終焉世界のオーケストラ

電気と水が残る「終焉の世界」。人類はウイルスにより滅び、代わりに残されたアンドロイドたちは静かに日々を送っていた。崩壊前の世界でピアニストをしていたアンドロイドの少女は、未完成のまま止まった「遺作の楽譜」を抱えたまま、身体を壊され、絶望の縁に居た。
そんな彼女の元に現れたのは、人間への嫌悪を胸に秘める医療アンドロイドの男。男は少女の純粋な「人を知りたい」という願いは、男の心を動かし、彼は自らの過去の記憶と向き合うため、少女の「足」となって旅に出る。
旅の先々で、風変わりな整備士、知識豊富なジャンク屋と出会いながら、彼らは人類の残した喜び、悲しみ、愛といった「感情の記憶」を集めていく。これは、プログラム以上の感情を知らない四体のアンドロイドたちが、世界最後の「思い」を奏でる物語。
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