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カイル王子の教育係
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男性は、廊下を歩く王様の近衛騎士とメイドの側に近寄り声をかけた。
「……す、少し良いかな?」
「マリユス様!」
近衛騎士が男性の名前を呼び、軽く頭を下げメイドも一緒に頭を下げ礼を交わしていた。
「メイドの君はカイル様のメイド付きだよね。先ほどの会話でカイル様が近衛の彼を呼んでいると聞いたが…カイル様は今、闘技場に居るのでは?」
「いえ、お部屋の方にいらっしゃいます」
「部屋?今朝は闘技場へ向かわれたのだが…ご気分でも悪いのか?」
「いえ、お客様とご一緒です」
「客?!……とは?今日カイル様に訪問される方などいないはずでは……」
「騎士学校の生徒だと聞いております」
「騎士学校の生徒?」
「おおっ、カイル様は騎士学校の生徒に剣の指導をしているのでは?だから私をお呼びなのではないのか!?」
「それなら、闘技場で行うべきではないのか?それに何故学校の生徒に『客』などと言うのだ?」
マリユスはメイドに目を向けるとメイドは慌てたように頭を下げた。
「も、申し訳御座いません…カイル様が王室の紅茶を出されましたので…ご親友の方だと思い……」
「!?お……王室の紅茶?……を誰にですか?」
「…騎士学校の生徒の方にです」
「……」
「…王室の紅茶は確か王様方が親しい方にお出しする紅茶だと聞いております……カイル様が学校の生徒に紅茶をお出しするとは…」
メイドの話しを聞いていた時、後方から複数の足音が聞こえ、三人のカイル王子の婚約者候補の姿にマリユスは驚き、闘技場に居るはずのカイル王子が、室内では騎士学校の生徒と一緒に居るのを聞き、マリユスは一人混乱しているようだった。
「……す、少し良いかな?」
「マリユス様!」
近衛騎士が男性の名前を呼び、軽く頭を下げメイドも一緒に頭を下げ礼を交わしていた。
「メイドの君はカイル様のメイド付きだよね。先ほどの会話でカイル様が近衛の彼を呼んでいると聞いたが…カイル様は今、闘技場に居るのでは?」
「いえ、お部屋の方にいらっしゃいます」
「部屋?今朝は闘技場へ向かわれたのだが…ご気分でも悪いのか?」
「いえ、お客様とご一緒です」
「客?!……とは?今日カイル様に訪問される方などいないはずでは……」
「騎士学校の生徒だと聞いております」
「騎士学校の生徒?」
「おおっ、カイル様は騎士学校の生徒に剣の指導をしているのでは?だから私をお呼びなのではないのか!?」
「それなら、闘技場で行うべきではないのか?それに何故学校の生徒に『客』などと言うのだ?」
マリユスはメイドに目を向けるとメイドは慌てたように頭を下げた。
「も、申し訳御座いません…カイル様が王室の紅茶を出されましたので…ご親友の方だと思い……」
「!?お……王室の紅茶?……を誰にですか?」
「…騎士学校の生徒の方にです」
「……」
「…王室の紅茶は確か王様方が親しい方にお出しする紅茶だと聞いております……カイル様が学校の生徒に紅茶をお出しするとは…」
メイドの話しを聞いていた時、後方から複数の足音が聞こえ、三人のカイル王子の婚約者候補の姿にマリユスは驚き、闘技場に居るはずのカイル王子が、室内では騎士学校の生徒と一緒に居るのを聞き、マリユスは一人混乱しているようだった。
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