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プロポーズ2。
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かざねside・・・
しばらく前の家を見つめたあと、ちーちゃんは車を走り出させた。
千秋「さすがに何分もいたら不審者になっちまうからな。」
かざね「そうだね・・・。」
どこへ向かうのか分からなかったけど、たぶん病院か、マンションか・・・。
そのどっちかだろう。
そう思いながら窓の外を流れる景色を見続けた。
ちーちゃんは私を気遣ってくれてるのか何も喋らず、私も話したいことが無かったから口を開かなかった。
車は走り続け、2時間ほどが経ったとき・・・
千秋「着いたぞ。」
かざね「・・・え?」
ちーちゃんが車を止めた場所。
それは朝に来ていたショッピングモールだった。
かざね「え・・・なんで・・?」
千秋「全部見るんだろ?」
確かに言った・・・。
『全部見たい』って。
かざね「でも・・・。」
千秋「『主治医』の許可があるからな。・・・行くぞ?」
そう言ってちーちゃんは車を下りた。
かざね「・・・・・ふふ。」
優しいちーちゃん。
ちーちゃんと結婚するなら・・・私もがんばらないと。
ちゃんとちーちゃんを支えれるように・・・がんばる。
そう心に決めて、私も車から降りた。
千秋「手、痛くなったら言えよ?」
かざね「うん。」
千秋「俺も寄りたいとこできたし。」
かざね「?」
ショッピングモールに入った私たちは、また順番に見て回った。
ちーちゃんは私の左手を繋いでくれ、ゆっくり歩いてくれてる。
かざね「あっ・・。ちーちゃん待って・・!」
千秋「?・・・どうした?」
かざね「あのお店・・・!」
千秋「・・・・パンダグッズのショップ?」
通り過ぎそうになったパンダグッズのお店。
少しでいいから中を覗きたかった。
千秋「見たいんだろ?」
かざね「いい?」
千秋「もちろん。・・・あ、俺ちょっとトイレ行ってくるから見てろ。」
かざね「はーい。」
ちーちゃんと別れ、私はお店の中に入った。
でも・・・すぐに出てきた。
かざね(思ってたパンダの顔じゃなかった・・・。)
かわいい感じのパンダが好きな私。
今、入ったお店のパンダは結構リアルな感じのパンダさんだった。
かざね「うーん・・・ちーちゃん、どこのトイレに行ったんだろ。」
通路を歩き、ちーちゃんの姿を探してると、楽器屋さんが目に入った。
かざね「楽器屋さんなんてあるんだー・・。」
無意識にも足は楽器屋さんに向かう。
キラキラ輝く金管楽器や木管楽器がズラッと並べられていて目を引かれる。
かざね「すごい・・・ラッパ系は吹けないからわかんないけど・・・。」
ガラスケースの中にいる楽器たち。
それを遠巻きに見てると、お店の外に一台の電子ピアノが置かれてるのが見えた。
かざね「『play me』?・・・ふふ。弾いて欲しいの?」
椅子に座り、鍵盤を押す。
♪~・・・
かざね「・・・重い。」
重厚感のある音に、重たい鍵盤。
まるで高級グランドピアノのようだ。
かざね「電子って・・・すごい。」
両手を鍵盤に乗せる。
今、弾きたい曲がある。
特に早く弾く必要はない。
むしろゆっくりめに弾きたい。
かざね「『メンデルスゾーンの結婚行進曲』。」
♪♪♪♪~・・・♪♪♪♪~・・・♪♪♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪♪~
♪♪♪・♪-!♪ー!♪♪ー♪・♪・♪・・・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーー
千秋side・・・
ちょっとかざねから離れてパンダグッズの店に戻ってくるとかざねの姿がなかった。
千秋「?・・・・どこいったんだ?」
右に左に首を振って探す。
その時聞こえたピアノの音。
千秋「・・・この曲知ってる。結婚式のやつだ。」
俺は音のする方に向かって歩き始めた。
見えてきたのは『楽器屋』。
店の前のピアノのところにかざねが座ってる。
千秋「・・・ったく、また手が痛くなるぞ。」
そう思いながらかざねに近づいていく。
千秋「---っ!・・・どんな顔して弾いてんだよ。」
幸せそうに微笑みながら弾いてるかざね。
弾いてる曲から考えても、俺のことを想ってそうだ。
千秋「これは・・・幸せにしないと天罰がくだりそうだな。」
♪♪♪♪~・・・♪♪♪♪~・・・♪♪♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪♪~
♪♪♪・♪-!♪ー!♪♪ー♪・♪・♪・・・・・・
俺はかざねの邪魔をしないように、遠巻きに見ながら演奏が終わるのを待った。
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しばらく前の家を見つめたあと、ちーちゃんは車を走り出させた。
千秋「さすがに何分もいたら不審者になっちまうからな。」
かざね「そうだね・・・。」
どこへ向かうのか分からなかったけど、たぶん病院か、マンションか・・・。
そのどっちかだろう。
そう思いながら窓の外を流れる景色を見続けた。
ちーちゃんは私を気遣ってくれてるのか何も喋らず、私も話したいことが無かったから口を開かなかった。
車は走り続け、2時間ほどが経ったとき・・・
千秋「着いたぞ。」
かざね「・・・え?」
ちーちゃんが車を止めた場所。
それは朝に来ていたショッピングモールだった。
かざね「え・・・なんで・・?」
千秋「全部見るんだろ?」
確かに言った・・・。
『全部見たい』って。
かざね「でも・・・。」
千秋「『主治医』の許可があるからな。・・・行くぞ?」
そう言ってちーちゃんは車を下りた。
かざね「・・・・・ふふ。」
優しいちーちゃん。
ちーちゃんと結婚するなら・・・私もがんばらないと。
ちゃんとちーちゃんを支えれるように・・・がんばる。
そう心に決めて、私も車から降りた。
千秋「手、痛くなったら言えよ?」
かざね「うん。」
千秋「俺も寄りたいとこできたし。」
かざね「?」
ショッピングモールに入った私たちは、また順番に見て回った。
ちーちゃんは私の左手を繋いでくれ、ゆっくり歩いてくれてる。
かざね「あっ・・。ちーちゃん待って・・!」
千秋「?・・・どうした?」
かざね「あのお店・・・!」
千秋「・・・・パンダグッズのショップ?」
通り過ぎそうになったパンダグッズのお店。
少しでいいから中を覗きたかった。
千秋「見たいんだろ?」
かざね「いい?」
千秋「もちろん。・・・あ、俺ちょっとトイレ行ってくるから見てろ。」
かざね「はーい。」
ちーちゃんと別れ、私はお店の中に入った。
でも・・・すぐに出てきた。
かざね(思ってたパンダの顔じゃなかった・・・。)
かわいい感じのパンダが好きな私。
今、入ったお店のパンダは結構リアルな感じのパンダさんだった。
かざね「うーん・・・ちーちゃん、どこのトイレに行ったんだろ。」
通路を歩き、ちーちゃんの姿を探してると、楽器屋さんが目に入った。
かざね「楽器屋さんなんてあるんだー・・。」
無意識にも足は楽器屋さんに向かう。
キラキラ輝く金管楽器や木管楽器がズラッと並べられていて目を引かれる。
かざね「すごい・・・ラッパ系は吹けないからわかんないけど・・・。」
ガラスケースの中にいる楽器たち。
それを遠巻きに見てると、お店の外に一台の電子ピアノが置かれてるのが見えた。
かざね「『play me』?・・・ふふ。弾いて欲しいの?」
椅子に座り、鍵盤を押す。
♪~・・・
かざね「・・・重い。」
重厚感のある音に、重たい鍵盤。
まるで高級グランドピアノのようだ。
かざね「電子って・・・すごい。」
両手を鍵盤に乗せる。
今、弾きたい曲がある。
特に早く弾く必要はない。
むしろゆっくりめに弾きたい。
かざね「『メンデルスゾーンの結婚行進曲』。」
♪♪♪♪~・・・♪♪♪♪~・・・♪♪♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪♪~
♪♪♪・♪-!♪ー!♪♪ー♪・♪・♪・・・・・・
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千秋side・・・
ちょっとかざねから離れてパンダグッズの店に戻ってくるとかざねの姿がなかった。
千秋「?・・・・どこいったんだ?」
右に左に首を振って探す。
その時聞こえたピアノの音。
千秋「・・・この曲知ってる。結婚式のやつだ。」
俺は音のする方に向かって歩き始めた。
見えてきたのは『楽器屋』。
店の前のピアノのところにかざねが座ってる。
千秋「・・・ったく、また手が痛くなるぞ。」
そう思いながらかざねに近づいていく。
千秋「---っ!・・・どんな顔して弾いてんだよ。」
幸せそうに微笑みながら弾いてるかざね。
弾いてる曲から考えても、俺のことを想ってそうだ。
千秋「これは・・・幸せにしないと天罰がくだりそうだな。」
♪♪♪♪~・・・♪♪♪♪~・・・♪♪♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪♪~
♪♪♪・♪-!♪ー!♪♪ー♪・♪・♪・・・・・・
俺はかざねの邪魔をしないように、遠巻きに見ながら演奏が終わるのを待った。
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