隣の国の脱走皇子と食堂の息子

常連客

朝７時からの食堂の開店が始まりお客が、ちらほら入ってくる。

「おはようレン、いっものやっを頼む。」

「おはようございます、いっものですね。」

常連客が朝ご飯の注文をしてきた、常連客の顔は覚えているから「いっもの」の注文が分かる。
この人は、ダレンさんで朝一番に食堂にやって来る、灰色の髪の毛に白髪まじりの六十歳の常連客です。
ダレンさんは、二年前に奥さんが亡くなって毎日グリーン、グリーン食堂に通って来てくれている。

ガヤガヤ……少しずつ客が増えきた、従業員ライラさんは髪の毛の色はオレンジで髪は上に束ねている、目は水色で顔は可愛い店の看板娘だが、彼氏がいる…残念。
もう一人の従業員ユエさんは髪の毛の色は茶色で髪は背中までの後ろに束ね、目は茶色で姉さんみたいな女性…二人とも客の注文した料理を運んでいる。

男性の従業員アレックスさん髪の毛の色は金色で短め目の色は青で顔は、カッコいいから女性客に人気です、でも父さんと同じ厨房にいるからたまにしかカウンターにいません。
ちなみに、ユエ姉さんの彼氏でもあります。

朝の開店時間から暫くたち、一人の男性が入ってきた。
男性は真っ直ぐ俺の所へ来る、俺はカウンターへ戻り紙とペンを持った。

「おはようございます、セドさん今日お泊まりされるのですか？」
「おはようレンくん、今日から泊まりたいんだが部屋は空いているかい？」
「はい、大丈夫です何泊しますか？」
「取り敢えず一週間お願いしようかな」

セドさんは俺が渡した宿泊用紙に名前を書いて話をした。
セドリックさん通称セドさんは、冒険者で宿泊の常連客です。
セドさんは、髪の毛の色が銀色に黒が混ざり髪の毛は、背中まで伸ばし後ろに束ねている。
目の色は金色でもちろん顔はいいです。
体格は冒険者だからなのかガッシリしています。

そんなセドさんが周りをキョロキョロして俺に目を向けて話した。

「レンくん最近何か変わったことないかい？」
「？変わったことですか…たまに、男客から誘われる事ぐらいですが…」
「えっ？さ、誘われたってまさか…レンくんその誘い受けたの？」
セドさんが凄く怖い顔をしてきたから俺は首をかしげた。
「キッパリ断りましたから大丈夫ですよ」
俺がそう言うと、セドさんがホッとした顔を見せて話してきた

「最近若い男性が行方不明に、なっていると聞いたからね、レンくんも気をつけるんだよ。」
セドさんが心配そうに俺を見て話した。
俺は、大丈夫ですとセドさんに話した。

まさか、自分の身が危ないとは思いもしなかった。