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第2話お客様第一号②
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「とにかく、まずは採寸からだ。こっちだ」
「えっ、ちょっと待って。ちゃんと説明しなさいよね!」
「時間がもったいない。採寸しながら話す」
ハルトは金髪巨乳剣士の手を握り、カーテンで仕切られた一角に引っ張っていった。
「何してる? 脱がなきゃ採寸できないだろ」
「はぁ? 服の上からで十分でしょ?」
「それじゃ正確な寸法が分からない。全部脱いでくれ」
「いい加減なこと言わないで! あなた適当なこと言って私の裸を――」
金髪巨乳剣士は言いかけて口を閉ざした。ハルトの目が真剣そのものだったからである。
「採寸が終わったら俺の作った下着を試着してみてくれ」
ハルトは静かに言うと彼女の後ろへ回り、ポケットからメジャーを取り出した。
「……わかったわ」
金髪巨乳剣士は同意すると服を脱いで下着を外した。
「それじゃ、失礼する。そういや自己紹介がまだだったな。俺はハルト。今日この店をオープンしたばかりの新米防具屋だ」
ハルトが自己紹介しながらメジャーを胸囲にあてる。
「私はマリア。初級ランクCの冒険者よ。同期の奴等はみんなランクBに昇格してるっていうのに、ホント嫌になっちゃう」
冒険者の階級は初級、中級、上級の三段階に区別され、さらにランク分けされている。達成したクエストの数、難易度によって昇格するための条件が設定されており、大抵のビギナー冒険者は3か月もすれば初級ランクBへと昇格する。
「トップバストが99センチと……」
ハルトがメジャーの目盛りを確認してメモをとる。
「で、下着と私の実戦が上手くいかないのと、どう関係があるっていうのよ?」
「説明する時間がもったいない。採寸後に俺の作った下着を着ければ分かる」
ハルトはぶっきらぼうに言いながら、再びメジャーを手に取り、マリアのアンダーバストにまわした。
(コイツ何なのよ! 自分で採寸しながら説明するって言ったくせにっ)
マリアが首だけ振り向きにらみつける。
「おい、動くな。採寸が狂うだろ」
「はいはい、さっさと終わらせてよね」
「アンダーが67,3センチと。トップとアンダーの差が31,7センチ。Iカップだな。ちょっと待ってろ」
ハルトはその場から離れ、すぐに戻ってくるとマリアに1枚のブラジャーを手渡した。
「えっ、これブラジャーなの? ホックもついてないしワイヤーも入ってない。こんなの初めて見たわ」
「服を着るようにかぶって胸の位置で合わせてくれ」
ハルトの指示通りにマリアがブラジャーを試着する。
大き目の布地がIカップの乳房をしっかりと包み込んで持ち上げる。ほぼ100センチという巨乳の重みを、幅広で太めの肩紐がしっかりと支える。
「すごい! こんなフィット感初めて」
「さあ、庭に出ようか」
「は? なんで下着姿で外に出なきゃなんないのよ! 変態!」
「いいから。これ持ってついて来い」
「ふぁっ」
ハルトはマリアに大剣を押し付け、店の奥へ歩き始めた。
「えっ、ちょっと待って。ちゃんと説明しなさいよね!」
「時間がもったいない。採寸しながら話す」
ハルトは金髪巨乳剣士の手を握り、カーテンで仕切られた一角に引っ張っていった。
「何してる? 脱がなきゃ採寸できないだろ」
「はぁ? 服の上からで十分でしょ?」
「それじゃ正確な寸法が分からない。全部脱いでくれ」
「いい加減なこと言わないで! あなた適当なこと言って私の裸を――」
金髪巨乳剣士は言いかけて口を閉ざした。ハルトの目が真剣そのものだったからである。
「採寸が終わったら俺の作った下着を試着してみてくれ」
ハルトは静かに言うと彼女の後ろへ回り、ポケットからメジャーを取り出した。
「……わかったわ」
金髪巨乳剣士は同意すると服を脱いで下着を外した。
「それじゃ、失礼する。そういや自己紹介がまだだったな。俺はハルト。今日この店をオープンしたばかりの新米防具屋だ」
ハルトが自己紹介しながらメジャーを胸囲にあてる。
「私はマリア。初級ランクCの冒険者よ。同期の奴等はみんなランクBに昇格してるっていうのに、ホント嫌になっちゃう」
冒険者の階級は初級、中級、上級の三段階に区別され、さらにランク分けされている。達成したクエストの数、難易度によって昇格するための条件が設定されており、大抵のビギナー冒険者は3か月もすれば初級ランクBへと昇格する。
「トップバストが99センチと……」
ハルトがメジャーの目盛りを確認してメモをとる。
「で、下着と私の実戦が上手くいかないのと、どう関係があるっていうのよ?」
「説明する時間がもったいない。採寸後に俺の作った下着を着ければ分かる」
ハルトはぶっきらぼうに言いながら、再びメジャーを手に取り、マリアのアンダーバストにまわした。
(コイツ何なのよ! 自分で採寸しながら説明するって言ったくせにっ)
マリアが首だけ振り向きにらみつける。
「おい、動くな。採寸が狂うだろ」
「はいはい、さっさと終わらせてよね」
「アンダーが67,3センチと。トップとアンダーの差が31,7センチ。Iカップだな。ちょっと待ってろ」
ハルトはその場から離れ、すぐに戻ってくるとマリアに1枚のブラジャーを手渡した。
「えっ、これブラジャーなの? ホックもついてないしワイヤーも入ってない。こんなの初めて見たわ」
「服を着るようにかぶって胸の位置で合わせてくれ」
ハルトの指示通りにマリアがブラジャーを試着する。
大き目の布地がIカップの乳房をしっかりと包み込んで持ち上げる。ほぼ100センチという巨乳の重みを、幅広で太めの肩紐がしっかりと支える。
「すごい! こんなフィット感初めて」
「さあ、庭に出ようか」
「は? なんで下着姿で外に出なきゃなんないのよ! 変態!」
「いいから。これ持ってついて来い」
「ふぁっ」
ハルトはマリアに大剣を押し付け、店の奥へ歩き始めた。
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