『修正中』イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。

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デート2。

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「着いたよ」

車は坂を上がり、少しひらけた場所に入っていった。
そこにあったのは小高い丘の上に建つカフェ。
海は見えないけれど、車を降りた瞬間に潮の香りが鼻をくすぐる。

「海の音もする……」

車を降りた私の耳に、波の音が届く。

「この奥が海なんだよ。あとで下りてみる? 潮が引いてたら歩けるかも」
「はいっ」

神楽さんの背中を追いながら歩き、カフェに視線を向ける。
すると、ガラス窓が多くあることに気がついたのだ。
期待に胸が高鳴っていく。

カランカラン……。

「いらっしゃいませ。お二人でしょうか」

神楽さんがドアを押し開けると、すぐに店員が出迎えてくれた。
店内は白を基調としたカウンターやテーブルが整然と並び、ガラス越しに差し込む光に清潔感が増して見える。

「はい。……できれば海が見える席をお願いしたいのですが」
「かしこまりました。どうぞこちらに」

店員のうしろをついていく私は、歩きながらふと気がついたことがあった。

(これ……テーブル席は全部窓側にあるんだ……)

どこに座っても海を望めるように設置された席に、さらに胸が高鳴る。
こんな贅沢な空間に来たのは、生まれて初めてのことだ。

「こちらのお席でよろしいでしょうか」

案内されたのは、4人掛けのテーブル席だった。
透明なガラスの向こうでは、きらきらと光る海が広がっている。

「すごい……」

思わず息を呑むと、神楽さんは店員に「ここで大丈夫です」と落ち着いた声で告げた。
椅子に腰を下ろすと、彼は自然な仕草でメニューを私に見せてきたのだ。

「どうぞ」
「あ……りがとうございます……」

両手でメニューを受け取り、視線を落とす。
けれど、外の景色が気になってメニューどころではなかったのだ。

(メニュー見なきゃ……でも海も見たい……)

ちらちらと窓を気にしていると、神楽さんが小さく笑う声が聞こえてきた。

「くくっ……。海はあとで見に行こうよ。先に決めちゃいな? それとも全部頼む?」
「ぜ、全部!?」
「軽食くらいならいけるかも」
「む、無理ですー……」

軽口を交わしながら、私は慌ててメニューに目を落とす。
すると、ひときわ目を引く写真が目に飛び込んできたのだ。

それは―――『海のパフェ』。
ガラスの器に白と青の層が何段にも重なり合い、真珠を模したような白いチョコがきらめいている。

(……食べたい。でも今は節約しないと……我慢、我慢)

新しいアパートを探さないといけないことから、これから出費はかさむだろう。
それを見越して、今は少しでも節約しないといけないのだ。

「決まった?」
「はいっ」

神楽さんが店員を呼び、二人でコーヒーを頼む。
神楽さんはエスプレッソで、私はブレンドコーヒーだ。
そこで注文が終わると思ったら――

「あと、『海のパフェ』ひとつ」
「!?」

その言葉に驚いて神楽さんを見る。
すると彼は、にこりと笑ったのだ。

「食べたかったんでしょ?」
「ど、どうして……」
「目がきらきらしてたから」

からかわれたようで恥ずかしいのに、胸の奥があたたかくなる。

やがて運ばれてきたパフェは、想像以上にきれいだった。
ガラスの器に重なる青と白。
貝殻の形をしたシルバー置きまで添えられていて、それだけで心が躍ったのだ。

「かわいい……」

スプーンを差し込み、ひと口。
ソーダの青とバニラの白が舌の上で混じり合い、甘さと爽やかさが一気に広がった。
そのおいしさに、思わず頬が緩む。

「おいしい……!」
「よかった」

神楽さんの視線が、ずっとこちらに注がれているのを感じる。
どう反応していいのかわからない私は、何を思ったのかスプーンを差し出してしまったのだ。

「ど、どうぞ……?」

すると、私の行動が予想外だったのか、彼は一瞬きょとんとした顔を見せた。
だが、彼はすぐに首を横に振った。

「……やめておくよ。水瀬さんが困るだろうから」
「……困る?」
「そのスプーン、俺が使ったあとも使える?」

「……あ」

「それに……期待しちゃうし」

少し寂しそうに笑ってエスプレッソを口にする彼に、なぜか胸がぎゅっと締めつけられる。

(私……神楽さんに悲しい顔、してほしくない……)

そう思いながら、私はパフェをもうひと口すくって口に運んだ。
――すでに、彼を好きになりかけていることにも気づかずに。



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