ひととせ日記

頭上でぱきりと折れた枝。
真っ逆さまに落ちた三十センチのその先で、丸眼鏡がからりと笑う。
「世捨ての子供なんて丁度いい」
「おいで、私は一寸暇をしているんだ。喋る時間くらいはあるだろう?」
いやに白い掌がひらりと差し出されて、気づけば、その手を取っていた。

これは、先生と僕の一年間の話。
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