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四 ♡

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 着物の裾を広げられ、腰を持ち上げられた沙弥。
 露わになった隠さねばならぬ場所を、藤原に晒し、麗華に晒し、藤原の侍従達に晒されてしまう。
 竿の先が入口に当たり先が入っただけでも、沙弥は痛かった。

「痛い!嫌です!止めて下さい!」
「時期に善がる………身を任せれば良い」
「ですって………お姉様、今迄のままだったら一生、未通で終わったであろう、純血を藤原様に貰って頂いて良かったわね………あぁ……お綺麗よ?お姉様………見窄らしい姿より、卑猥な姿の方がお似合い………なんせ、遊女の娘なんだものね………」
 
 悲鳴を挙げても、沙弥を助けに入る者は居ない。竿の先から根本迄、押し込まれた秘部は、痛みから破られた破瓜の証が、溢れ始めた。

「まぁ、素敵………お姉様、一段と美しくなったわ………ご覧になったら?藤原様、見せて差し上げて下さいよ」
「麗華ちゃん…………君もいい性格をしているな………どれ、沙弥ちゃんにも見せるか………」
「痛いっ!痛い痛い!抜いて!抜いて下さい!」

 悲鳴と共に、麗華の言葉にも藤原の言葉にも耳を傾ける事は無い沙弥。首を左右に振り、涙を溢し、訴えても藤原は沙弥の中に居るだけだ。

「動けば、時期に善がり、自ら腰を踊らせるだろうよ…………」
「っ!……………い、嫌ぁぁぁぁ!」

 ずちゅ、と沙弥の中で蠢く竿が、沙弥の中で馴染ませるかの如く、広げられて次第に、破瓜の証か、はたまた沙弥の蜜かも分からぬまま、水音が鳴り始めた。
 帯紐も解かれ、帯も緩む。襟も左右に広げられてしまえば、胸さえも晒されてしまい、隠せぬまま手での抵抗も出来ずに、その姿を麗華に見られている。
 麗華だけではない。藤原の部下らしき男二人にも傍観されていたのだ。

「あらぁ、綺麗よ。お姉様………これで生娘ではなくなって、卑しいお姉様の血も赤かったのが証明されたわね」
「れ………麗華ちゃ………止めさ…………せて!」
「誰が?………冗談言わないで…………藤原様、孕ませないで下さいね、私が嫁いでからにして下さい、と母も申してましたので」
「っ!」

 香子の入れ知恵か、麗華の入れ知恵かは分からないが、そんなに沙弥を苦しめて楽しむこの継母と義妹の神経を疑う。そして、その企みに乗る、麗華の嫁ぎ先の義父の神経もおかしい、と思えて仕方ない。

「麗華ちゃんの頼みだ………外に種は出すさ……私もまだ楽しませて貰いたいからな………あぁ………中から溢れて止まらぬ様だ………ん?私の竿が気に入ったか?」

 ずちゅ、ずちゅ、と鳴る場所を犯されて気に入る訳がある筈もない。気持ち悪いのに、擦られて声も出てしまう沙弥に、藤原は弑逆性を止められない様だ。

「生娘はいい……締りが堪らんな………口を開けろ!飲ませてやろう!」
「あら、お姉様………口開けないと着物も汚れるわよ」
「な、何…………えっ!………い、嫌ぁぁぁっ!」

 藤原が沙弥から出てくれて、ホッとしたのも束の間だった。沙弥の血と蜜が着いた藤原の竿が沙弥の顔に近付いて来たのだ。
 思わず頭を左右に振り、何をされるか分からないのもあり、逃げようとする。

「頭を抑えて口を開けさせろ!」
「はい」
「い…………嫌っ………んっ………ぐっ……んんっ!」

 血と始めて口にした味が混ざり、頭の上に藤原に座られて、苦しくてモゴモゴと悶えなければなかなくなった沙弥。息も出来ず、鼻に入る空気も臭く、藤原の竿回りに茂る毛さえも吸ってしまう。膨張する竿が一際、沙弥の中に圧迫した矢先、ドクン、とまた違う味の液体が沙弥の口の中へと流れ込んだ。

「ほぅら、たんと飲め」
「お姉様、美味しそうに飲まないと駄目じゃない、こんな機会を味合わせて頂ける為に、頑張らないとね」

 二度もされては堪らない。
 犯されて、純血を奪われて、何がこんな事が楽しいのか、と涙目で藤原や麗華を睨んだ。
 今迄は麗華や香子、女中達に何をされようが、我慢してきた沙弥だったが、コレは許し難い行為としか思えなかった。

「ゲホッ、ゲホッ!」

 初めて口にした白濁。咽て吐き出すのは当たり前で、仰向けの口から頬を伝い、首に迄まとわり付いた。
 その吐き出した沙弥に、麗華は軽蔑した目を向け、沙弥の出した白濁を用意されていたのか、枕元にあった手拭いで拭き取る。その目は決して優しさは無い。

「折角、お姉様に差し上げた着物、汚さないでくれる?もう、脱いでしまえば?藤原様が一度で終わるなんて無いと思うから」
「い、嫌………もう……無理よ………」

 四人掛かりで脱がされた後、何度も犯された沙弥が解放されたのは、その日の夕方だった。

「お姉様、一人で帰れるでしょう?先に帰ってるから、夕餉迄には帰ってきなさいよ」

 手拭いを一枚だけ渡された沙弥は一人その部屋に残され、手首や足首、抵抗した際に縛られた紐の痕と身体の中に残っていた感覚に、悔しくて悲しくて、直ぐにこの感覚を忘れる為に必死で擦った。一枚では足りない程、汚れきっていて、洗って使えない。
 しかし、藤原の屋敷の家令に追い出されるのは直ぐで、着物の汚れも落とす事も出来ず、麗華が言う夕餉の時間を越えての帰宅になってしまった沙弥に、夕餉を食べる権利は与えられなかった。

「家の仕事を放っておいて!何処に遊び呆けていたの!沙弥!流石は妾の娘ね!何処かの遊び人と逃げる算段でもしていたの!」
「ち、違います!麗華ちゃんに聞いて………」
「あら、私は知らないわよ、お姉様が何していたかなんて」

 麗華も香子も知っている筈なのに、ほくそ笑みながら叱咤する香子に、話等通じるとは思う事も出来なかった。
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