回帰の果てに逢いましょう ――滅亡する世界で、回帰の英雄に殺されないための六つの方略――

椎野渚はある日、謎の人物から一冊の黒い本を渡された。
タイトルは『ろく』――子供向けの文章で綴られた未完のファンタジー小説。
それは、数えきれないほどの回帰を繰り返す青年・七瀬玲梓が、悲惨な結末を迎える物語だった。

一週間後、赤い空と黒い霧を見て気を失った渚は、目を覚ますとその本の世界の中にいた。

死んだはずの両親。
不思議な異能力に、渚に協力する謎の存在。
そして、滅亡をもたらす「天災」。

渚は、生き延びて元の世界に戻るため、物語の主人公である七瀬を助けようとする。

しかしこの世界の椎野渚は、本来「死ぬはずの人間」だった。

回帰を重ねた七瀬は、渚を「異物」とみなし、容赦なく排除しようとする。

「ここで私を殺したら、あなたの回帰は終わらない」

生き残るために。そして、七瀬の回帰を止めるために。

これは、「殺されないための6つの方略」をめぐらせ、
天災と、七瀬と、自らの運命に抗う、椎野渚の物語。
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