鬼神の腕
叡山の少年法力僧・翡翠の右手はあの日から石のように固まったまま動かない。呪われたその右腕には、鬼と、切り捨てた過去が宿っている―――。翡翠はある夜、不吉な夢を見て目を覚ます。不安に駆られ僧院に向かうと、そこにはすでに恩師である大僧正をはじめ多くの高僧たちが異変を感じて集まっていた。叡山を覆う気に、邪悪な影を見る翡翠。皮肉にも、彼が予見する凶兆は一度も外れたことがなかったのだ。そして、それを裏付けるように彼の呪われた右腕が疼きだす。拳を握ったまま戒めに包まれ、固まったその腕には、世界を破滅に導く鬼神〈羅刹〉が封印されていた―――!
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