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第四章
黒野時計堂(8)
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「お爺さん、その黒猫の特徴ってなにかありますか? 黒い猫とひと口にいっても、この町だけでもきっと何十匹もいますよね? もし捕まえても間違ってたら意味がないし」
「クロはね、左目をケガしていて片目なんだ。大きな特徴と言えるのはこれぐらいだよ。シロを連れて行きなさい。シロがいれば、ここと商店街のどちらも移動が自由になる」
「マシュマロー。おいで」
マルコが腕を伸ばし、白猫を抱きかかえる。
「クロを捕まえたら、連れて来ておくれ。でも絶対に無理だけはするんじゃないよ」
お爺さんはそう言って立ち上がると、店の外まで僕たちを送り出した。
ずっとマルコに抱えられていたマシュマロが下に飛びおりると、壁に向かってまっすぐ歩き出す。そしてそのまま壁の内側へとみるみる吸い込まれていった。
「よろしく頼んだよ。君たちが力を合わせれば、必ずクロを捕まえることができるはずだ」
僕たちは大きくうなずくと、マシュマロが吸い込まれた壁の中へと進んでいった。
「クロはね、左目をケガしていて片目なんだ。大きな特徴と言えるのはこれぐらいだよ。シロを連れて行きなさい。シロがいれば、ここと商店街のどちらも移動が自由になる」
「マシュマロー。おいで」
マルコが腕を伸ばし、白猫を抱きかかえる。
「クロを捕まえたら、連れて来ておくれ。でも絶対に無理だけはするんじゃないよ」
お爺さんはそう言って立ち上がると、店の外まで僕たちを送り出した。
ずっとマルコに抱えられていたマシュマロが下に飛びおりると、壁に向かってまっすぐ歩き出す。そしてそのまま壁の内側へとみるみる吸い込まれていった。
「よろしく頼んだよ。君たちが力を合わせれば、必ずクロを捕まえることができるはずだ」
僕たちは大きくうなずくと、マシュマロが吸い込まれた壁の中へと進んでいった。
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