私だけしかいない世界で。

 目が覚めた。

 いつものベッドの上。しかし、何だかおかしい。

 静かすぎるのだ。

 朝の六時、母が慌ただしく朝食を作ってる時間である。

 ベッドから出てカーテンを開ける。

 マンションの外を見た景色は、車が一台も走っていなかった。

 私は夢を見ているのだろうか?

 ……寝直そうかな。

 って今寝直したら、学校遅刻しちゃうじゃん。

 自室から出るとキッチンには誰もいない。

 あれ?

「お母さん?」

 呼びかけても、返事は返ってこない。

「お父さん?」

 私の声は静寂に響いた。

 頭の中が焦りと不安でいっぱいになった。
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