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第二章 シルフェリアとの別れとイリスの覚悟
39話 「エルフと真魔族の会合」その1
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はっ?!何か2ヶ月ほどマジで長い白昼夢を見ていた気がするが・・・
我は現実の時間軸へと戻って来たぞーーー!!って、いや長えよ外伝!
第二章どうすんだよ?予定していた話しの全体の2割も終わってないぞ?
と言う訳で本編の再開です。
突然、物語の深淵をぶっ込んで来た変態に引っ掻き回されて本編の話しの流れをぶった斬られてしまったが今日は大事な真魔族とエルフ族との会合の日だ。
ここでの会合次第で地政学上での世界情勢が大きく変わる。
それと言うのも現在の中央大陸では人間勢力同士による大規模な覇権闘争が発生しており、あちらこちらで戦争が起こっているのだ。
その煽りを喰らい、我々真魔族は中央大陸の支配地を失いそうだし、エルフ族は支配領域の南の大陸北方地域を脅かされつつと散々たる状態だ。
そこでエルフ側からの提案で真魔族と軍事同盟を前提で会合を開きませんか?とお誘いが来た。
つまり共通の敵に対処しましょうって事だ。
そして我々真魔族側にも断る理由が無いので全力で乗った訳やね。
ここで両者が手を組むと文句無しの世界最大勢力の誕生だ。
フハハハハハ!調子ぶっこいてる連中の慌てる姿が見えるぞ。ざまあああ!!
つか、相手を必要以上に追い込んだらこうなると誰か想像出来んかったのかね?
俺様最高!のアイツらは自分達が反撃喰らう事を想定出来んのだね。
会合会場はイリスダンジョンの貴賓席だ。
儂の執務室と貴賓席は転移魔法で直通なので行くのに15秒だ。
ある日突然、イリスが仕込んで行きよったのだ。
「バルドルさんも遊びに来て下さい!」
「だからってこんな場所に魔法陣を仕込むなぁ!
そしてエリカとガストン!ここは図書館じゃない!いい加減に金取るぞ!」
ここは、お前達の遊び場所じゃない!と、怒ったが存外に結構利用しているのだ。
最近は平日でもイリスダンジョンに飯食いに行く様になってしもうた・・・
勝手知ったる何とやらで会合開始時間まで仕事を片付けておこう。
話しによるとエルフの女王クレアも転移魔法で来るそうなので儂の到着も時間ギリギリで良いらしい。
便利だよね転移魔法陣!開発したエルフのマッドサイエンティスト達、マジ神!
この高性能転移魔法陣は黒龍王とエルフのマッドサイエンティストが共に開発したのだが、この話しはいずれ語ろう。
こうして仕事を片付けていたらイリスから念話が入る。
《バルドルさん、クレア師匠が着いたよ~》
「ういーす」
ちなみにこの魔石を使った長距離念話魔法術式もマッドサイエンティスト達が開発したのだ。
アイツらマジ凄え!
しかしイリスの奴、エルフ族の新技術を真魔族の儂にバカスカ流しておるが大丈夫なのか?
と思っていたら全然大丈夫では無かった。
真魔族に技術流出させたのがバレてイリスが女王クレアにシバキ回されるまで後2時間。
サクッとイリスダンジョンの貴賓席に転移すると1人のハイエルフが席に座っていた。
イリスの影から見ていたので顔は知っていたが実際にこの目で見ると何と言うか・・・
女王クレアって想像や噂に聞いていたより小さいね?
うん、凄い美人なのだが小さくてなんか可愛いのだ、全体的に小ぢんまりと言うか・・・
これ多分、比較的小柄なイリスの方がデカくなるね。
後にイリスから聞いた所によると「それ地雷だから!シーー!」との事だ。
そうか地雷なのか・・・要らん事を言わんで良かった。
「魔王バルドルよ、この度はこちらから呼び掛けに応じて下さり有り難く存じ上げます。
ラーデンブルク公国の公爵、クレア・ラーデンブルクです」
そう言って手を差し出して来たクレア、これはこれはご丁寧に。
「真魔族の頭領のバルドルです、こちらこそ、よろしくお願いします」
そう言って手を取る儂、おや?クレアが不思議そうな顔をしておる?
「如何なされた?」
「ああ・・・いえ、真魔族の頭領と名乗られたのが少し意外でして」
魔王と言う呼称の方が他者が勝手に付けた俗称で真魔族の頭領と言う呼称が正式なのだよ。
別に儂は真魔族を支配しているつもりは無い、うちにはマクシムと言う絶対強者が居るので支配などは出来んのだよ。
と言うより支配とかって正直面倒くさくね?
言う事を聞かない者を片っ端から粛清とか何が楽しいのか理解不能だ。
それにそんな真似をしたら儂の奥さんに殺されると思うし・・・
その事をクレアに説明すると。
「それは大変失礼しました。
これからはバルドル頭領とお呼びした方がよろしいですか?」
「お好きな様に、別に呼び捨てでも全然構いませんよ?」
「それは流石に・・・」そう言ってクスクス笑うクレア。
こうして比較的穏やかな雰囲気の中、今後の世界の歴史を変える会談が始まったのだった。
今日は外交交渉と言う事で四天王の筆頭が同席している。
他の四天王は先乗りして遊園地の方に遊びに行った・・・何しに来たん?お前等?
・・・筆頭よ・・・頭のボンボンの付いたカチューシャ外したら?可愛いけどさ・・・
ここに来る前に充分にイリスダンジョンを楽しんだ様子で何よりです。
クレアの目線も筆頭のカチューシャに釘付けだ。
ああ・・・そう言えばクレアって可愛い物好きだったな。
そしてクレア側には・・・あれ?イリス?お主、居たん?存在を消してどうしたん?
良く見るとクレアに尻をギリギリと思い切りつねられてる?どうした?
見る見る涙目になるイリス、・・・ああ~・・・儂がクレアの目の前で転移して来たから転移魔法陣の技術の流出がバレてお仕置き中なんだな。
そしてここで筆頭がトドメの一言を言ってしまう。
「いや~、ここの魔石を使った念話装置でのクイズゲーム、面白いですねぇ」
筆頭は場を和ませ様と気を使ったのだろうがイリスにとっては最悪だ。
ギリリリリ!!「ひゃああ?!」
クレアのつねりに更に捻りが加わったのは言うまでもない・・・
イリスよ・・・何だかんだで長い付き合いじゃったな・・・さらばじゃ。
我は現実の時間軸へと戻って来たぞーーー!!って、いや長えよ外伝!
第二章どうすんだよ?予定していた話しの全体の2割も終わってないぞ?
と言う訳で本編の再開です。
突然、物語の深淵をぶっ込んで来た変態に引っ掻き回されて本編の話しの流れをぶった斬られてしまったが今日は大事な真魔族とエルフ族との会合の日だ。
ここでの会合次第で地政学上での世界情勢が大きく変わる。
それと言うのも現在の中央大陸では人間勢力同士による大規模な覇権闘争が発生しており、あちらこちらで戦争が起こっているのだ。
その煽りを喰らい、我々真魔族は中央大陸の支配地を失いそうだし、エルフ族は支配領域の南の大陸北方地域を脅かされつつと散々たる状態だ。
そこでエルフ側からの提案で真魔族と軍事同盟を前提で会合を開きませんか?とお誘いが来た。
つまり共通の敵に対処しましょうって事だ。
そして我々真魔族側にも断る理由が無いので全力で乗った訳やね。
ここで両者が手を組むと文句無しの世界最大勢力の誕生だ。
フハハハハハ!調子ぶっこいてる連中の慌てる姿が見えるぞ。ざまあああ!!
つか、相手を必要以上に追い込んだらこうなると誰か想像出来んかったのかね?
俺様最高!のアイツらは自分達が反撃喰らう事を想定出来んのだね。
会合会場はイリスダンジョンの貴賓席だ。
儂の執務室と貴賓席は転移魔法で直通なので行くのに15秒だ。
ある日突然、イリスが仕込んで行きよったのだ。
「バルドルさんも遊びに来て下さい!」
「だからってこんな場所に魔法陣を仕込むなぁ!
そしてエリカとガストン!ここは図書館じゃない!いい加減に金取るぞ!」
ここは、お前達の遊び場所じゃない!と、怒ったが存外に結構利用しているのだ。
最近は平日でもイリスダンジョンに飯食いに行く様になってしもうた・・・
勝手知ったる何とやらで会合開始時間まで仕事を片付けておこう。
話しによるとエルフの女王クレアも転移魔法で来るそうなので儂の到着も時間ギリギリで良いらしい。
便利だよね転移魔法陣!開発したエルフのマッドサイエンティスト達、マジ神!
この高性能転移魔法陣は黒龍王とエルフのマッドサイエンティストが共に開発したのだが、この話しはいずれ語ろう。
こうして仕事を片付けていたらイリスから念話が入る。
《バルドルさん、クレア師匠が着いたよ~》
「ういーす」
ちなみにこの魔石を使った長距離念話魔法術式もマッドサイエンティスト達が開発したのだ。
アイツらマジ凄え!
しかしイリスの奴、エルフ族の新技術を真魔族の儂にバカスカ流しておるが大丈夫なのか?
と思っていたら全然大丈夫では無かった。
真魔族に技術流出させたのがバレてイリスが女王クレアにシバキ回されるまで後2時間。
サクッとイリスダンジョンの貴賓席に転移すると1人のハイエルフが席に座っていた。
イリスの影から見ていたので顔は知っていたが実際にこの目で見ると何と言うか・・・
女王クレアって想像や噂に聞いていたより小さいね?
うん、凄い美人なのだが小さくてなんか可愛いのだ、全体的に小ぢんまりと言うか・・・
これ多分、比較的小柄なイリスの方がデカくなるね。
後にイリスから聞いた所によると「それ地雷だから!シーー!」との事だ。
そうか地雷なのか・・・要らん事を言わんで良かった。
「魔王バルドルよ、この度はこちらから呼び掛けに応じて下さり有り難く存じ上げます。
ラーデンブルク公国の公爵、クレア・ラーデンブルクです」
そう言って手を差し出して来たクレア、これはこれはご丁寧に。
「真魔族の頭領のバルドルです、こちらこそ、よろしくお願いします」
そう言って手を取る儂、おや?クレアが不思議そうな顔をしておる?
「如何なされた?」
「ああ・・・いえ、真魔族の頭領と名乗られたのが少し意外でして」
魔王と言う呼称の方が他者が勝手に付けた俗称で真魔族の頭領と言う呼称が正式なのだよ。
別に儂は真魔族を支配しているつもりは無い、うちにはマクシムと言う絶対強者が居るので支配などは出来んのだよ。
と言うより支配とかって正直面倒くさくね?
言う事を聞かない者を片っ端から粛清とか何が楽しいのか理解不能だ。
それにそんな真似をしたら儂の奥さんに殺されると思うし・・・
その事をクレアに説明すると。
「それは大変失礼しました。
これからはバルドル頭領とお呼びした方がよろしいですか?」
「お好きな様に、別に呼び捨てでも全然構いませんよ?」
「それは流石に・・・」そう言ってクスクス笑うクレア。
こうして比較的穏やかな雰囲気の中、今後の世界の歴史を変える会談が始まったのだった。
今日は外交交渉と言う事で四天王の筆頭が同席している。
他の四天王は先乗りして遊園地の方に遊びに行った・・・何しに来たん?お前等?
・・・筆頭よ・・・頭のボンボンの付いたカチューシャ外したら?可愛いけどさ・・・
ここに来る前に充分にイリスダンジョンを楽しんだ様子で何よりです。
クレアの目線も筆頭のカチューシャに釘付けだ。
ああ・・・そう言えばクレアって可愛い物好きだったな。
そしてクレア側には・・・あれ?イリス?お主、居たん?存在を消してどうしたん?
良く見るとクレアに尻をギリギリと思い切りつねられてる?どうした?
見る見る涙目になるイリス、・・・ああ~・・・儂がクレアの目の前で転移して来たから転移魔法陣の技術の流出がバレてお仕置き中なんだな。
そしてここで筆頭がトドメの一言を言ってしまう。
「いや~、ここの魔石を使った念話装置でのクイズゲーム、面白いですねぇ」
筆頭は場を和ませ様と気を使ったのだろうがイリスにとっては最悪だ。
ギリリリリ!!「ひゃああ?!」
クレアのつねりに更に捻りが加わったのは言うまでもない・・・
イリスよ・・・何だかんだで長い付き合いじゃったな・・・さらばじゃ。
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