348 / 356
348. デートに出かけたら
しおりを挟む「テオ! ハイハイ! いっくよ!」
「あっうぁ~!」
パタパタパタパタ……
ペタペタペタペタ……
ミレーヌの掛け声にテオフィルが元気よくお返事。
そして、二人は仲良く廊下を走っていく。
「お嬢様~、お坊ちゃま~」
「お待ちくださーーい」
そして、そんな二人の後ろをドタバタと追いかけていく使用人たちの声。
(今日も平和ですわ~~)
そんな日課となった皆の声を部屋でのんびり午後のお茶を満喫しながら聞いていた私はリシャール様に笑いかける。
「旦那様! 今日もミレーヌちゃんとテオくんは元気いっぱいですわ!」
「うん、そうだね。ついでに使用人たちも、ね」
「ふっふっふ。とてもいいことですわ~」
皆、元気! に満足した私はニンマリ笑う。
「こうして子どもたちはどんどん大きくなっていくんですのね?」
「うん。今はまだハイハイだけど、きっとあっという間にテオも立って歩いて…………走って……」
そこで何故かリシャール様が黙り込む。
「旦那様?」
「いや……時が経つのは早いなと思ってさ」
「そうですわね」
「まだまだ自分は若いつもりだけど、こうして子どもの成長を見守りながら、僕らもあっという間に歳を重ねていくんだろうなって」
リシャール様のその言葉に、おじいちゃんとおばあちゃんになってものんびりとこうして仲良くお茶をする自分たちの姿を想像した。
(リシャール様はおじいちゃんになってもキラキラ国宝ですわ~)
「フルール?」
「いえ、老後もこうして旦那様とのんびりお茶を飲んで過ごす姿を想像していましたの」
「老後? 一気に飛んだね?」
リシャール様がクククっッと笑う。
「ですが、国宝に全く衰えはありませんでしたわ」
「無いの!?」
「ええ。変わらず眩しかったです。旦那様はどれだけ歳を重ねておじいちゃんになられても揺るぎません!」
「ははは、ありがとう。それじゃ、フルールは最強の可愛いおばあちゃん?」
「当然ですわ!」
私も笑い返してえっへんと胸を張る。
「それは、とっても楽しみだ」
「!」
そう言って微笑みながらリシャール様が私の頬に手を伸ばした。
私の胸がドキンと跳ねる。
(リ、リシャール様……!)
「……フルール」
「リシャ……」
そして、麗しのお顔がそっと近付いて来たので目を瞑ろうとしたその時。
バーンと部屋の扉が開く。
「「っっ!?」」
その音に顔を近づけていた私たちは慌てて離れる。
「おとーたま! おかーたま! たーいまあ!」
「あっうぁ~!!」
「ミレーヌちゃん! テオくん!」
何とも絶妙なタイミングで可愛い子どもたちがキャッキャと笑いながら部屋へと戻って来た。
私はコホンッと軽く咳払いをしてから二人に声をかける。
「追いかけっこは楽しかった?」
「あい!」
「あう!」
二人はニパッと可愛くお揃いで笑って頷いた。
どうやら、追いかけっこは大満足で終えた様子。
「あー……───二人のこの満足そうな顔…………僕は使用人の回収に行ってくるか」
リシャール様が苦笑しながら席を立つ。
確かに。
今頃、廊下は二人を追いかけ続けていた使用人たちによる屍の山が出来ているに違いないですわ。
そんな部屋を出ていこうとするリシャール様にミレーヌがどこ行くの? と寂しそうな顔で声をかける。
「おとーたま~……?」
「うっ!」
振り返ったリシャール様はかがんで目線を合わせるとミレーヌの頭を優しく撫でた。
「ミレーヌ。僕はちょっと皆を起こしてくるから、フルールとテオと一緒に待っていてくれるかな? そのあと一緒に遊ぼう」
「あい!」
ミレーヌはとってもいい笑顔で頷いた。
「テオ! テオもいい子で待っててくれるかな?」
「う!」
続けてテオフィルもニパッと笑う。
「ん、いい子たちだ! じゃ、行ってくる。───フルール」
そうして微笑んだリシャール様の国宝級笑顔に私の胸がキュンとなる。
(今日も夫がかっこいいですわ~~!)
思わずテーブルをバンバン叩きたくなるほど私は悶えた。
そしてリシャール様を笑顔で見送ったあと、私はそっとミレーヌの頭を撫でる。
「ミレーヌちゃんはお父様のことが大好きね?」
「あい! おとーたま、おかーたま、テオ、だ~ちゅき~!」
「まあ! ミレーヌちゃん、ありがとう!」
(今日も娘が可愛いですわ~~!)
感激した私はミレーヌをギュッと抱きしめる。
すると、それを見ていたテオフィルもあぅあぅと訴えてくる。
これは、ボクも! と言っているに違いありません!
「テオくんもおいでですわ!」
「うっあぅあ~」
声をかけると満面の笑顔を浮かべて高速でハイハイでタックルして来たテオフィル。
(息子も可愛いですわ~~!)
そんな相変わらず、可愛い子供たちと毎日をほのぼの楽しく過ごしている私とリシャール様。
でも、時には夫婦の二人だけの時間も大切にして過ごすことにしている。
「ミレーヌちゃん! テオくん! 今日はこれからお父様とお母様はデートをして来ますわ!」
「でえと?」
「う?」
きょとんとした顔で二人が私たちを見上げる。
今日も最高に可愛い二人ですわ~
「そう。デートです!」
「でえと」
「でぇ~?」
私は不思議そうな顔をする二人に向かってニンマリ笑う。
「残念ながら、まだまだベビーの二人には早いわね。デートとは特別大好きな人と二人でお出かけをすることですのよ」
「とくえつ……?」
「あうあう?」
「そう! 特別大好き! ですわ」
「あい!」
「う!」
二人は分かった! とばかりに大きく頷く。
グズらないし泣かない……なんて物分りのいい子たちなのかしら?
さすが私たちの子ですわ。
「それでは、ミレーヌちゃんとテオくんのことをお願いしますわね!」
私は後ろに控えるモンタニエ公爵家の使用人たちに後を託す。
彼らは、身体を鍛えて鍛えて鍛えまくって最高のコンディションで今日という日を迎えてくれている。
数時間なら耐えてみせます! お任せ下さい! と強く胸を張ってくれた。
(頼もしいですわ~)
「──ミレーヌちゃん! テオくんをお願いしますわね?」
「あい!」
「テオくん! ミレーヌちゃんの言うことを聞いて、いい子でお留守番ですわよ?」
「あう!」
最後に二人にもにもしっかりといい子でお留守番するようにと言いつけるのも忘れない。
(これでバッチリですわ!)
────
「……前々から思っていたけど」
「旦那様?」
馬車に乗り込み出発するとリシャール様がポツリと呟いた。
「ミレーヌもテオも恐ろしいくらい物分りがいいよね?」
「ええ! さすが私たちの子です!」
私が満面の笑顔で相槌を打つとリシャール様がクスリと笑う。
そして何故かそのまま頭を撫でられた。
「どうしましたの?」
「いや、やっぱり僕の奥さん───フルールは可愛いなぁと思ってさ」
「……旦那様───リシャール様も素敵ですわ?」
「……」
「……」
見つめ合った私たちはふふっと笑い合う。
「えっと、それで今日のデートは観劇、なんだよね?」
「そうですわ」
「まさか、フルールの愛読書が劇になるとは。聞いた時は驚いたよ」
「私もですわ」
そう。
なんと……あの私の大好きな愛読書の一つ、
『悪女は今日も愉快に嘲笑う』
現在、こちらが劇となって絶賛上演中。
「やはり、ファンとしては崖での高笑いを一度は見ておかなくてはなりません。今後の参考にもしたいですし」
「ははは、参考にするんだ?」
「最強を目指す者として当然ですわ!」
私はえっへんと胸を張る。
「ちなみに、同士のアニエス様は陛下にヴィクトルくんの面倒をお願いして、ナタナエル様とすでに三度も見に行ったそうです」
「陛下に!?」
リシャール様がギョッとした。
子どもを預けた先が陛下───さすが私の大親友アニエス様です。
「初孫にデレデレの陛下は、喜んで引き受けたそうですわよ~」
「公務しようよ……」
「と、いうことで、あのアニエス様が大興奮! つまり劇は面白いこと間違いなしですわ~!」
「……」
私が満面の笑みでそう言ったら、リシャール様は優しく笑ってまた頭を撫でてくれた。
「うーん。まだ、上演開始まで少し時間がありますわね?」
「だね。それにしても凄い人だ」
会場に着いた私たち。
馬車を降りるとリシャール様はキョロキョロ辺りを見回してそう言った。
確かに人が多い。
「世間では今、悪女が大人気なんですって」
「へぇ………………まさかとは思ったけど本当に来たんだなぁ、悪女ブーム……」
「?」
リシャール様の頬が何故かヒクヒクしている。
(どうしたのかしら?)
少し不思議に思ったけれど私はそのまま話を続けた。
「昔、私がしたような縦ロールの髪型も流行っているそうですわ」
「縦ロール……あの可愛かった悪役夫人!」
リシャール様が懐かしそうに笑う。
「あの時も言いましたけど、悪役夫人に可愛いは不要ですわよ?」
「仕方ないよ、フルールは何していても可愛いんだからさ」
「……っ!」
ここで、リシャール様が国宝級の笑みを浮かべてそんなことを口にする。
この笑顔は反則ですわ!
「あの時のフルール、ノリノリだったよね」
「ええ、悪役夫人フルール……また機会があればやりたいところです」
「ははは。ミレーヌなら嬉々としてクルクルの髪~とか言って真似しそうじゃない?」
「ミレーヌちゃん、似合いそうですわ~」
そんな想像話と懐かしい思い出話に花を咲かせながら、私たちは用意された席に向かおうと歩き出した。
しかし……
ドンッ
「きゃっ!?」
向こうから早足でやって来た人と身体がぶつかってしまった。
ぶつかった相手がドシンッとその場に尻もちをつく。
「失礼しました、大丈夫ですか!?」
「痛ってぇ……」
(……ん?)
私はその倒れ込んだ人の声を聞いて首を傾げる。
(この声、どこかで……?)
何故かそんな既視感を覚えた。
でも誰なのかすぐには思い出せない。
「───フルール! 大丈夫!?」
「旦那様! ……ええ。私は……」
リシャール様に、私は大丈夫です───と、言いかけて私は倒れ込んだ人にチラッと視線を向ける。
ぶつかってしまった相手は男性。
俯いているので顔は見えない。
また、あまり身なりが良いとは言えず、ふぅと吹けばすぐにふっ飛びそうなほどげっそり痩せている。
(うーん? やっぱりどこかで……)
「……っ!? な、なに!? フルールだと!?」
「え?」
「まさか、お、おおお前…………あ、あのフルール、なのかっ!!」
「?」
(あの、フルール?)
そのげっそり男がガバッと顔を上げてそう叫んだ。
821
あなたにおすすめの小説
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
似非聖女呼ばわりされたのでスローライフ満喫しながら引き篭もります
秋月乃衣
恋愛
侯爵令嬢オリヴィアは聖女として今まで16年間生きてきたのにも関わらず、婚約者である王子から「お前は聖女ではない」と言われた挙句、婚約破棄をされてしまった。
そして、その瞬間オリヴィアの背中には何故か純白の羽が出現し、オリヴィアは泣き叫んだ。
「私、仰向け派なのに!これからどうやって寝たらいいの!?」
聖女じゃないみたいだし、婚約破棄されたし、何より羽が邪魔なので王都の外れでスローライフ始めます。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
「エリアーナ? ああ、あの穀潰しか」と蔑んだ元婚約者へ。今、私は氷帝陛下の隣で大陸一の幸せを掴んでいます。
椎名シナ
恋愛
「エリアーナ? ああ、あの穀潰しか」
ーーかつて私、エリアーナ・フォン・クライネルは、婚約者であったクラウヴェルト王国第一王子アルフォンスにそう蔑まれ、偽りの聖女マリアベルの奸計によって全てを奪われ、追放されましたわ。ええ、ええ、あの時の絶望と屈辱、今でも鮮明に覚えていますとも。
ですが、ご心配なく。そんな私を拾い上げ、その凍てつくような瞳の奥に熱い情熱を秘めた隣国ヴァルエンデ帝国の若き皇帝、カイザー陛下が「お前こそが、我が探し求めた唯一無二の宝だ」と、それはもう、息もできないほどの熱烈な求愛と、とろけるような溺愛で私を包み込んでくださっているのですもの。
今ではヴァルエンデ帝国の皇后として、かつて「無能」と罵られた私の知識と才能は大陸全土を驚かせ、帝国にかつてない繁栄をもたらしていますのよ。あら、風の噂では、私を捨てたクラウヴェルト王国は、偽聖女の力が消え失せ、今や滅亡寸前だとか? 「エリアーナさえいれば」ですって?
これは、どん底に突き落とされた令嬢が、絶対的な権力と愛を手に入れ、かつて自分を見下した愚か者たちに華麗なる鉄槌を下し、大陸一の幸せを掴み取る、痛快極まりない逆転ざまぁ&極甘溺愛ストーリー。
さあ、元婚約者のアルフォンス様? 私の「穀潰し」ぶりが、どれほどのものだったか、その目でとくとご覧にいれますわ。もっとも、今のあなたに、その資格があるのかしら?
――え? ヴァルエンデ帝国からの公式声明? 「エリアーナ皇女殿下のご生誕を祝福し、クラウヴェルト王国には『適切な対応』を求める」ですって……?
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
「お前との婚約はなかったことに」と言われたので、全財産持って逃げました
ほーみ
恋愛
その日、私は生まれて初めて「人間ってここまで自己中心的になれるんだ」と知った。
「レイナ・エルンスト。お前との婚約は、なかったことにしたい」
そう言ったのは、私の婚約者であり王太子であるエドワルド殿下だった。
「……は?」
まぬけな声が出た。無理もない。私は何の前触れもなく、突然、婚約を破棄されたのだから。
〖完結〗私は旦那様には必要ないようですので国へ帰ります。
藍川みいな
恋愛
辺境伯のセバス・ブライト侯爵に嫁いだミーシャは優秀な聖女だった。セバスに嫁いで3年、セバスは愛人を次から次へと作り、やりたい放題だった。
そんなセバスに我慢の限界を迎え、離縁する事を決意したミーシャ。
私がいなければ、あなたはおしまいです。
国境を無事に守れていたのは、聖女ミーシャのおかげだった。ミーシャが守るのをやめた時、セバスは破滅する事になる…。
設定はゆるゆるです。
本編8話で完結になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる