見向きもされない底辺の男爵令嬢が花壇に毎日水をやっていた花は精霊の花で、その事実を知るのは身分を隠して留学していた他国の若き王様だけだった

 貴族学校では貴族の令息や令嬢である生徒が校内の掃除や花壇の水撒きをする事はない。
 多数の掃除夫や庭師が雇われているからだ。
 それでも花壇に水をやるのは貴族学校の園芸部に所属する生徒くらいだった。
 だが、貴族学校は園芸部の生徒も少ない。
 その年度の園芸部の生徒は男爵令嬢1人だけだったが、毎日のように花壇の花にジョウロで水を撒くのだった。

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