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第1章・辺境へ追放されたのはメインヒロイン。
06イザベラ・ムーンライト。
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ノンプリ無印でどのルートを通ったとしても二十年後に当たるノンプリⅡは訪れるように、繋がり方はかなりファジーに設定されていた。
ヒロインも変わるしメリィベルは存在を匂わせる程度にしか出てこないものの、メリィベルが訪り着いたエンディングを起点にはしていた。
メリィベルがロートを選ぼうとジョーヌを選ぼうとアダムスキーを選ぼうとブラウを選ぼうと、ノンプリⅡには至ってしまう。
そこで私が目をつけたのが。
本作における完全無欠の悪役令嬢。
イザベラ・ムーンライトである。
眉目秀麗、容姿端麗、才色兼備、品行方正、文武両道、頭脳明晰、質実剛健、そして極悪非道。
悲劇と狂気を美しく纏った、冷たく燃える野心を瞳に宿した麗しの令嬢。
相棒というか、半身ともいえる執事のヴァイオレット・キッドマンと共に。ただ、安寧と幸せを手にする為だけに。企てて暗躍して陥れて奪い取る。
座右の銘は、私は私を生きている。
なんでもありの、超優秀で有能な悪役令嬢だ。
イザベラはどのルートを選んでもメリィベルを計略によって貶めて、その幸せを奪おうと画策する。
どのルートでもイザベラの策略を乗り越えて、グッドエンディングに至るのがパターンだ。
イザベラが勝利するグッドエンディングは存在しない。
基本的にイザベラが出てきてからのシナリオ進行は一方通行気味になるので、一部ルートの特殊バッドエンド以外でメリィベルが敗北することはない。
つまり。
私、メインヒロインのメリィベルが悪役令嬢イザベラに敗けることにより、ノンプリ無印からグッドエンディングのみを想定されて作られたノンプリⅡへの繋がり断つことが出来ると考えた。
だから私は前世の記憶を思い出した十二の頃から、徹底的にノンプリのシナリオを原作であるゲームから番外編や各キャラifルートノベライズやドラマCDに、設定資料集など。
私の中にある、あらゆるノンプリ知識を総動員させてノンプリ無印からノンプリⅡを含む詳細なイベントを年表をノートにまとめた。
生前私は似たようなものを自主製作してファンサイトにまとめていたりしていたので、年表作り自体は問題なく行えた。
実際に起こっている出来事と照らし合わせ、やはりこの世界はノンプリのシナリオ通りに進行していることを確信した。
そこから私はノートにまとめた情報を基に、ノンプリⅡへの繋がりを断てるルートを探した。
私がノンプリ本編に突入する前に死ぬとか失踪するとかも考えたけど、それはそれで影響が読めない。
メリィベルが各攻略対象キャラに出会わないことによって、この世界がどう進んでいくかわからないし普通にそのままノンプリⅡシナリオに突入することも考えられたからね。
そもそもノンプリにはメリィベルが誰とも出会わないと起こるバッドエンディングとか選択肢を間違えて死亡するゲームオーバーみたいなものも存在するので、そこからもノンプリⅡに繋がるってことは全然有り得る。
重要なのは、原作に存在しない想定されていないエンディングであること。
それに影響力だ。
例えばブラウルートで、私がイザベラに敗北したとしてもメリィベルが手に入れるはずだったブラウの実家の酒蔵をイザベラが手に入れて酒造業として富を得るだけでノンプリⅡとの繋がりを断つほどの影響は起こらない。
ジョーヌルートでも、私が敗北したところで最後美術館に飾られる絵が私からイザベラに変わるくらいだし。
アダムスキールートでは、男爵夫人にはなるけどこのフルカラ王国における男爵家の地位は国政に大きな影響を持つようなものではない。
だから私が軸に置くことにしたのは、悩める公爵子息ロート・ローゼンバーグルートだった。
ヒロインも変わるしメリィベルは存在を匂わせる程度にしか出てこないものの、メリィベルが訪り着いたエンディングを起点にはしていた。
メリィベルがロートを選ぼうとジョーヌを選ぼうとアダムスキーを選ぼうとブラウを選ぼうと、ノンプリⅡには至ってしまう。
そこで私が目をつけたのが。
本作における完全無欠の悪役令嬢。
イザベラ・ムーンライトである。
眉目秀麗、容姿端麗、才色兼備、品行方正、文武両道、頭脳明晰、質実剛健、そして極悪非道。
悲劇と狂気を美しく纏った、冷たく燃える野心を瞳に宿した麗しの令嬢。
相棒というか、半身ともいえる執事のヴァイオレット・キッドマンと共に。ただ、安寧と幸せを手にする為だけに。企てて暗躍して陥れて奪い取る。
座右の銘は、私は私を生きている。
なんでもありの、超優秀で有能な悪役令嬢だ。
イザベラはどのルートを選んでもメリィベルを計略によって貶めて、その幸せを奪おうと画策する。
どのルートでもイザベラの策略を乗り越えて、グッドエンディングに至るのがパターンだ。
イザベラが勝利するグッドエンディングは存在しない。
基本的にイザベラが出てきてからのシナリオ進行は一方通行気味になるので、一部ルートの特殊バッドエンド以外でメリィベルが敗北することはない。
つまり。
私、メインヒロインのメリィベルが悪役令嬢イザベラに敗けることにより、ノンプリ無印からグッドエンディングのみを想定されて作られたノンプリⅡへの繋がり断つことが出来ると考えた。
だから私は前世の記憶を思い出した十二の頃から、徹底的にノンプリのシナリオを原作であるゲームから番外編や各キャラifルートノベライズやドラマCDに、設定資料集など。
私の中にある、あらゆるノンプリ知識を総動員させてノンプリ無印からノンプリⅡを含む詳細なイベントを年表をノートにまとめた。
生前私は似たようなものを自主製作してファンサイトにまとめていたりしていたので、年表作り自体は問題なく行えた。
実際に起こっている出来事と照らし合わせ、やはりこの世界はノンプリのシナリオ通りに進行していることを確信した。
そこから私はノートにまとめた情報を基に、ノンプリⅡへの繋がりを断てるルートを探した。
私がノンプリ本編に突入する前に死ぬとか失踪するとかも考えたけど、それはそれで影響が読めない。
メリィベルが各攻略対象キャラに出会わないことによって、この世界がどう進んでいくかわからないし普通にそのままノンプリⅡシナリオに突入することも考えられたからね。
そもそもノンプリにはメリィベルが誰とも出会わないと起こるバッドエンディングとか選択肢を間違えて死亡するゲームオーバーみたいなものも存在するので、そこからもノンプリⅡに繋がるってことは全然有り得る。
重要なのは、原作に存在しない想定されていないエンディングであること。
それに影響力だ。
例えばブラウルートで、私がイザベラに敗北したとしてもメリィベルが手に入れるはずだったブラウの実家の酒蔵をイザベラが手に入れて酒造業として富を得るだけでノンプリⅡとの繋がりを断つほどの影響は起こらない。
ジョーヌルートでも、私が敗北したところで最後美術館に飾られる絵が私からイザベラに変わるくらいだし。
アダムスキールートでは、男爵夫人にはなるけどこのフルカラ王国における男爵家の地位は国政に大きな影響を持つようなものではない。
だから私が軸に置くことにしたのは、悩める公爵子息ロート・ローゼンバーグルートだった。
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