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13章
343話 最初はきつく、後は楽
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山道で戦うってのが非常に面倒なのが分かったので上に登るほど潜伏しつつ、カマクラを作って適度に休憩、温まって凍結を解除しながらようやく南西エリア3-3に到達、というよりも一応のエリア区切りなので山の中ってのは変わらず、エリア3-3は6合目から頂上までがそこに該当する。
新しいエリアに来ても特にモンスターの顔ぶれは変わらず、レベルも特には変わりない。運営のちょっとした情けなのかは分からないが、明らかに登山してる方がきついからってのもあるかな。
上に行けば行く程モンスターの数も減ってはいるのだが、それに合わせて凍結するまでの時間が早まっているので、やっぱり環境が問題なんだろう。
「もうちょいで登頂成功だけど、そもそも目的が違うよな」
なんか途中からテンション上がって雪山アタックする方向になってるけど、そもそもはレアメタルを採掘するためにやってきたわけで、全くもって採掘のポイントを探さずに此処までやってきてるわ。
それにしても辺り一面真っ白だからどこを探せばいいんだって状態にはなっているので、そこを解決しなきゃならないのを忘れていたよ。
「とりあえず頂上に行ってから考えよう」
ここまで来たなら登り切って山頂からの景色を堪能してもいいだろう、このゲームは映像というか目に入ってくるものは軒並み綺麗なので、それを味わってからのんびりと採掘ポイントを探そう。
スキル2枠の生産や採取のレベルは結構上がってるけど、あくまでも良い物が作れる、採れるようになるって物だからどこに採掘ポイントがあって、どういうものが取れるかってのは把握してないんだよな。
やっぱこういう時にギャザラー系のプレイヤーがいると助かるんだろうなあ……ゲームや小説だったらこうして困っている時にたまたまそこにいたプレイヤーが実はギャザラーでなおかつ凄腕の奴と遭遇したりするんだろうけど、世の中そんなに甘くはない。
『南西エリアの採掘ポイント知ってる奴は』
クランチャットで望みの薄い聞き方をしてみるが、特に反応はない。何だったらほぼ全員が知らんと言ってくるので、どん詰まり。
「山道じゃなくて山肌にあるとして、少し雪を払って地面を確認しないと駄目かなあ……洞窟のような物があればそこなんだろうけど」
横穴なら、風向き次第だけど入口が塞がる事はないので、そこに潜ってチェックして上に上にと言った感じになるか。いやー、こんな事なら犬野郎の紹介だった半ギャザクランの連中、しっかり捕まえて情報提供してもらえればよかった。
「まあ、考えててもしょうがないし、とにかく登り切ってから色々考えよう」
細かいことを気にしすぎると胃もやられるし、精神的にも良くはない。
リフレッシュしてすっきりした状態で考え事をした方がよっぽど建設的。
「に、しても先が長い」
明らかに下にいた時よりも凍結の状態異常になるのが速いので、持ち込んでおいた剣先スコップで簡易的なカマクラを作って暖を取り、また登ってカマクラ作ってを繰り返す。
ここまで来たけど、やっぱアウトドアって私には向いてないわ、出来る事なら頂上まで機体に乗って一気に走り抜けたいし、こういうアウトドアは見ているだけで十分だわ。まだモンスターが出てこないのが救いだが、いたらいたでまた面倒なんだろうな。
何て事を考えつつも、ひたすらに登り、気が付けば9合目よ。
なるべく戦闘を控える様にトラッカーを使って事前索敵や、危なくなったら身を潜めるというのも全然有効、なんだったら雪迷彩のマントがいい味出していてくれたので助かったわ。
あと南西エリア3-3に入ってから全然天候が崩れないってのもいい。スノーレジャーの方が人気があるから上の方に人がいるかなーと思ったがそんな事はないようだ。
「最近はスノートレッキングが流行ってんだっけか……わざわざ苦労してはげ山歩き回る気分はよくわからん」
人間、不便な事をして楽しむってのは分かるんだけど、世の中には私の理解が追いつかない物が多いよ、本当に。
「と、敵か……」
山道の少し先、上の方にモンスターが見えたので深めに雪迷彩のマントを被って少し身を屈めた状態で移動するのを見据える。
動物系のモンスターはサメを除いて、よっぽど接近したりこっちから手を出さない限りは殴ってこないので良いとして、オークはこっちを見つけたらそりゃあ、今すぐお前をぶっ殺してやるって気概で突っ込んでくる。あー、やだやだ、何であんなに喧嘩っ早いのかな。まあ、こういう時は素直にこうするに限るんだが。
「今度、染みない装備でも作って貰おうかな」
此処まで来る間にも数回はオークに喧嘩を売られてはいたのだが、それでも木々を使い視界を外した後に迷彩を雪を被って探知を外して此処まで来れたわけだが、高度が上がるにつれてそういう木々も無くなってくる。つまるところ、いつもの様に泥臭い方法で回避しなきゃならないという事だ。
それにしてもこんなに匍匐前進するの何ていつぶりだろう。ガンナーで匍匐前進、しかも迷彩を着ているって、完全な芋虫だな、こりゃ。
「ゆっくり移動してたらばれんだろう」
視界の先ににいたオークはこっちに向かってくるので道の端に避けつつ、雪を冠って、景色の一部に溶け込むようにして戦闘を回避。
のしのしと道のど真ん中を歩いて我が物顔しているのが腹立つところだが、此処で派手にやりあって疲弊してもしょうがない。こんな事なら110mm持って来ればよかった。あれもそういえば貸しっぱなしだったっけか……あれ派手で威力は高いんだけど取り回しが悪すぎるし、同じ銃弾だとしても音が凄い出るから一発でばれるよ。
「これが戦士、魔法系なら大きい一撃かましてさくっと倒せるんだろうけどなあ」
あまりにも武器への依存度が高いガンナー。幾らレベルが上がってスキルが充実しても武器がへぼいとずーっとへぼい。だからこそここに来たっていうのに全然目星がついてないのはこれいかに。そんな事を考えていたらオークとすれ違うのでささっとその場から離れてさらに上に。
「頂上に来て、いい景色も堪能したのは良いとして目的を見失うとは」
達成感と景色を味わうのは良いとして、一番の目的を忘れて猫耳に言われた通りにアウトドアをしっかり堪能したよ。
頂上で一気に見下ろして採掘ポイントを……なんて思ったけど、角度的に見れない位置なのでそんなに有効でもなく、何だったら眼下はひたすら真っ白だ。たまにモンスター相手に小競り合いをしているプレイヤーがいたり、転がり落ちているのがいるがそんな事よりも大事なのはレアメタルよ。
「んー……雪崩でも起こして山肌晒してやるかな」
火炎瓶と採掘用の爆弾は持ってきているのでやろうと思えばやれるが、このまま頂上でやったら自分事雪崩れて落ちていって死ぬ可能性も高い気がする。
それにしても無計画だな、私。
「しょうがない、下りながらチェックしていこう」
頂上の少し落ち着ける場所で機体を召喚してから操縦席のポッドに乗り込み、登ってきた所とは違うルートを選んでから一気に下る。
下ると言っても機体本体の腹で滑り、止まる時は無理やり前2脚を使って無理にでも制止するってだけだ。ちなみに機体を乗り捨てて一定距離や、乗っていない状態の機体が一定回数の攻撃を貰うと暫く召喚不能になるデメリットはあるが、殆ど徒歩でやってきたので問題なし。なんだったら帰還スクロールがあるのですぱっと帰れるしな。
そういう訳で南西エリア3-3、雪山の頂上から滑走を始め、採掘ポイントを探っていく。
新しいエリアに来ても特にモンスターの顔ぶれは変わらず、レベルも特には変わりない。運営のちょっとした情けなのかは分からないが、明らかに登山してる方がきついからってのもあるかな。
上に行けば行く程モンスターの数も減ってはいるのだが、それに合わせて凍結するまでの時間が早まっているので、やっぱり環境が問題なんだろう。
「もうちょいで登頂成功だけど、そもそも目的が違うよな」
なんか途中からテンション上がって雪山アタックする方向になってるけど、そもそもはレアメタルを採掘するためにやってきたわけで、全くもって採掘のポイントを探さずに此処までやってきてるわ。
それにしても辺り一面真っ白だからどこを探せばいいんだって状態にはなっているので、そこを解決しなきゃならないのを忘れていたよ。
「とりあえず頂上に行ってから考えよう」
ここまで来たなら登り切って山頂からの景色を堪能してもいいだろう、このゲームは映像というか目に入ってくるものは軒並み綺麗なので、それを味わってからのんびりと採掘ポイントを探そう。
スキル2枠の生産や採取のレベルは結構上がってるけど、あくまでも良い物が作れる、採れるようになるって物だからどこに採掘ポイントがあって、どういうものが取れるかってのは把握してないんだよな。
やっぱこういう時にギャザラー系のプレイヤーがいると助かるんだろうなあ……ゲームや小説だったらこうして困っている時にたまたまそこにいたプレイヤーが実はギャザラーでなおかつ凄腕の奴と遭遇したりするんだろうけど、世の中そんなに甘くはない。
『南西エリアの採掘ポイント知ってる奴は』
クランチャットで望みの薄い聞き方をしてみるが、特に反応はない。何だったらほぼ全員が知らんと言ってくるので、どん詰まり。
「山道じゃなくて山肌にあるとして、少し雪を払って地面を確認しないと駄目かなあ……洞窟のような物があればそこなんだろうけど」
横穴なら、風向き次第だけど入口が塞がる事はないので、そこに潜ってチェックして上に上にと言った感じになるか。いやー、こんな事なら犬野郎の紹介だった半ギャザクランの連中、しっかり捕まえて情報提供してもらえればよかった。
「まあ、考えててもしょうがないし、とにかく登り切ってから色々考えよう」
細かいことを気にしすぎると胃もやられるし、精神的にも良くはない。
リフレッシュしてすっきりした状態で考え事をした方がよっぽど建設的。
「に、しても先が長い」
明らかに下にいた時よりも凍結の状態異常になるのが速いので、持ち込んでおいた剣先スコップで簡易的なカマクラを作って暖を取り、また登ってカマクラ作ってを繰り返す。
ここまで来たけど、やっぱアウトドアって私には向いてないわ、出来る事なら頂上まで機体に乗って一気に走り抜けたいし、こういうアウトドアは見ているだけで十分だわ。まだモンスターが出てこないのが救いだが、いたらいたでまた面倒なんだろうな。
何て事を考えつつも、ひたすらに登り、気が付けば9合目よ。
なるべく戦闘を控える様にトラッカーを使って事前索敵や、危なくなったら身を潜めるというのも全然有効、なんだったら雪迷彩のマントがいい味出していてくれたので助かったわ。
あと南西エリア3-3に入ってから全然天候が崩れないってのもいい。スノーレジャーの方が人気があるから上の方に人がいるかなーと思ったがそんな事はないようだ。
「最近はスノートレッキングが流行ってんだっけか……わざわざ苦労してはげ山歩き回る気分はよくわからん」
人間、不便な事をして楽しむってのは分かるんだけど、世の中には私の理解が追いつかない物が多いよ、本当に。
「と、敵か……」
山道の少し先、上の方にモンスターが見えたので深めに雪迷彩のマントを被って少し身を屈めた状態で移動するのを見据える。
動物系のモンスターはサメを除いて、よっぽど接近したりこっちから手を出さない限りは殴ってこないので良いとして、オークはこっちを見つけたらそりゃあ、今すぐお前をぶっ殺してやるって気概で突っ込んでくる。あー、やだやだ、何であんなに喧嘩っ早いのかな。まあ、こういう時は素直にこうするに限るんだが。
「今度、染みない装備でも作って貰おうかな」
此処まで来る間にも数回はオークに喧嘩を売られてはいたのだが、それでも木々を使い視界を外した後に迷彩を雪を被って探知を外して此処まで来れたわけだが、高度が上がるにつれてそういう木々も無くなってくる。つまるところ、いつもの様に泥臭い方法で回避しなきゃならないという事だ。
それにしてもこんなに匍匐前進するの何ていつぶりだろう。ガンナーで匍匐前進、しかも迷彩を着ているって、完全な芋虫だな、こりゃ。
「ゆっくり移動してたらばれんだろう」
視界の先ににいたオークはこっちに向かってくるので道の端に避けつつ、雪を冠って、景色の一部に溶け込むようにして戦闘を回避。
のしのしと道のど真ん中を歩いて我が物顔しているのが腹立つところだが、此処で派手にやりあって疲弊してもしょうがない。こんな事なら110mm持って来ればよかった。あれもそういえば貸しっぱなしだったっけか……あれ派手で威力は高いんだけど取り回しが悪すぎるし、同じ銃弾だとしても音が凄い出るから一発でばれるよ。
「これが戦士、魔法系なら大きい一撃かましてさくっと倒せるんだろうけどなあ」
あまりにも武器への依存度が高いガンナー。幾らレベルが上がってスキルが充実しても武器がへぼいとずーっとへぼい。だからこそここに来たっていうのに全然目星がついてないのはこれいかに。そんな事を考えていたらオークとすれ違うのでささっとその場から離れてさらに上に。
「頂上に来て、いい景色も堪能したのは良いとして目的を見失うとは」
達成感と景色を味わうのは良いとして、一番の目的を忘れて猫耳に言われた通りにアウトドアをしっかり堪能したよ。
頂上で一気に見下ろして採掘ポイントを……なんて思ったけど、角度的に見れない位置なのでそんなに有効でもなく、何だったら眼下はひたすら真っ白だ。たまにモンスター相手に小競り合いをしているプレイヤーがいたり、転がり落ちているのがいるがそんな事よりも大事なのはレアメタルよ。
「んー……雪崩でも起こして山肌晒してやるかな」
火炎瓶と採掘用の爆弾は持ってきているのでやろうと思えばやれるが、このまま頂上でやったら自分事雪崩れて落ちていって死ぬ可能性も高い気がする。
それにしても無計画だな、私。
「しょうがない、下りながらチェックしていこう」
頂上の少し落ち着ける場所で機体を召喚してから操縦席のポッドに乗り込み、登ってきた所とは違うルートを選んでから一気に下る。
下ると言っても機体本体の腹で滑り、止まる時は無理やり前2脚を使って無理にでも制止するってだけだ。ちなみに機体を乗り捨てて一定距離や、乗っていない状態の機体が一定回数の攻撃を貰うと暫く召喚不能になるデメリットはあるが、殆ど徒歩でやってきたので問題なし。なんだったら帰還スクロールがあるのですぱっと帰れるしな。
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