14 / 14
14 最終話
しおりを挟む
一方同盟国軍では笑いが起きていた。監視魔法でそこにいるのはジョシュアとヴァージルの二人だけしかいないとわかったからだ。
「何が殲滅するだ。たった二人で何が出来るというのか。片腹痛い」
「いくら魔術の腕が高くとも、こちらにはこれだけの大軍だ。負けるわけがない!」
うぉぉぉぉぉぉ!! と同盟国軍の士気は最高潮となった。自分達はなんて運が良いんだ。たった二人を相手にするなど赤子の手を捻るようなもの。誰しもがそう思っていた。だが――
ドカーーーーーーーーン!! と、とんでもない爆音と風圧に熱風、それがある一か所で起きた。何が起きたのかわからない同盟国軍。目を凝らしてみれば前方にいた多くの味方は一瞬にして姿を消し、その味方がいたであろう場所に広大な『穴』が出来ていた。
そしてそこから離れた場所でまた同じように爆音が鳴る。それが魔法による爆発だと、敵が放った攻撃魔法だとその時にやっと理解した。
「な、なんだ……なんなんだあれは!? あんな攻撃魔法見た事がないぞ!?」
「い、いくら魔術が得意なミスティエだといえども、あ、あんな攻撃魔法あり得ない!!」
「こんなのが相手だなんて無理だろッ!! お、俺は逃げるぞ!!」
想像もつかない威力を見せつけられ、そしてそれが二度三度と飛んでくれば同盟国軍は一気に戦意を失い逃げ惑う塊へと変化した。それぞれが背を向け走り出す。逃げなければ。こんな魔法に敵うわけがない。
「おい。今更逃げようってのか?」
「は?」
ある男が後ろを振り返ると、そこには黒と白の軍服を着た男が二人静かに立っていた。
◇
「よしヴァージル。殲滅だ」
「わかった」
ヴァージルは両手を前へと突き出し新魔術の攻撃魔法を展開させる。それはあのトレントを討伐した時に使った、火魔法と雷魔法を組み合わせたものだ。バチバチと雷が迸る大きな火魔法は、ヴァージルが腕を払うとものすごい勢いで前方へと飛んでいく。そして着弾するととんでもない爆発音とともにそこ一帯が消滅した。ヴァージルはそこで攻撃することを止めず、二度三度と同じ攻撃を放った。
「さっすがヴァージル! あっという間に三分の一は消えたぞ!」
「よし。僕達も前へ出よう」
こくんと頷き合うと、二人はとんでもない速さで駆け出し敵陣へと迫った。ジョシュアがかけた補助魔法も新魔術だ。身体能力が爆発的に上がり、人間とは思えない速さで駆け抜けていく。そしてあっという間に敵陣へと到着すると、逃げ惑う兵士が多くいることに気が付いた。
「おい。今更逃げようってのか?」
「は?」
そう同盟国軍の兵士に声をかけると真っ青な顔の兵士と目が合った。ジョシュアは腰に佩いた剣を抜き風魔法を這わせる。
「お、お前はっ……白魔術師のジョシュア・シルヴィック……! な、なんでこんな前線に……!?」
「俺が戦えないなんて誰が言ったんだよ? それと。警告を無視して攻撃した来たのはそっちだからな? 宣言通り、殲滅させてもらうぞ!」
ジョシュアは剣を上に掲げると、一気に振り下ろした。すると鋭い風が吹き前方にいた兵士の多くを切り裂いていく。そしてそのままジョシュアは剣に火魔法と雷魔法を組み合わせた新魔術を這わせ、人の目には映らないほどの早さで敵陣の中を駆け抜けそれと同時に剣で切り裂いていく。
一振りで多くの兵士が倒れて行く。それを見てますます戦意を喪失した同盟国軍の兵士は逃げ出した。
「逃がすわけがないだろう。警告を無視したことを恨むんだな」
一方ヴァージルは両手にそれぞれ風と水の新魔術を展開させる。まるで優雅な舞を見ているかのように、ヴァージルは腕を払い魔法を撃った。その優雅さとは真逆で恐ろしいほどの魔法の刃は、敵を問答無用で切り裂いた。たった一振りで数十人の兵士が事切れて行く。
ジョシュアとヴァージルの二人で見る見るうちに敵の姿が消えて行く。迎え撃とうとも気が付いたら事切れている、という具合で誰も反撃をすることが出来なかった。
だが敵の一人が味方を巻き込む勢いで火魔法をヴァージルへと放った。ヴァージルはその火魔法に気が付いていたが敢えて消し去ることはせず自身の周りに張られている結界にぶつけた。
だが結界は壊れることはなくそのまま維持されている。普通なら、今の火魔法を当てれば結界は消えているはずだった。そこへ多くの火魔法がヴァージルに向かって飛んで来る。だがヴァージルはこれらも消滅させることなく静観。火魔法は結界に弾かれ消え失せるが、ヴァージルの結界は綺麗に維持されていた。
「ふむ。ジョシュア! この結界は敵の普通の攻撃魔法じゃ壊れないみたいだ!」
「お、検証ありがとよ! やっぱこの新結界は強いな!」
「は……?」
こんな戦場のど真ん中で検証? それに新結界? 同盟国軍は気持ち悪いものを見るかのような目でジョシュアとヴァージルを見た。
ジョシュアはあれから色々と研究を重ね、結界魔法そのものを強化することに成功した。ある程度の実験を行いその強度は証明され、今回自分達に張ったのはその結界だ。もちろん治癒魔法も仕込んである。
「ば、化け物……!?」
「そんな化け物に喧嘩を売ったのはお前達だからな?」
そこからジョシュアとヴァージルはお互いの姿が見える範囲でそれぞれ動き、敵を殲滅しに走った。あっという間に敵の三分の二が消えてしまっている。
「よし! ヴァージル! 残りは一気にやっちまえ!」
「そうするか」
二人はあっという間にその場から姿を消し、離れた場所まで退避した。そしてすかさずヴァージルは新魔術を展開。それを残った敵のど真ん中に放ってやれば、もうそこに敵の姿は一人として見えなかった。
◇
「各班からは全て殲滅が完了したとの報告を受けております。これでもう二度と、我が国へ戦争を仕掛けるなんて阿呆な事はしないでしょう」
両魔術師団団長が今回の戦争の報告を上げる。
「うんうん。計画通りだね」
「始めはあんな王命でどうなるかと思いましたが、結果は陛下のお考え通りでしたな」
戦争は一日で終結した。その報告をミスティエ王国の国王は執務室で、国防大臣である二人の男と共に聞いていた。
とんでもない王命を出され憤慨したが、シルヴィック家もイスエンド家もジョシュアとヴァージルの変化に驚いていた。まさか本当の愛し愛される夫夫になるとは想像もしていなかった。
それに新魔術を開発し魔術理論を覆し、両魔術師団の不仲問題は解消され同盟国軍との戦争では一方的な蹂躙をすることになった。
どれもこれも、この王によるとんでもない『婚姻命令』があったから可能になったことだ。
不仲問題を解消するだけが目的だったのに、それ以上の成果を上げてしまった。とんでもないほどのおつりが出てしまったのだ。
「ジョシュアとヴァージルには特別に褒賞を出そう。何がいいか聞いておいてね」
「「かしこまりました」」
報告も終え、両団長はそれぞれ国王の執務室を後にする。そして国防大臣である二人の男も国王と軽く雑談をすると執務室を出ていった。
一人残された国王は窓辺へと近づいた。そして突然くつくつと笑い出した。
「あー、やっぱり私の夢見の魔法は凄いな」
実はこの国の王にだけ発現する『固有魔法』があった。『神に愛された国』というのはあながち間違いではなく、実際にその恩恵を受けていた。そしてこの固有魔法は代々、王位を継ぐときに聞かされその魔法が移される。
この固有魔法は王となったものしか知らない。他の王族ですらその存在を知られていない。そして魔法を移し退位した人間にはその魔法の記憶は綺麗に消える。だから他に漏れることなく、長年王にだけ伝わる秘術となっていた。
この固有魔法は夢で未来が視える夢見の魔法。だが自分が望む時いつでも視られるわけじゃない。本当に危機が迫った時にふと夢で視るのだ。
今回この国王が視たのは『ジョシュアとヴァージルが結婚する』というもの。それだけだった。だが、二人がそうなれば事態は変化するとわかった国王はすぐに王命を発令した。
「まさか新魔術とかわけのわからないものまで作ってしまうとは思わなかったけど。ま、終わりよければ全てよしってね」
あの二人のお陰でこの国の未来は明るい。そしてこれからももっとこの国は発展するのだろう。そう思った王はくすくすと笑うと、また椅子に腰かけ積みあがった書類に手を伸ばした。
◇
「んあっ……! ヴァージル、しつこいっ……!」
「諦めろっ……興奮が収まらないんだっ……!」
戦争が終わりあらゆる業務をこなし、帰宅後。ヴァージルは自分とジョシュアに浄化の魔法をかけると寝室へと直行した。食事は魔術師棟で済ませて来たからその時間が浮いた。そしてあっという間にジョシュアの服を剥ぎ取り、濃厚なキスを仕掛けたのだ。
そしてそのまま二人は体を重ねたわけだが、もう何度白濁を放ったのかわからない。ヴァージルはジョシュアの中に入り、何度も何度も激しく突き上げる。
今日はたった二人で大軍を殲滅したからなのか。魔術師棟へ帰ってからもその興奮は収まらず、ずっと下半身がイライラとしていた。それは二人共同じで、ヴァージルに押し倒されたジョシュアもノリノリでそれを受け入れた。
「くっ……!」
ヴァージルが何度目かの白濁を放つ。そしてやっとある程度興奮が収まったのか、ジョシュアの中からずるりと引き抜いた。そしてそのままジョシュアの隣へと倒れこむ。
「はぁ、はぁ……お前、何度も同じところ、攻めてきやがって……」
「はぁ、はぁ……でもお前も気持ち良かっただろ?」
「まぁな……あ、そうだ」
ジョシュアは何かを思いついたのか、自分に浄化と治癒の魔法をかけるとそそくさと寝室を出ていった。ヴァージルはぽかんとその様子を見ていただけだったが、ジョシュアが戻ってくるとその顔は驚愕へと変わる。
「どうだ? たまにはいいだろ?」
なんとジョシュアは部屋にあった、あのピンクのスケスケネグリジェを着ていたのだ。裸体に透ける素材のネグリジェを付けたジョシュア。それなりに鍛えた体の男が着ているから滑稽なのだが、ヴァージルにすればただの興奮剤。ヴァージルはさっと自分に治癒魔法をかけるとジョシュアの手を引きベッドへ押し倒す。
「お前、これ見て一気にこんなにしたのか?」
ジョシュアはあっという間に硬くなりそそり立つヴァージルの肉棒へと手を這わせた。何度も白濁を放ったとは思えないほどで、それはジョシュアの期待を更に高めた。
「こんないやらしい格好で誘っておいてよくもそんなことを。もっと抱いていいんだな?」
「まさかあれで終わりだなんて言わないよな?」
ジョシュアはヴァージルの頭を引き寄せると深いキスを仕掛ける。ヴァージルもそれに応え、そこからまたたっぷりと二人は愛し合った。
その後、このミスティエ王国は不可侵の国となりどこの国からも狙われることはなくなった。あの戦争により、多大な被害が出た同盟国側はそれを教訓に二度と争いを起こすことはなかったそうだ。
あれから何百年と経った後も、ジョシュアとヴァージルの二人の事は新魔術を開発した偉人として語り継がれている。そして同時に深く愛し合った夫夫として。
シルヴィック家とイスエンド家もいつの間にか不仲だった関係は清算され、ずっと良好な関係を築いている。そしてどちらの家にも必ずジョシュアとヴァージルの肖像画が飾られていた。
その二人は寄り添い、優しい笑顔でお互いを見つめているそうだ。
~Fin~
「何が殲滅するだ。たった二人で何が出来るというのか。片腹痛い」
「いくら魔術の腕が高くとも、こちらにはこれだけの大軍だ。負けるわけがない!」
うぉぉぉぉぉぉ!! と同盟国軍の士気は最高潮となった。自分達はなんて運が良いんだ。たった二人を相手にするなど赤子の手を捻るようなもの。誰しもがそう思っていた。だが――
ドカーーーーーーーーン!! と、とんでもない爆音と風圧に熱風、それがある一か所で起きた。何が起きたのかわからない同盟国軍。目を凝らしてみれば前方にいた多くの味方は一瞬にして姿を消し、その味方がいたであろう場所に広大な『穴』が出来ていた。
そしてそこから離れた場所でまた同じように爆音が鳴る。それが魔法による爆発だと、敵が放った攻撃魔法だとその時にやっと理解した。
「な、なんだ……なんなんだあれは!? あんな攻撃魔法見た事がないぞ!?」
「い、いくら魔術が得意なミスティエだといえども、あ、あんな攻撃魔法あり得ない!!」
「こんなのが相手だなんて無理だろッ!! お、俺は逃げるぞ!!」
想像もつかない威力を見せつけられ、そしてそれが二度三度と飛んでくれば同盟国軍は一気に戦意を失い逃げ惑う塊へと変化した。それぞれが背を向け走り出す。逃げなければ。こんな魔法に敵うわけがない。
「おい。今更逃げようってのか?」
「は?」
ある男が後ろを振り返ると、そこには黒と白の軍服を着た男が二人静かに立っていた。
◇
「よしヴァージル。殲滅だ」
「わかった」
ヴァージルは両手を前へと突き出し新魔術の攻撃魔法を展開させる。それはあのトレントを討伐した時に使った、火魔法と雷魔法を組み合わせたものだ。バチバチと雷が迸る大きな火魔法は、ヴァージルが腕を払うとものすごい勢いで前方へと飛んでいく。そして着弾するととんでもない爆発音とともにそこ一帯が消滅した。ヴァージルはそこで攻撃することを止めず、二度三度と同じ攻撃を放った。
「さっすがヴァージル! あっという間に三分の一は消えたぞ!」
「よし。僕達も前へ出よう」
こくんと頷き合うと、二人はとんでもない速さで駆け出し敵陣へと迫った。ジョシュアがかけた補助魔法も新魔術だ。身体能力が爆発的に上がり、人間とは思えない速さで駆け抜けていく。そしてあっという間に敵陣へと到着すると、逃げ惑う兵士が多くいることに気が付いた。
「おい。今更逃げようってのか?」
「は?」
そう同盟国軍の兵士に声をかけると真っ青な顔の兵士と目が合った。ジョシュアは腰に佩いた剣を抜き風魔法を這わせる。
「お、お前はっ……白魔術師のジョシュア・シルヴィック……! な、なんでこんな前線に……!?」
「俺が戦えないなんて誰が言ったんだよ? それと。警告を無視して攻撃した来たのはそっちだからな? 宣言通り、殲滅させてもらうぞ!」
ジョシュアは剣を上に掲げると、一気に振り下ろした。すると鋭い風が吹き前方にいた兵士の多くを切り裂いていく。そしてそのままジョシュアは剣に火魔法と雷魔法を組み合わせた新魔術を這わせ、人の目には映らないほどの早さで敵陣の中を駆け抜けそれと同時に剣で切り裂いていく。
一振りで多くの兵士が倒れて行く。それを見てますます戦意を喪失した同盟国軍の兵士は逃げ出した。
「逃がすわけがないだろう。警告を無視したことを恨むんだな」
一方ヴァージルは両手にそれぞれ風と水の新魔術を展開させる。まるで優雅な舞を見ているかのように、ヴァージルは腕を払い魔法を撃った。その優雅さとは真逆で恐ろしいほどの魔法の刃は、敵を問答無用で切り裂いた。たった一振りで数十人の兵士が事切れて行く。
ジョシュアとヴァージルの二人で見る見るうちに敵の姿が消えて行く。迎え撃とうとも気が付いたら事切れている、という具合で誰も反撃をすることが出来なかった。
だが敵の一人が味方を巻き込む勢いで火魔法をヴァージルへと放った。ヴァージルはその火魔法に気が付いていたが敢えて消し去ることはせず自身の周りに張られている結界にぶつけた。
だが結界は壊れることはなくそのまま維持されている。普通なら、今の火魔法を当てれば結界は消えているはずだった。そこへ多くの火魔法がヴァージルに向かって飛んで来る。だがヴァージルはこれらも消滅させることなく静観。火魔法は結界に弾かれ消え失せるが、ヴァージルの結界は綺麗に維持されていた。
「ふむ。ジョシュア! この結界は敵の普通の攻撃魔法じゃ壊れないみたいだ!」
「お、検証ありがとよ! やっぱこの新結界は強いな!」
「は……?」
こんな戦場のど真ん中で検証? それに新結界? 同盟国軍は気持ち悪いものを見るかのような目でジョシュアとヴァージルを見た。
ジョシュアはあれから色々と研究を重ね、結界魔法そのものを強化することに成功した。ある程度の実験を行いその強度は証明され、今回自分達に張ったのはその結界だ。もちろん治癒魔法も仕込んである。
「ば、化け物……!?」
「そんな化け物に喧嘩を売ったのはお前達だからな?」
そこからジョシュアとヴァージルはお互いの姿が見える範囲でそれぞれ動き、敵を殲滅しに走った。あっという間に敵の三分の二が消えてしまっている。
「よし! ヴァージル! 残りは一気にやっちまえ!」
「そうするか」
二人はあっという間にその場から姿を消し、離れた場所まで退避した。そしてすかさずヴァージルは新魔術を展開。それを残った敵のど真ん中に放ってやれば、もうそこに敵の姿は一人として見えなかった。
◇
「各班からは全て殲滅が完了したとの報告を受けております。これでもう二度と、我が国へ戦争を仕掛けるなんて阿呆な事はしないでしょう」
両魔術師団団長が今回の戦争の報告を上げる。
「うんうん。計画通りだね」
「始めはあんな王命でどうなるかと思いましたが、結果は陛下のお考え通りでしたな」
戦争は一日で終結した。その報告をミスティエ王国の国王は執務室で、国防大臣である二人の男と共に聞いていた。
とんでもない王命を出され憤慨したが、シルヴィック家もイスエンド家もジョシュアとヴァージルの変化に驚いていた。まさか本当の愛し愛される夫夫になるとは想像もしていなかった。
それに新魔術を開発し魔術理論を覆し、両魔術師団の不仲問題は解消され同盟国軍との戦争では一方的な蹂躙をすることになった。
どれもこれも、この王によるとんでもない『婚姻命令』があったから可能になったことだ。
不仲問題を解消するだけが目的だったのに、それ以上の成果を上げてしまった。とんでもないほどのおつりが出てしまったのだ。
「ジョシュアとヴァージルには特別に褒賞を出そう。何がいいか聞いておいてね」
「「かしこまりました」」
報告も終え、両団長はそれぞれ国王の執務室を後にする。そして国防大臣である二人の男も国王と軽く雑談をすると執務室を出ていった。
一人残された国王は窓辺へと近づいた。そして突然くつくつと笑い出した。
「あー、やっぱり私の夢見の魔法は凄いな」
実はこの国の王にだけ発現する『固有魔法』があった。『神に愛された国』というのはあながち間違いではなく、実際にその恩恵を受けていた。そしてこの固有魔法は代々、王位を継ぐときに聞かされその魔法が移される。
この固有魔法は王となったものしか知らない。他の王族ですらその存在を知られていない。そして魔法を移し退位した人間にはその魔法の記憶は綺麗に消える。だから他に漏れることなく、長年王にだけ伝わる秘術となっていた。
この固有魔法は夢で未来が視える夢見の魔法。だが自分が望む時いつでも視られるわけじゃない。本当に危機が迫った時にふと夢で視るのだ。
今回この国王が視たのは『ジョシュアとヴァージルが結婚する』というもの。それだけだった。だが、二人がそうなれば事態は変化するとわかった国王はすぐに王命を発令した。
「まさか新魔術とかわけのわからないものまで作ってしまうとは思わなかったけど。ま、終わりよければ全てよしってね」
あの二人のお陰でこの国の未来は明るい。そしてこれからももっとこの国は発展するのだろう。そう思った王はくすくすと笑うと、また椅子に腰かけ積みあがった書類に手を伸ばした。
◇
「んあっ……! ヴァージル、しつこいっ……!」
「諦めろっ……興奮が収まらないんだっ……!」
戦争が終わりあらゆる業務をこなし、帰宅後。ヴァージルは自分とジョシュアに浄化の魔法をかけると寝室へと直行した。食事は魔術師棟で済ませて来たからその時間が浮いた。そしてあっという間にジョシュアの服を剥ぎ取り、濃厚なキスを仕掛けたのだ。
そしてそのまま二人は体を重ねたわけだが、もう何度白濁を放ったのかわからない。ヴァージルはジョシュアの中に入り、何度も何度も激しく突き上げる。
今日はたった二人で大軍を殲滅したからなのか。魔術師棟へ帰ってからもその興奮は収まらず、ずっと下半身がイライラとしていた。それは二人共同じで、ヴァージルに押し倒されたジョシュアもノリノリでそれを受け入れた。
「くっ……!」
ヴァージルが何度目かの白濁を放つ。そしてやっとある程度興奮が収まったのか、ジョシュアの中からずるりと引き抜いた。そしてそのままジョシュアの隣へと倒れこむ。
「はぁ、はぁ……お前、何度も同じところ、攻めてきやがって……」
「はぁ、はぁ……でもお前も気持ち良かっただろ?」
「まぁな……あ、そうだ」
ジョシュアは何かを思いついたのか、自分に浄化と治癒の魔法をかけるとそそくさと寝室を出ていった。ヴァージルはぽかんとその様子を見ていただけだったが、ジョシュアが戻ってくるとその顔は驚愕へと変わる。
「どうだ? たまにはいいだろ?」
なんとジョシュアは部屋にあった、あのピンクのスケスケネグリジェを着ていたのだ。裸体に透ける素材のネグリジェを付けたジョシュア。それなりに鍛えた体の男が着ているから滑稽なのだが、ヴァージルにすればただの興奮剤。ヴァージルはさっと自分に治癒魔法をかけるとジョシュアの手を引きベッドへ押し倒す。
「お前、これ見て一気にこんなにしたのか?」
ジョシュアはあっという間に硬くなりそそり立つヴァージルの肉棒へと手を這わせた。何度も白濁を放ったとは思えないほどで、それはジョシュアの期待を更に高めた。
「こんないやらしい格好で誘っておいてよくもそんなことを。もっと抱いていいんだな?」
「まさかあれで終わりだなんて言わないよな?」
ジョシュアはヴァージルの頭を引き寄せると深いキスを仕掛ける。ヴァージルもそれに応え、そこからまたたっぷりと二人は愛し合った。
その後、このミスティエ王国は不可侵の国となりどこの国からも狙われることはなくなった。あの戦争により、多大な被害が出た同盟国側はそれを教訓に二度と争いを起こすことはなかったそうだ。
あれから何百年と経った後も、ジョシュアとヴァージルの二人の事は新魔術を開発した偉人として語り継がれている。そして同時に深く愛し合った夫夫として。
シルヴィック家とイスエンド家もいつの間にか不仲だった関係は清算され、ずっと良好な関係を築いている。そしてどちらの家にも必ずジョシュアとヴァージルの肖像画が飾られていた。
その二人は寄り添い、優しい笑顔でお互いを見つめているそうだ。
~Fin~
198
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(17件)
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる
ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。
・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。
・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。
・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。
憧れのスローライフは計画的に
朝顔
BL
2022/09/14
後日談追加しました。
BLゲームの世界の悪役令息に憑依してしまった俺。
役目を全うして、婚約破棄から追放エンドを迎えた。
全て計画通りで、憧れのスローライフを手に入れたはずだった。
誰にも邪魔されない田舎暮らしで、孤独に生きていこうとしていたが、謎の男との出会いが全てを変えていく……。
◇ハッピーエンドを迎えた世界で、悪役令息だった主人公のその後のお話。
◇謎のイケメン神父様×恋に後ろ向きな元悪役令息
◇他サイトで投稿あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
こちらを読ませていただきました。
最初は険悪だった2人が新しい魔術を通じて少しずつ心を通わせていく過程がとても丁寧に描かれていて、どんどん引き込まれました!天才でありながらどこか脳筋な一面もある2人は本当にお似合いで、家の事情とはいえ今まで仲が悪かったのが不思議に思えるほどです。
また、大事な戦闘の最中にもかかわらず、つい魔術の検証を始めてしまうような2人のやり取りに思わず笑ってしまいました。緊張感がある場面なのに、2人のテンションがちょっとずれているところも好きです!
ジョシュアがヴァージルに振り回されているのも、ニヤニヤしながら読んじゃいました!
素敵なお話をありがとうございました!
加賀ユカリ様
こちらへの感想もありがとうございます😊✨
ケンカップルのバカップルを書きたい!という勢いで書いた作品でしたがそういっていただけて嬉しいです!
ちょろい二人でしたが、振り回されながらも楽しくイチャイチャして楽しく過ごしていることでしょう😊
お読みいただきありがとうございました🙌✨
完結おめでとうございます!更新ありがとうございました。
ん?喧嘩っプルか?と思い読み始めましたが、ただの溺愛夫夫でしたね。よきよき。
魔法使いなんてウラナリそうなのに、なぜか2人とも厚い筋肉を感じました。ガテン系魔法使い。楽しかったです。
こゆきねこ様
感想ありがとうございます!!
最後までお読みいただきありがとうございました😊
楽しんでいただけたようで嬉しいです!
ガテン系。それを言われて『それだ!』ってなりました😳ひ弱な体じゃないのと脳筋集団なので『ガテン系魔法使い』という言葉がピッタリですね。さすがです!
最後まで読みました🥰楽しかったぁ🎵
敵を迎える前に現地でご飯とは、余裕綽々w 敵は油断してますからね。弱体化してると決めつけてますし。
でも新発明して、強化までしちゃってるという😅
敵目の前に現れた2人、ヴァージルは直立不動の無表情、ジョシュアは腕を組んで不敵な笑みを浮かべてそうです。守りの白と攻めの黒をまといつつ、実は攻守どちらも可能な、出来る子の魔術師夫夫🤭
確かにオーバーキル🤣というか、人vs核兵器、みたいな変な迫力ありますね💦
皆して殲滅、これ一気に世界(周辺諸国)の人口減るやつでは💧自業自得ですけれども。
そして、この2人の結婚を諸国は知らなかったのですね。顔は知ってましたが。これでこの2人は国では英雄、周辺諸国からは化け物もしくは悪魔と呼ばれたり……?2つの家の名前、悪名が主に上がりそうw
でも、国では仲良し夫夫で名前を残しましたね。
というか、帰ってきてすぐラブラブとは。体力有り余り過ぎ、と思ったら、治癒してましたか😅というか、まさか過剰な魔力使った副作用で、おさまらなかったのかしら💧これこそ体力お化けですね、まぁ終わると治癒するとなると、そもそも弱って(疲れて)ないような?
疲れてもリセットして、また睦み合ってるわけでエンドレスw
そして最後に大きな謎が(笑)
陛下、まさかのたった1人だけの能力(転生してないのにw)持ってましたか🤣しかも知ってるのは常に世界でただ1人。魔法の存在自体がチートという……。
そした、仲直りした両家では、引退したけど元気なおじいちゃん達、息子と孫からお説教でしょうか🤭
まさか2人も、自分の孫同士がラブラブになってしまうとは思わなかったことでしょう😅
最初いがみ合う両家と読みすぐ脳裏に浮かんだのはロミオとジュリエットでしたが、シェイクスピアも裸足で逃げ出しそうな個性の強い夫夫でしたね🤣
出来ない事はなさそうというか、不可能でも、2人で試行錯誤して何とか方法を作ってしまいそうというか……。きっと、子供問題も何とかしてくれそう🤭
それこそ自分たちは魔法でどうにかして、それを応用した魔道具とかも発明したりして一般人にも実現可能にしてしまいそうw
とっても個性的な主人公のヴァージルとジョシュアですがこの後もいろいろやらかしてくれそうで楽しみです(笑)(何かのフラグが立ってしまいましたw)
四葩(よひら)様
刻みながらの沢山の感想、そして一気読みお疲れ様でした&ありがとうございました🙌
敵にしたらおっそろしい夫夫が出来上がってしまいました。『今が攻め込むチャンス!』だったはずなのに、攻め込んじゃいけない時に行っちゃった。
どこの班もオーバーキル。周辺諸国は大混乱です。『聞いてた話と違う!』と各国の代表はもうめちゃくちゃに責められているでしょう😅自業自得ですけど。もうあの国のあの二つの家には絶対に手を出すな!が他国の教訓となりました。
そして家に帰ったらラブラブタイム💓戦闘の興奮も合わさって相乗効果を生んでしましました。ジョシュアもノリノリでアレを着ちゃってますし…
じいちゃんと父ちゃんはこの最狂夫夫に叱られてます。そして目の前で仲直りの握手。
もうじいちゃん父ちゃん、この二人には勝てないので言うこと聞くしかない笑
これからも二人は才能を更に開花させて国は繁栄していくと思います。
そしてフラグw番外編のフラグですねw
ネタが出来たら書きます🤣
短編集にも新しいお話を追加しました。アホエロのど変態なお話です。こちらもよろしければ、ぜひ頭を空っぽにしてお読みいただけると嬉しいです☺️
今回も沢山の感想ありがとうございました🙌