いつもだれかに殺される。
薄れていく意識の中、私の吐いた血溜まりに転がるそれは釦(ボタン)でした。
旧大陸で発見された古代魔導呪文を思わせる文様が描かれた、どこかで見たことのある釦です。
死に逝くものの見た幻覚だったのかもしれませんが、その釦は私の血の上を転がって、うっすらと光り始めました。
旧大陸で発見された古代魔導呪文を思わせる文様が描かれた、どこかで見たことのある釦です。
死に逝くものの見た幻覚だったのかもしれませんが、その釦は私の血の上を転がって、うっすらと光り始めました。
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されても賞金稼ぎなので大丈夫ですわ!
お母様が亡くなって父が愛人親娘を伯爵邸に連れ込んでから、私はこの賞金稼ぎの仕事をするようになりました。
まずはお金がないとなにも出来ないのですもの。
実は予感がするのです。いつかあの三人──今はイリスィオ様も含めた四人が私に牙を剥くと。
恋の形見は姿を変えて
あの子……ユージーン殿下からの贈り物。この王国の守護神様と同じ、殿下の髪と同じ月光のような銀色の私の宝物。どうせ死ぬのなら、どうせ殺されるのなら、あの子の毒牙にかかりたいと、私は心から願いました。
捨てられた妻は悪魔と旅立ちます。
いっそ……いっそこんな風に私を想う言葉を口にしないでくれたなら、はっきりとペルブラン様のほうを選んでくれたなら捨て去ることが出来るのに、全身に絡みついた鎖のような私の恋心を。
愛される日は来ないので
だけど体調を崩して寝込んだ途端、女主人の部屋から物置部屋へ移され、満足に食事ももらえずに死んでいったとき、私は悟ったのです。
──なにをどんなに頑張ろうと、私がラミレス様に愛される日は来ないのだと。