月夜の霞に梟鳴きて

最愛の妹を火事で失った凛は、ある夜、再び火災に巻き込まれ、他人を助けて死んだ。

最後に見たのは、海のように燃え盛る《青い炎》。それは妹を奪った炎と同じ色だった。

死んだはずの凛が目を覚ますと、そこには魔法捜査官を名乗る女――氷月燐がいた。

「……わたしね、あなたに、生きてほしいの」

その願いを受け、凛は氷月の身体を継ぎ――不死身の魔法捜査官に成り代わる。

成り代わりは禁忌のひとつ。
正義の側に立つ限り、その事実は知られてはならない。

しかし、世界の均衡を維持する「理の天秤」に裁かれ、凛は二つの使命を課される。

――背を向けず、選び続けること。
――異端の魔法《青い炎》を終わらせること。

罪を抱えた少女が、「冷酷無慈悲な大魔導師」を演じながら、
相棒・東雲碧惟とともに魔法犯罪を裁き続ける。
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