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そこに あったのは

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「どっか ある?」

一応  君にも

聞きつつ進む、俺たちの森デェト♡



ふるふる  ふるふる♡と

首を振られ          撃♡沈

しつつも 俺は

頑張って森を進んでいた。


そう、俺、初心者の割には頑張ってる。うん。
もう気にしてたら進めねーからな うむ。






森の中は

思ったより お天気

朝のあの 曇り的 雰囲気は何処へ

            これも窓のお陰なのか

大きな木々の間から

 差し込む 木漏れ日


     彷徨う 蝶々   


              たまに小動物

 あまり風は無いが

  木々の葉の 騒めきが 聴こえる道中


細く  踏み締められた  草の道を


なんとなく進む

君と 手を  繋いで


 たまに 小川

 飛び越えられる小さな 川

 先に飛んだ俺   

 君の手を取り  ヨイショと えすこーと


「 どこまで いこうか。」


そんな事を言いつつも  

   二人ともなんとなく 止まりたくなくて

ずっと歩いていた

森の中


 二人しかいない   森の中は

 とても静かで  何者にも邪魔されない

 まるで 楽園の よう


こうして君と  何処までも  

   ふらり  ふわり   ふらふらと


 何処までも歩いて行きたい 気持ちに


         させるんだ。




  この美しい 森の中

  どこまで続くのかわからない

  気持ちのいい 空間 時間 瞬間




繋ぐ手の  ぬくもり  を


感じつつも





しかし 俺たちは 辿り着いた      あの



         月の庭に。





  


「 これか。」



窓が 言いたかったのは。



その、月の庭にあったのは。



     何か、「光っているもの」



               だった。













光るモノ、探してた よね???



















その 月の庭の   真ん中 に

ふわりと       ある


       何か 光る モノ



今は 小さな 草花が生え

緑のまあるい 庭に なっている ここ

その

          真ん中

に   


    ある、   何か 光るモノ




浮いてんのか?

何故、こうも ハッキリ 見える?





 俺たちはまだ まあるい木々の場所

 月の庭は そこそこ  広い

 しかし何故だかよく見える

 その      真ん中 の


        なにか は。




それだけ 存在を主張していて

俺はそれを


      無視することができない。


      無視することはできない。





 それが   な ん で あろうとも。





あたたかい君の手を

ギュッと握って  俺は


進んで行った。



  きっと  俺たちの   運命  を


     握るであろう   その




      光る モノ を取りに。












   「   たね 」



「種、だね?」



顔を見合わせた  俺たち♡


  に ふわりと 「在る」


       その 種 は


確かに 種で。

それ以外の何ものにも  見えない。



  うん?

  タネ?

  なんの?


  まぁ、 おくすり の  材料??






「ねぇ、甘いの。「光るなにか」探してるんだよね?」

そう問う 俺に

        頷く 君♡


が、おくすり になるの?」



ゆっくりと 金茶の睫毛を揺らした君は

再び頷きながら こう 言った。


「 そ う  あなた 生かす  くすり」






                ですよねぇェァエ

                 そう いって  

                ましたぁぁぁぁ





「えっ、これは。もしや?」



俺たち♡?

 コレ?

取って?

         帰れば???





「まさかの  ハッピー えんど???」



俺の脳裏を過ぎる 都合の良い展開

いいじゃん

今時  御都合展開  バンザイ 風潮 やん

これ


とって   帰  れ ば


     は  ハハ  ハッ


     ハッピー エンド♡     やで?





   俺は    ドキワク



    ドキが   ムネムネ





恐る          恐る      手を



   伸ばして       ホイ



       ヨイショ






     「 ねぇ  マッテ」



   ?



隣を見る 俺


甘い君は  キョトン顔♡
                  撃♡沈



?  なに??



   よっしゃ     手   を




       「ネェ      」





   ?    ??!





まさか



  ま       さ         か





     の  まさか。






    「 オネガイ    が   ある 」





 そう、まさかのまさかで


  しゃ  喋ったのは。




    その、光るタネ  だったんだ。









                嫌な予感。

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