あなたのつがいは私じゃない
十歳の時に庭園の片隅で怪我をしている子犬を見つける。
人獣の王が統治しているリンウィル王国では、犬を愛玩動物として扱うことは禁じられている。
メルティーナは密やかに子犬の手当をして、子犬と別れた。
それから五年後、メルティーナはデビュタントを迎えた。
しばらくして、王家からディルグ・リンウィル王太子殿下との婚約の打診の手紙が来る。
ディルグはメルティーナを、デビュタントの時に見初めたのだという。
メルティーナを心配した父は、メルティーナに伝える。
人獣には番がいる。番をみつけた時、きっとお前は捨てられる。
しかし王家からの打診を断ることはできない。
覚悟の上で、ディルグの婚約者になってくれるか、と──。
完結お疲れ様でした。
こういうラノベ界隈の番制度とか、運命の人とかいうのが、ヒネタ自分には違和感あったので、じゃない方とのハピエンが面白かったです。
まー、実際の現実みて、こういう番制度に似た関係もってるのって、ほぼタヌキくらいしかないとか聞きますが。基本は乱交制しかないからな、生き物w
だからロマンを感じるんでしょうなあ、番制度。
まだ前途多難っぽいとは思うけど、この話はハピエンって事で、
楽しませていただきました!
全然関係ないけど、ためふんも、なんかよくわからん習性みたいで、タヌキっておもろい動物だなーって思うw
つがいのお話は私自身好きなお話なのですが、色々なお話を読んでいる中で、つがいの本能はある意味呪いのようなものですよね。
相手のことを知らなくてもつがいと言うだけで、抗うことができなくなるほどの愛を感じる…
今回こちらのお話は、つがいに出会う前にお互いが愛し合っていたのにつがいに出会ってしまった。
だけど、つがいという種の伴侶に抗っていて、元々の愛を貫いていく王太子に目が離せませんでした。
メルティーナはつがいに拒絶されたヴィオレッタを憐れんで自分がいなければ…と気にしていますが、
メルティーナが後から横恋慕したわけではなく、つがいというだけで、横から入って来たのはヴィオレッタなのだから、そこは気にしなくてもいいんじゃないのかと思いました。
とはいっても、魂のつがいを失った彼女もかわいそうではあるので、今後人間や人獣が傷つくことのないように、忘れられる薬か何かが開発されるとか、王太子は頑張ってほしいな。
メルティーナとディルグを応援してますがヴィオレットも可哀想ですね。
本来の番は自分で種族としても身分としても問題ないのに拒絶され騙し討ちするしかないヴィオレット。彼女の立場考えると両陛下が味方してくれなければ役立たず扱いをされそうな人獣という種族。
両陛下は互いが基準だから話は通じずヴィオレットに愛とは遠い殺意を向けてしまい精神もズタボロになり呪いの様な番本能は悲しいです。
メルティーナはディルグにとっての『魂の番』の様で、メルティーナの喪失は番の喪失と同じなのに両陛下気付いて欲しいけど難しそうですね。
すれ違いと葛藤に毎話ハラハラしながら読んでいます。
ディルグの愛が強くて、でもそれはずっとメルティーナの人獣の本能に対する疑いを感じながらも積み上げてきた努力に支えられてたものなんですね。メルティーナと同じになりたいと耳を切り落とした場面が本当に苦しさ、哀しさに満ちていて、心が締め付けられました。
本人の心を無視して何が幸せかと、両親や番に怒鳴りつけてやりたい。たとえ形だけであっても、番には妻や妃という座についてほしくない。
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