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98話
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どうやらガシムがここに来た理由は、リアークにあるようだ。
エルフの森に向かうことは決まったけど、レーリアが話す。
「エルフの森には侵入者を弾く結界があり、族長が許可をした人しか入れないことになっています」
どうやら私とウォルに説明しているようで、それなら、どうやって攻めてきたのか解らない。
私達が住んでいるリドラの街のように、リアークは魔道具を使ったのだろうか?
そう考えていると、ガシムが私達を眺めてから。
「リアークの奴は結界の外に出たエルフを洗脳し、悪事を働かせている。破壊衝動のままに動けという単純な命令で、それは魔道具によるものだ」
そこまで説明を聞いて……リアークが行っている理由は何一つ説明されていないけど、レーリアが納得しているから何か確証あるのでしょう。
顔に出ていたのか、レーリアが私とウォルを眺めて。
「エルフの森……私の故郷には族長と呼ばれる方が居まして、様々な力を持っております」
「そして、族長はレーリアを戻さなければ森が亡ぶとお告げをなさった……そこまでの理由がなければ、一度出禁となったお前は森に戻れない」
どうやらレーリアは、故郷に帰ることができるらしい。
そうなると――私と一緒に行動する理由がなくならないかしら?
レーリアが故郷に帰れるなら喜ぶべきなのに、それが不安になってしまうと。
「私はリアークと同じ、エルフの住まう森に入ることはできず、解除することは一生できないことになっていたはずですが……解除することができるのですか?」
どうやらレーリアとしては、その部分がかなり気になっているようね。
一生出禁は解除されないと聞いていたのに、普通に解除されようとしているから質問したのでしょう。
族長と呼ばれている人なのかと考えていると、ガシムがなぜか私を眺めて。
「1つだけ方法がある……このままだとレーリアは魔界に入れないから、レーリアと契約しているアカネは、僕と契約しなければならない」
「……えっ?」
私が、ガシムと契約する?
いきなりそんなことを言われて、私は驚くしかなかった。
エルフの森に向かうことは決まったけど、レーリアが話す。
「エルフの森には侵入者を弾く結界があり、族長が許可をした人しか入れないことになっています」
どうやら私とウォルに説明しているようで、それなら、どうやって攻めてきたのか解らない。
私達が住んでいるリドラの街のように、リアークは魔道具を使ったのだろうか?
そう考えていると、ガシムが私達を眺めてから。
「リアークの奴は結界の外に出たエルフを洗脳し、悪事を働かせている。破壊衝動のままに動けという単純な命令で、それは魔道具によるものだ」
そこまで説明を聞いて……リアークが行っている理由は何一つ説明されていないけど、レーリアが納得しているから何か確証あるのでしょう。
顔に出ていたのか、レーリアが私とウォルを眺めて。
「エルフの森……私の故郷には族長と呼ばれる方が居まして、様々な力を持っております」
「そして、族長はレーリアを戻さなければ森が亡ぶとお告げをなさった……そこまでの理由がなければ、一度出禁となったお前は森に戻れない」
どうやらレーリアは、故郷に帰ることができるらしい。
そうなると――私と一緒に行動する理由がなくならないかしら?
レーリアが故郷に帰れるなら喜ぶべきなのに、それが不安になってしまうと。
「私はリアークと同じ、エルフの住まう森に入ることはできず、解除することは一生できないことになっていたはずですが……解除することができるのですか?」
どうやらレーリアとしては、その部分がかなり気になっているようね。
一生出禁は解除されないと聞いていたのに、普通に解除されようとしているから質問したのでしょう。
族長と呼ばれている人なのかと考えていると、ガシムがなぜか私を眺めて。
「1つだけ方法がある……このままだとレーリアは魔界に入れないから、レーリアと契約しているアカネは、僕と契約しなければならない」
「……えっ?」
私が、ガシムと契約する?
いきなりそんなことを言われて、私は驚くしかなかった。
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