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予習復習
しおりを挟む「入会してみて改めて思うけど、みんな良いひとそうだよね。個性的なひとも多そうだけど」
「うん。祷、るいぷるやウリさんとかとなんか盛り上がってたよね。祷の大きい声久し振りに聞いた」
聞かれていたか。
私の話題では情報収集にはならないのだけど、まあ会話の流れだ。何らかの話題の呼び水にはなるかもしれないし。
「あー、うん、ちょっとびっくりしちゃって。
ウリ、私が入っている起業インカレサークルの先輩っていうか、立ち上げメンバーのひとりで、一方的に知っているひとだったから」
「へー、ウリさんて経営者って聞いてて、若いのにすごいなーって思っていたけど、学生の頃からすごかったんだね」
思った通り、積極的な交流は無くても、なんとなくの背景やパーソナリティはいつの間にか認識しているものだ。
「ハルは病院の院長先生だし、テッチャンは会計士だって。いろんな能力持った人が集まっていそうだよね」
「うん。キョウさんは整備士だし、ジャックさんはパン屋さんで元銀行員。祷と話してたるいぷるとアイジさんは広告代理店だよ。ポルタのジアンさんが職場の先輩でチームを紹介したんだって」
あの、旗を翻して踊る、雰囲気のあるダンサーか。
チカとジャックの娘さんとのことだったが、彼女も職場の仲間をチーム入りさせていたということか。
職場の仲間だけではない。メストリのミカは恋人だ。それぞれの入会の経緯や順番までは把握していないが、そのお兄さんがアキ、アキと幼馴染で親友、一時仕事も一緒にしていたウリもメンバー入りしている。
そしてアキは今ではジアンと同じ職場にいるというのだから、数珠つなぎのようにメンバーが増えている組織なのだろう。
それを言うならがんちゃんの繋がりで入った私もそうだし、ひいの繋がりで入ったがんちゃんもそうだ。そんなひいも姉のほづみと一緒に入っている。
確かソータとダンサーのマルガが夫婦で、娘のルイもダンサー、マルガのお父さんの利一がバテリアのカイシャ担当だから、家族的と言うより文字通り家族そのものだ。ソータとマルガのように、家族ぐるみで参加している家庭も何組かあるようだった。
家族で入ったり、身近な誰かを紹介したいと思える組織は良い組織だと思えたし、誰かのつながりで入ったメンバーが多いから、より家族的なつながりが強いのだろう。
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