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第二十六章 ミカエルの五歳の祝い
七百六十九話 ブランデー子爵家への処分内容
五歳の祝いはこれで大丈夫だけど、別件が色々と進んでいます。
今日は、内務、軍の関係者と一緒に会議に参加します。
僕と宰相は会議に参加するけど、ジンさんとスラちゃんは報告書を読む事にして会議には参加しません。
色々面倒くさい事件に関する会議なので、会議をパスして聞き込みを優先したいそうです。
「ようやくブランデー子爵に対する裁定ができる。今後の同種の貴族への対応にも、本件は参考にできるだろう」
陛下が会議の冒頭で話をしたけど、今日はブランデー子爵に対する裁定を報告する事になっています。
ブランデー子爵がまともに聴取に応じなかったのもあり、当初の予定よりも時間がかかってしまった。
しかし、ルカちゃんとエドちゃんのお陰で、ブランデー子爵から随分話を聞き出す事が出来た。
ここからは、軍の聴取の報告です。
軍の幹部が、立ち上がって書類を読み始めました。
「聴取並びに捜査の結果を報告します。ブランデー子爵夫妻、並びに長男と三男は、昔からブランデー子爵家に仕えていた執事の言いなりとなっておりました。夫人は元は執事を怪しんでいた様ですが、多額の金品と宝石を送られて段々と執事のいう事を聞くようになりました。なお、執事と闇組織の接点はなく、ブランデー子爵家の古い考えに漬け込んだ犯行でした」
体験入園の際の三男と夫人の発言も、ブランデー子爵を捕縛した際の発言も、どこか誰かにそそのかされて言われている節があった。
共通の接点が執事で、全員が執事の言う事を信じていた結果だという。
「執事は先代、先々代のブランデー子爵に仕えていて、ブランデー子爵家がどういう性格かを把握しての犯行でした。一部の家臣と商会と共に不正蓄財を繰り返し、領内経営を後回しにしていました。聡明な領主なら執事の暴走を止める事ができたでしょうが、残念ながら歴代の領主は聡明ではありませんでした。また、聡明な後継者候補を執事が殺害していた疑惑があり、現に優秀な次男の殺害未遂が発覚しました」
「つまりは、執事がブランデー子爵家を傀儡としていたのか。何とも闇が深い事件だが、だとしてもブランデー子爵家が起こした事件を見過ごすわけにはいかない」
軍の報告を聞いて、陛下は難しい表情をしていた。
確かに優秀な者がいれば執事の暴走は止められたはずだが、その優秀な者も殺害されていた。
そして、いくら執事が操っていたとはいえ、事件を起こしたのはブランデー子爵家の者だった。
続いて、内務の幹部が立ち上がって処分案を発表します。
「処分案を報告します。ブランデー子爵家は一階級降格で男爵家とし、違法徴収した税金は還付。ブランデー子爵は統治不能に加えてビクトリア王妃様への大逆罪が適用される為、当主強制交代とし終生の強制労働刑となります。ブランデー子爵夫人、長男、三男は不正蓄財と贈収賄が確認されました。貴族籍剝奪の上、王都並びにブランデー子爵領からの追放と有期の強制労働刑となります。事件の黒幕である執事と家臣は死刑となり財産没収、その他の家臣も罪に応じた罰となります」
「ふむ、妥当な判断だ。夫人と三男は、ルーシーへの対応に加えて学園に対しても贈収賄を仕掛けようとしたらしいな。この処分で進める様に」
全く接触はなかったけど、王都にいた長男も賄賂工作をしていたそうです。
この事件の恐ろしい所は、自分は悪い事をしていると全く思っていない事ですね。
だからこそ三男は体験入園の際に堂々とルーシーお姉様に降嫁を要求したり、ブランデー子爵が聴取に応じなかったのでしょう。
「幸いにして次男のムーアによる統治が非常に上手くいっており、当主代理となっているムーアをそのまま当主にする方向で進んでおります。税金関係については、過去の分も含め財務部局にて再計算を行なっております」
「こうした事件は、往々にして不正蓄財した分と相殺できてしまう。新領主は苦労も多いかと思うが、統治にまい進して貰いたい。当主交代に関する謁見の調整を行なう様に」
こうして、ブランデー子爵家の処分はほぼ確定しました。
ムーアさんは大変だろうけど、信頼している家臣もいる様だし街の人がそこまで反領主って感じでないのが幸いだ。
大量の金品と宝石が押収されたし、税金関係の対応も問題はないでしょう。
会議はこんな感じで終了し、僕と宰相はルーシーお姉様と共に宰相執務室に戻りました。
「はあ、体験入園が大変な事になったけど、とりあえず事件が決着して良かったわ」
「そうですね。僕もまさか三男がいきなり結婚要求するとは思わなかったですし、ブランデー子爵領の河川も氾濫しなくて良かったです」
「本当よね。馬鹿な領主のせいで、領民が被害を受けるのが一番嫌だわ」
あの三男に求婚されたのもあってか、この事件でルーシーお姉様はかなり疲れていた。
真剣に会議に参加していたのもあって、ソファーに座ってお菓子をバリバリと食べていた。
僕も宰相も、ルーシーお姉様と一緒にソファーに座ってお茶を飲んだりお菓子を食べたりしています。
うん、僕も今回はかなり疲れたよ……
「お兄ちゃん、会議は終わったの?」
「うん、無事に終わったよ。色々決まったし、もうブランデー子爵家の事は大丈夫だよ」
「そっか。色々決まって良かったね」
リズ達も、作業の手を止めてお茶に参加しています。
特に河川の緊急補修とかにリズ達は尽力してくれたので、事件解決に大きな功績を残しています。
でも、みんなお金や勲章よりも目の前にある美味しいお菓子が一番のご褒美だろうね。
今日は、内務、軍の関係者と一緒に会議に参加します。
僕と宰相は会議に参加するけど、ジンさんとスラちゃんは報告書を読む事にして会議には参加しません。
色々面倒くさい事件に関する会議なので、会議をパスして聞き込みを優先したいそうです。
「ようやくブランデー子爵に対する裁定ができる。今後の同種の貴族への対応にも、本件は参考にできるだろう」
陛下が会議の冒頭で話をしたけど、今日はブランデー子爵に対する裁定を報告する事になっています。
ブランデー子爵がまともに聴取に応じなかったのもあり、当初の予定よりも時間がかかってしまった。
しかし、ルカちゃんとエドちゃんのお陰で、ブランデー子爵から随分話を聞き出す事が出来た。
ここからは、軍の聴取の報告です。
軍の幹部が、立ち上がって書類を読み始めました。
「聴取並びに捜査の結果を報告します。ブランデー子爵夫妻、並びに長男と三男は、昔からブランデー子爵家に仕えていた執事の言いなりとなっておりました。夫人は元は執事を怪しんでいた様ですが、多額の金品と宝石を送られて段々と執事のいう事を聞くようになりました。なお、執事と闇組織の接点はなく、ブランデー子爵家の古い考えに漬け込んだ犯行でした」
体験入園の際の三男と夫人の発言も、ブランデー子爵を捕縛した際の発言も、どこか誰かにそそのかされて言われている節があった。
共通の接点が執事で、全員が執事の言う事を信じていた結果だという。
「執事は先代、先々代のブランデー子爵に仕えていて、ブランデー子爵家がどういう性格かを把握しての犯行でした。一部の家臣と商会と共に不正蓄財を繰り返し、領内経営を後回しにしていました。聡明な領主なら執事の暴走を止める事ができたでしょうが、残念ながら歴代の領主は聡明ではありませんでした。また、聡明な後継者候補を執事が殺害していた疑惑があり、現に優秀な次男の殺害未遂が発覚しました」
「つまりは、執事がブランデー子爵家を傀儡としていたのか。何とも闇が深い事件だが、だとしてもブランデー子爵家が起こした事件を見過ごすわけにはいかない」
軍の報告を聞いて、陛下は難しい表情をしていた。
確かに優秀な者がいれば執事の暴走は止められたはずだが、その優秀な者も殺害されていた。
そして、いくら執事が操っていたとはいえ、事件を起こしたのはブランデー子爵家の者だった。
続いて、内務の幹部が立ち上がって処分案を発表します。
「処分案を報告します。ブランデー子爵家は一階級降格で男爵家とし、違法徴収した税金は還付。ブランデー子爵は統治不能に加えてビクトリア王妃様への大逆罪が適用される為、当主強制交代とし終生の強制労働刑となります。ブランデー子爵夫人、長男、三男は不正蓄財と贈収賄が確認されました。貴族籍剝奪の上、王都並びにブランデー子爵領からの追放と有期の強制労働刑となります。事件の黒幕である執事と家臣は死刑となり財産没収、その他の家臣も罪に応じた罰となります」
「ふむ、妥当な判断だ。夫人と三男は、ルーシーへの対応に加えて学園に対しても贈収賄を仕掛けようとしたらしいな。この処分で進める様に」
全く接触はなかったけど、王都にいた長男も賄賂工作をしていたそうです。
この事件の恐ろしい所は、自分は悪い事をしていると全く思っていない事ですね。
だからこそ三男は体験入園の際に堂々とルーシーお姉様に降嫁を要求したり、ブランデー子爵が聴取に応じなかったのでしょう。
「幸いにして次男のムーアによる統治が非常に上手くいっており、当主代理となっているムーアをそのまま当主にする方向で進んでおります。税金関係については、過去の分も含め財務部局にて再計算を行なっております」
「こうした事件は、往々にして不正蓄財した分と相殺できてしまう。新領主は苦労も多いかと思うが、統治にまい進して貰いたい。当主交代に関する謁見の調整を行なう様に」
こうして、ブランデー子爵家の処分はほぼ確定しました。
ムーアさんは大変だろうけど、信頼している家臣もいる様だし街の人がそこまで反領主って感じでないのが幸いだ。
大量の金品と宝石が押収されたし、税金関係の対応も問題はないでしょう。
会議はこんな感じで終了し、僕と宰相はルーシーお姉様と共に宰相執務室に戻りました。
「はあ、体験入園が大変な事になったけど、とりあえず事件が決着して良かったわ」
「そうですね。僕もまさか三男がいきなり結婚要求するとは思わなかったですし、ブランデー子爵領の河川も氾濫しなくて良かったです」
「本当よね。馬鹿な領主のせいで、領民が被害を受けるのが一番嫌だわ」
あの三男に求婚されたのもあってか、この事件でルーシーお姉様はかなり疲れていた。
真剣に会議に参加していたのもあって、ソファーに座ってお菓子をバリバリと食べていた。
僕も宰相も、ルーシーお姉様と一緒にソファーに座ってお茶を飲んだりお菓子を食べたりしています。
うん、僕も今回はかなり疲れたよ……
「お兄ちゃん、会議は終わったの?」
「うん、無事に終わったよ。色々決まったし、もうブランデー子爵家の事は大丈夫だよ」
「そっか。色々決まって良かったね」
リズ達も、作業の手を止めてお茶に参加しています。
特に河川の緊急補修とかにリズ達は尽力してくれたので、事件解決に大きな功績を残しています。
でも、みんなお金や勲章よりも目の前にある美味しいお菓子が一番のご褒美だろうね。
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