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懸念点の洗い出し(LINK:primeira desejo81)

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 目下の懸念としては期間が短いこと。

 イベントは時期的には一ヶ月半後。決して余裕はない。
 準備に時間が取れないこともあるが、大枠は既に決まっている可能性の高さも懸念となる。当然だが、決まる前なら容易いことも、決まった後で覆したりねじ込むことは至難である。決定以降は何ひとつ変えられないことだって珍しくはない。

 しかし、今回の案件はある程度の余地は見込めそうだった。
 これまでのファン感謝イベントを見ていると、選手たちがカラオケをしたり、バラエティ番組のようにクイズして罰ゲームしたりと、はっきり言ってその場で用意したような企画も多い。リスクのないと言う意味で言えば、この辺の調整に手間をかけさせず、全てこちらでお膳立てしてあげるくらいの内容で、受け入れやすく調えられると良いだろう。
 どんな大事業も複雑なプロジェクトも、とどのつまりは企業の論理と担当の思惑(時に感情)で決まる。
 単純な言い方をすれば、求める利益(につながる広報などの目的)が見込め、経費やリスクがなく、担当にとってのメリット(成功による評価や、担当自身が携わって楽しいと思えるなど)があれば良く、最低限面倒さや不利益なことさえ無ければ良い。やって良い理由があって、やらない理由がなくなれば良いのだ。

 難易度を少し上げるとすれば、スポンサー側の姫田に、予算の一部でも負担させられたらその後の勝ち筋は相当濃くなるはずだ。


 
 最上の成果意外だった場合、姫田へのプレゼンの後に控える阿波ゼルコーバの担当者へのプレゼンは、更に観客のニーズに沿っていて、サッカーやサッカー選手たちとの親和性が高い企画という見せ方が求められるだろう。一方、この段階では姫田の担当者が間に立つ。企画をあらゆる側面から判断して「好し」と評価したスポンサー企業の担当者が味方の立場で後方支援をし、時には前面に立ってくれるようになる。
 決して低い勝算ではない。


 別側面のケアすべき課題として、地域や地元にサンバチームがあった場合、そこに筋を通しておく必要もある。
 四国に隣接している岡山県にはその名も『ブラジリアンパーク 鷲羽山ハイランド』なるテーマパークがある。
 ブラジル人によるサンバショーが日々開催されているのだ。正味近隣地域の文化に大きな影響を与えてはいないだろうが、サンバという文化が身近になりやすい要素ではあるはずだ。その影響の有無は不明だが、実際に徳島にもサンバチームがあるときいている。

 阿波という土地柄、阿波踊りなどの地域特有の文化に関しての配慮も必要かもしれない。


 裏を返せば、今挙げられた点をクリアできれば、実現し得るのだ。

 その必須条件をクリアしたアイデアに、がんちゃんの想い、やりたいこと、希望を載せたものを提案とすれば良い。


 その提案がよりクライアントや観客に刺さるように、情報を集め、その提案が担当者により魅力的に映るように、提案書やプレゼン資料を整える。その部分は私やウリたち先輩連合が助けてくれる。

 そして、実際のパフォーマンスで担当の方にサンバを感じてもらい、その魅力を肌で実感させるのだ。
 
 ここまで前段を整えた現段階での、物理的な課題はやっぱり時間だ。
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