酒縁社会 天売島
この小説は、日本列島の最北端に位置する北海道にある天売島《てうりとう》を舞台にした物語である。
東京に本社を置くグルメ雑誌会社グルメ企画株式会社の雑誌記者傀悠人(25歳)と同僚の立花結衣(25歳)の物語である。二人はグルメ企画のため、編集長小笠原一蔵の指示により、北海道の最北端の島•天売島《てうりとう》 へ取材に行くように指示された。それは、二人にとって未知への挑戦であった。取材期間は期限なし。いい取材が出来たら本社に帰って来てもいいし、天売島《てうりとう》にグルメ企画の分室をつくってもいいし、すべての権限を二人に与えるという二人にとっては夢のような話であった。二人には、特別手当として、毎月必要な金額を振込むというじょうけんである。果たして二人の取材は上手くいくのだろうか?
二人は天売島《てうりとう》に今、到着したばかりである。
「悠人、予約した民宿のマイクロバス、迎えに来るんでしょうね」
「ああ、迎えに来るとも」
この物語の始まりである。
天売島(てうりとう)は、北海道北西部の日本海に浮かぶ離島である。留萌振興局管内」(るもいしんこうきょく)の苫前郡羽幌町(とままえぐんはぼろちょう)にある羽幌港から30km西にあり、天売島(てうりとう)の東側に並んで浮かぶ焼尻島(やぎしりとう)とともに羽幌町(はぼろちょう)に属している。面積は5.47km2、周囲約は12km。
人口は273人(令和3年9月時点)である。島の名は、アイヌ語の「テウレ」(魚の背腸)もしくは「チュウレ」(足)に由来すると言われている。
この小説はフィクションです。
この物語に登場する人物、団体等は、実際のものと同じであっても一切関係ありません。
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