瀏亮に響く光子~最高峰~
地球の磁場が裂けるその場所に、彼はいた。
飄々とした笑顔の裏に、かけがえのない人を亡くし、消えない喪失を抱えながら。
見えない力に魅せられ、世界を渡り歩く青年、カイト。
古文書に残る赤いオーロラ、地磁気の反転、そして宇宙から墜ちてきた――隕鉄。そこには、普通なら一瞬で消えるはずの量子情報が、壊れ(デコヒーレンス)を免れて眠っていた。
謎を追い、辿りついたのは、世界の頂。
――そう信じていた。足元が崩れる音を、聞くまでは。
すべては二千年前、ある軍師が仕掛けた策。
宇宙のはじまりに引き裂かれた、光子の片割れ同士。どれほど離れても呼応する――量子のもつれ。
消えない情報が、ひとつの〈座標〉で再会する。それを結び直すのは、誰かの選択――
魂が生まれ変わる物語ではありません。
予備知識も数式もいりません。〈宿命〉と〈恋〉、そして〈ミステリー〉の物語です。
⋆・゜゜・.━━━━✦ ☽ ✦━━━━・゜゜・.⋆
本作は、この章から読み始めていただけます。
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