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7 愛する魔王たち
7-3 精霊の住み処
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7ー3 精霊の住み処
俺がきっと睨み付けるとルードラは、前を向き歩を速めた。
しばらく、浅瀬を進んでいくと、いきなり水面だった場所から木々が天に向かって延びている場所にたどり着いた。
「ここが魔王の森だ、御子よ」
ルードラが俺を振り向いた。
「ここから先は、俺たちは入ることが許されない。お前だけで行ってくれ」
はい?
俺は、ロリアにそっと森の入り口へと下ろされた。ロリアもすぐに森へ入ろうとしたが、何かに阻まれて彼は、森へは入ることができなかった。
「これは・・」
「魔王の結界があるんだ。御子以外の者は、ここに入ることはできない」
ルードラが説明した。
ロリアは、悔しそうに唇を噛んだ。
「兄上だけを行かせろというのか?」
「仕方がないだろう」
ルードラがロリアを侮蔑するような目で見た。
「それとも、御子の尻の後をそれほど追いかけていたいか?」
「貴様!」
ロリアがルードラに詰め寄るのを見て、俺は、2人に向かって叫んだ。
「やめろ!2人とも!」
俺は、2人に噛んで含めるように言い聞かせた。
「いいか?俺は必ず戻るから、2人とも喧嘩とかせずに待ってろよ」
俺は、そう言うとロキを見た。
「ロキ、2人を頼む」
「はい、御子様」
ロキは、可憐に微笑んだ。
「どうか、お気をつけて!」
「ああ」
俺は、イェイガーを手にゆっくりと森の奥へと進んだ。
『この森は、なんとも騒がしい場所じゃな、主よ』
イェイガーが煩わしそうに呟く。
『まるで、蜂の巣をつついたようじゃ』
「ここが騒がしい?」
俺は、イェイガーにきいた。
「静かすぎて怖いぐらいじゃないか?」
『いや、きちんと心の耳をすませてみるがいい。主にも聞こえよう、この森の住人たちの声が』
ええっ?
俺は、立ち止まり目を閉じた。
どこか。
近くから、遠くから、木立の葉の揺れるようなざわめきが伝わってきた。
俺は、目を開いた。
だが。
辺りには、森の木々以外には何者の姿もなかった。
「どういうことだ?イェイガー」
『精霊だ』
イェイガーが低く囁いた。
『気をつけるがいい、主よ。精霊は、外部の者が自分達の領域に入ることを嫌がる。もしかすると、主を攻撃してくるやもしれん』
マジですか?
俺がきっと睨み付けるとルードラは、前を向き歩を速めた。
しばらく、浅瀬を進んでいくと、いきなり水面だった場所から木々が天に向かって延びている場所にたどり着いた。
「ここが魔王の森だ、御子よ」
ルードラが俺を振り向いた。
「ここから先は、俺たちは入ることが許されない。お前だけで行ってくれ」
はい?
俺は、ロリアにそっと森の入り口へと下ろされた。ロリアもすぐに森へ入ろうとしたが、何かに阻まれて彼は、森へは入ることができなかった。
「これは・・」
「魔王の結界があるんだ。御子以外の者は、ここに入ることはできない」
ルードラが説明した。
ロリアは、悔しそうに唇を噛んだ。
「兄上だけを行かせろというのか?」
「仕方がないだろう」
ルードラがロリアを侮蔑するような目で見た。
「それとも、御子の尻の後をそれほど追いかけていたいか?」
「貴様!」
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「やめろ!2人とも!」
俺は、2人に噛んで含めるように言い聞かせた。
「いいか?俺は必ず戻るから、2人とも喧嘩とかせずに待ってろよ」
俺は、そう言うとロキを見た。
「ロキ、2人を頼む」
「はい、御子様」
ロキは、可憐に微笑んだ。
「どうか、お気をつけて!」
「ああ」
俺は、イェイガーを手にゆっくりと森の奥へと進んだ。
『この森は、なんとも騒がしい場所じゃな、主よ』
イェイガーが煩わしそうに呟く。
『まるで、蜂の巣をつついたようじゃ』
「ここが騒がしい?」
俺は、イェイガーにきいた。
「静かすぎて怖いぐらいじゃないか?」
『いや、きちんと心の耳をすませてみるがいい。主にも聞こえよう、この森の住人たちの声が』
ええっ?
俺は、立ち止まり目を閉じた。
どこか。
近くから、遠くから、木立の葉の揺れるようなざわめきが伝わってきた。
俺は、目を開いた。
だが。
辺りには、森の木々以外には何者の姿もなかった。
「どういうことだ?イェイガー」
『精霊だ』
イェイガーが低く囁いた。
『気をつけるがいい、主よ。精霊は、外部の者が自分達の領域に入ることを嫌がる。もしかすると、主を攻撃してくるやもしれん』
マジですか?
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