婚約破棄・追放された悪役令嬢のわたくしは、隣国の皇帝陛下に溺愛されておりますわ。あの方々は今ごろ、どこで、蝉の抜け殻になっているのかしら
断罪の夜会で、殿下に婚約を破棄され追放されたわたくし――ヴィオレッタは、抗弁ひとつせず、静かに微笑んで、隣国へと去りましたの。だって——その必要が、ありませんもの。
追放された先で、冷徹と名高い皇帝陛下に見初められ、わたくしは、それはもう溺愛されておりますわ。
――ただ。祖国から届く報せは、少し、奇妙なのです。
わたくしを嘲笑った令嬢も、偽証した侍女も、断罪した殿下その人も。ある朝、その方がいた場所に、ぽつん、と、夏の蝉の抜け殻を、ひとつ残して。みなさま、忽然と、姿を消していかれるのですって。
……あら、いやですわ。今年は、蝉が、よく鳴きますこと。
※二人にとっては、最初から最後までハッピーエンドです。
※ほの暗いホラー風味(黒幕ヒロインの静かな狂気)とざまぁがありますが、ヒロインは絶対に傷つかず、皇帝に深く愛されて幸せなままの物語です。幽霊やお化けは出ません。
追放された先で、冷徹と名高い皇帝陛下に見初められ、わたくしは、それはもう溺愛されておりますわ。
――ただ。祖国から届く報せは、少し、奇妙なのです。
わたくしを嘲笑った令嬢も、偽証した侍女も、断罪した殿下その人も。ある朝、その方がいた場所に、ぽつん、と、夏の蝉の抜け殻を、ひとつ残して。みなさま、忽然と、姿を消していかれるのですって。
……あら、いやですわ。今年は、蝉が、よく鳴きますこと。
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