる井戸端会議にジンさんも巻き込まれているかは不明だ。
僕に向かって助けてって表情をしているけど、僕はあの人達に物を申すのは無理です。
先ずは大教会の前で炊き出しと治療の準備をするのだが、待っている街の人が物凄い数だ。
「聖女様がいらっしゃる」
「双翼の天使様もいるぞ」
「華の騎士様もいるわ」
「導く者様もいるなあ」
主に僕達の事を指差してキャーキャー言っている。
僕達が皇都に来た時の、サイクロプス討伐の影響が物凄くありそうだ。
「こりゃ相当の量の食材を切らないといけないな」
「腕が痛くなりそうですね」
大量の食材を刻んでいる僕とジンさんを他所に、治療班は早速市民に治療を始めている。
治療ができる人が多いので、何とかまわっている様だな。
因みに今回はスラちゃんも護衛に回っているので、近衛騎士のノエルさんが魔法を使って野菜を切ってくれている。
「ヒヒーン」
「うわ、何だ!」
「縛られて動けないぞ!」
そして、今日もポニさん達とスラちゃん達は大活躍。
次から次へと、不審者を捕まえている。
アマリリスによって、ぐるぐる巻きに拘束されているのもいる。
本当にゴキブリホイホイみたいに不審者が取れるなあ。
「くそ!」
「えーい」
「ぐっはー」
並んでいて捕まるのも時間の問題になった不審者は、刃物を持って治療班に突っ込んでいく。
でも、刃物を掴んで走り出した瞬間に、リズによって魔法で吹き飛ばされたけどね。
「えーっと、あのフードを深めに被った人も不審者です」
「はい、直ぐに向かいます」
僕も野菜を切りつつ、探索で辺りを警戒します。
僕の側にいる聖騎士に、こっそりと不審者のいる位置を指示していく。
「リルムちゃん、魔力大丈夫?」
「まだまだ大丈夫だよ!」
治療班も沢山の人を治療しているけど、魔力はまだまだ大丈夫の様だ。
リルムも順調に魔力が伸びている様だな。
「魔法で治りませんでしたね。では、この生薬をお使い下さい」
「はい、ありがとうございます」
「へえ、この様に魔法と生薬を併用しているのね」
研究者も治療班に混じって住民の治療を行っています。
研究者の様子を皇妃様が興味深そうに見ています。
帝国も、生薬の研究が始まったばかりって言っていたもんね。
「くそう、ヤケクソだ!」
「危ない、全員警戒を」
と、ここで不審者がまたもや手榴弾の様な魔道具を投げてきた。
が、すかさず蹴り返したものがいた。
「ヒヒーン」
「ブッチー!」
「マジかよ! ぐへえ」
そう、ブッチーが魔導具が発動する前に人のいない方角へ蹴り飛ばしたのだ。
不審者はまさかの事態にびっくりしている。
あ、不審者はアマリリスの電撃でノックアウトした様だ。
「「「ギシャー!」」」
教会の敷地の隅っこで現れたのは、ゴブリン五十体。
うーん、こんな雑魚で僕達に対抗するとは。
もしかしたら、懐古派は持っている魔導具が少なくなっているのかもしれないな。
どうしようかと思っていたら、王妃様と皇妃様とティナおばあさまがすくっと立ち上がった。
「暇だったし、ちょうどいい運動相手が出ましたね」
「子どもの前なので、少しはカッコいい所を見せないと」
「ちょっと雑魚ですが、退屈しのぎには良いでしょうね」
ティナおばあさまはいつものレイピアだったけど、王妃様は両手に鞭を構えていて皇妃様はごっついハルバートを持っている。
そして、三人による一方的な殲滅戦が始まった。
「はいはいはいはい、遅いわよ!」
王妃様は両手に持った鞭を振り回し、複数のゴブリンを屠っていく。
王妃様、この鞭を陛下に向けてはいないよね?
「うおー、喰らいなさい!」
皇妃様はハルバートをブンブン振り回して、一撃で複数のゴブリンを屠っていく。
すげー、正しく戦乙女って感じだよ。
「せい、はあ!」
二人がとても派手に戦うから、ティナおばあさまの剣撃がとても地味に見えている。
そして僅か数分で、五十体のゴブリンは殲滅されたのだった。
「うおー! 両国の妃様はこんなにも強いのか」
「国を武力でも支えているのか!」
三人が一瞬でゴブリンを殲滅したのを見て、住民はとても盛り上がっている。
当の本人達は、あっという間に戦いが終わってしまったので、かなり不満そうだ。
「ジンさん、王妃様と皇妃様の戦いをどう見ますか?」
「余裕で戦っていたなあ。本気を出したら、どれほどの強さか分からないなあ」
「ですよね」
僕とジンさんはお互い顔を見合わせて、思わず苦笑していた。
炊き出しももう直ぐで終了。
無事に終わるかなと思ったら、終わらなかった。
今日は朝から大人数を呼ぶので、僕は大忙しだ。
先ずは王城からルーカスお兄様達を迎えに行くのだが、何故かこの人も参加する事に。
「教皇国も久々ね。今日は子ども達の良いところが見られそうね」
「ははは……」
ルーカスお兄様が空笑いするのも仕方ない。
同行者は王妃様なのだからだ。
赤ちゃんは、アリア様が面倒をみているそうだ。
そして、帝国にリルムを迎えにいったら、帝国もこの人が参加する事になった。
「我が子の良い所を見ないといけませんわね」
そう、今度は皇妃様がついてきたのだ。
双子ちゃんはケイリさんがみているそうだ。
「リズちゃん! エレノアちゃん!」
「「リルムちゃん!」」
仲良しの三人は、再会を喜んでいた。
実はちょこちょこと会っているから、久しぶりではないんだよね。
「うーん、これは中々壮観ですな」
ポニさん達と研究員を連れて来るために辺境伯領に向かったら辺境伯様も来ると言ったので、一緒に連れてきたのだ。
大教会の庭では、教皇様と王妃様と皇妃様とティナおばあさまが談笑していた。
うん、何故トップの集まる井戸端会議にジンさんも巻き込まれているかは不明だ。
僕に向かって助けてって表情をしているけど、僕はあの人達に物を申すのは無理です。
先ずは大教会の前で炊き出しと治療の準備をするのだが、待っている街の人が物凄い数だ。
「聖女様がいらっしゃる」
「双翼の天使様もいるぞ」
「華の騎士様もいるわ」
「導く者様もいるなあ」
主に僕達の事を指差してキャーキャー言っている。
僕達が皇都に来た時の、サイクロプス討伐の影響が物凄くありそうだ。
「こりゃ相当の量の食材を切らないといけないな」
「腕が痛くなりそうですね」
大量の食材を刻んでいる僕とジンさんを他所に、治療班は早速市民に治療を始めている。
治療ができる人が多いので、何とかまわっている様だな。
因みに今回はスラちゃんも護衛に回っているので、近衛騎士のノエルさんが魔法を使って野菜を切ってくれている。
「ヒヒーン」
「うわ、何だ!」
「縛られて動けないぞ!」
そして、今日もポニさん達とスラちゃん達は大活躍。
次から次へと、不審者を捕まえている。
アマリリスによって、ぐるぐる巻きに拘束されているのもいる。
本当にゴキブリホイホイみたいに不審者が取れるなあ。
「くそ!」
「えーい」
「ぐっはー」
並んでいて捕まるのも時間の問題になった不審者は、刃物を持って治療班に突っ込んでいく。
でも、刃物を掴んで走り出した瞬間に、リズによって魔法で吹き飛ばされたけどね。
「えーっと、あのフードを深めに被った人も不審者です」
「はい、直ぐに向かいます」
僕も野菜を切りつつ、探索で辺りを警戒します。
僕の側にいる聖騎士に、こっそりと不審者のいる位置を指示していく。
「リルムちゃん、魔力大丈夫?」
「まだまだ大丈夫だよ!」
治療班も沢山の人を治療しているけど、魔力はまだまだ大丈夫の様だ。
リルムも順調に魔力が伸びている様だな。
「魔法で治りませんでしたね。では、この生薬をお使い下さい」
「はい、ありがとうございます」
「へえ、この様に魔法と生薬を併用しているのね」
研究者も治療班に混じって住民の治療を行っています。
研究者の様子を皇妃様が興味深そうに見ています。
帝国も、生薬の研究が始まったばかりって言っていたもんね。
「くそう、ヤケクソだ!」
「危ない、全員警戒を」
と、ここで不審者がまたもや手榴弾の様な魔道具を投げてきた。
が、すかさず蹴り返したものがいた。
「ヒヒーン」
「ブッチー!」
「マジかよ! ぐへえ」
そう、ブッチーが魔導具が発動する前に人のいない方角へ蹴り飛ばしたのだ。
不審者はまさかの事態にびっくりしている。
あ、不審者はアマリリスの電撃でノックアウトした様だ。
「「「ギシャー!」」」
教会の敷地の隅っこで現れたのは、ゴブリン五十体。
うーん、こんな雑魚で僕達に対抗するとは。
もしかしたら、懐古派は持っている魔導具が少なくなっているのかもしれないな。
どうしようかと思っていたら、王妃様と皇妃様とティナおばあさまがすくっと立ち上がった。
「暇だったし、ちょうどいい運動相手が出ましたね」
「子どもの前なので、少しはカッコいい所を見せないと」
「ちょっと雑魚ですが、退屈しのぎには良いでしょうね」
ティナおばあさまはいつものレイピアだったけど、王妃様は両手に鞭を構えていて皇妃様はごっついハルバートを持っている。
そして、三人による一方的な殲滅戦が始まった。
「はいはいはいはい、遅いわよ!」
王妃様は両手に持った鞭を振り回し、複数のゴブリンを屠っていく。
王妃様、この鞭を陛下に向けてはいないよね?
「うおー、喰らいなさい!」
皇妃様はハルバートをブンブン振り回して、一撃で複数のゴブリンを屠っていく。
すげー、正しく戦乙女って感じだよ。
「せい、はあ!」
二人がとても派手に戦うから、ティナおばあさまの剣撃がとても地味に見えている。
そして僅か数分で、五十体のゴブリンは殲滅されたのだった。
「うおー! 両国の妃様はこんなにも強いのか」
「国を武力でも支えているのか!」
三人が一瞬でゴブリンを殲滅したのを見て、住民はとても盛り上がっている。
当の本人達は、あっという間に戦いが終わってしまったので、かなり不満そうだ。
「ジンさん、王妃様と皇妃様の戦いをどう見ますか?」
「余裕で戦っていたなあ。本気を出したら、どれほどの強さか分からないなあ」
「ですよね」
僕とジンさんはお互い顔を見合わせて、思わず苦笑していた。
炊き出しももう直ぐで終了。
無事に終わるかなと思ったら、終わらなかった。
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