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10 お互いに『ハジメテ』、経験しちゃいました♡ 

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…キュンキュンキュン、あちらがなれば、こちらもなる。
冗談半分、照れ半分で言ってみた言葉。でもたぶん…ほんとは照れの方が大きくて。
…だからこそ。こんな可愛すぎる反応で返されたら、
ときめいて…自分に素直な身体まで嬉しくなって反応してしまう。

「っ、あ~もうっこれだからカナはぁっ…!!」
「えっ…」

ぱくりっ♡

「っひゃあぁんっ!? っ…やっ、まぁくんいきなり、ぁん…ちくびぃ…♡♡」
「ちゅばっ…んっ♡ らって、せっかく右の乳首の方が感じるってわかったんだし…ん、可愛がってあげなきゃでしょ? ちゅぅ♡♡」
「ああんっ♡♡ やぁっ、ぱっくんしながら…んんっ、しゃべらないれぇ♡」

エロい身体だけじゃなく、奏多のほんのちょっとした仕草や言葉のひとつで自らの息子もムクムクと簡単に元気になってしまう恥ずかしさもあってか、反撃するように奏多のおっぱいを勢いよく舐めしゃぶり始める政峰。
…特に、より感じる右乳首を重点的に。

ちゅぱちゅぱっ、ちゅっちゅうぅ、ちゅるちゅるるる♡♡

「あああっ♡♡ あっ、ダメぇ♡ 乳首ぃ、いま右はダメだよぉ…ひゃぅぅ♡♡」
「なんれ? …んちゅぅ♡ ちゅぱっ♡♡」
「はぁんっ♡ だって…だってぇ♡ なんか、はずかしっ…ああんっ♡」
「んっ…はぁ♡ ははっそっかそっかぁ♡ でも、オレもっとカナに気持ちよくなってほしいから、さっ♡♡」
「あうぅぅっ♡♡ っだからぁ…右ばっかり、やぁぁん…まぁくんイジワルやぁ…♡♡」
「っあー…ソレだめっ、そんな可愛い声で意地悪とか言わないでっ…ちんこにクるっつーの、もぉ♡♡」
「ひゃう、そんなの知らなっ、ああっ♡♡」

じゅじゅうぅ、ちゅばっ♡ 

「……っと。ごめんごめんっカナ♡ いくら右の方が感じるからって、こっちの左のカワイ子ちゃんもいっぱい弄ってあげないと不公平だよなっ♡♡」
「っんんんっ♡♡ ああっ、ひだりぐりぐりらめぇ…♡」
「っ、カナっ、カナっ可愛い…♡♡ はぁ、んちゅぅ♡ …こっちも♡♡」

ちゅっちゅう、ぐりぐりぐり、ぎゅむぎゅむ♡♡

「あっああっ…!? まって、待っていっしょ、一緒にそんなしたらぁっ…♡♡」
「んんっ…はぁ、カナの乳首うめぇ…♡ 摘まみ心地も良すぎるっ♡♡」
「あっああんっ♡♡ まって、まってほんとにオレっ…なにっ何これぇっ…」
「んちゅ、? …かなっ…」
「あっだめだめだめぇっ…!? おれイクっイっちゃううぅぅっ♡♡♡」
「えっ」

びゅっびゅるるる、ドクンっ

「……っ、あぁん…はぁ、はふ……ん、♡♡」
「…う、嘘…まだ、ちんこ触ってなかったのに…カナ、おっぱいだけでイっちゃったんか…?」
「うっ……イっ、ちゃっ…た、みたい…です…」
「マジかよ…」

いっそしつこすぎるくらいに、奏多の右乳首を舐めて噛んで吸って舌で転がして。
もちろん、もう片方の乳首も指で摘まんで挟んで押して指で転がして。
そうしていたら……いつのまにか、下を触らずとも乳首だけで…奏多はまだ制服を着たままの状態で、下着越しに精液を思いっきり吐き出してしまったのである。
カチャ、ジジジ…。ベルトを外し制服のチャックを下げ中を覗くと、下着の前はしっかりとぐっしょり大きないやらしい染みを作っており。

「うわ…ビチャビチャじゃんかよ……え…カナって、乳首でもイけちゃうほど…開発されてたの、か?」
「っ!? ちっ違うしっ!! 乳首だけでイったのなんて初めてだしっっ…!!」
「!!」

もうそこまでイケる身体になってたのか…と、少々のチクリとした痛みと寂しさの籠った眼差しを向ける政峰に、目を見開きながら焦り声で訂正する奏多。
驚いて、こちらも目をぱちくりさせる政峰。
しかし、ハッと我に返り顔をかあぁぁぁっ…とさせた奏多が、

「…っ、こ、こんなのっ…まーくんが初めてだもんっ、あほぉ…」
「っっ……!?」

瞳に涙を浮かばせながら、プイッ…恥ずかしそうに顔を逸らし紡いだ言葉に。

「っあ~っ…もうダメだわオレぇ…っ」
「わっ!?」

ぼすんっ、寝ている奏多の身体に重なるようにして倒れ。

「…カナっ」
「えっ…んんっ」
「ん…は、ぁ……オレも、ほらっ」
「んぁっ♡ 、へ……あっ、…っまーくんのちんぽ…すっごく固い…」
「なっ? …オレだって、おっぱい弄っただけでここまでちんこ痛くなったのなんて…ハジメテなんですよっ…!」
「っ…そう、なの?」
「そうなんですっ」
「それって…オレのせい?」
「カナのせい」
「っ……そっかぁ…ふふっオレのせいかぁ…♡」
「! っ、なんだよぅ…何その可愛すぎる反応はぁっ…」
「ふふふっオレのせいなんだぁ♡♡」
「っだーもうっ!! だからちんこ痛いっつーの!!!」

ちゅっとキスを送り。ぐりっと、勃起し制服のズボンを強く押し上げだした自身の息子を、染みで濡れ色を濃く変えていた奏多の下着に擦り付け語った。

お互いの『ハジメテ』の体験を自分自身が引き出したんだということに、こみあげてくる嬉しさで片方はうがあぁっと照れながら身体を沈ませ、片方は顔の前で両手を重ねながらふにゃっと笑みを綻ばせる。


ふわふわ、ほわほわ。
ただただ気持ちよさだけを求めていた今までの貪欲なセックスの時とはあきらかに違うこれは……このあったかくなる気持ちの正体は何なのか。      
            

――その『答え』には気づかないまま…だけど二人はもう一度、見つめあい、そっとキスを交わすのだった。 


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