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3章 異世界交流
35話 実験は大成功、だけど夕食は大惨事 *咲耶視点
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私とユウキは、夕食のおかずを次々とテーブルに並べていく。その途中で、ルウリとベイツさんが帰ってきました。玄関の音に反応して、フリードも起きたようです。
「おお、良い匂いだ。今日のおかずは何かな?」
今日、ベイツさんは領主様の邸へ行き、フェルデナンド伯爵に余罪を聞き出していたはずだ。一応、私の両親でもあるし、今の状況を聞きたい。夕食後にでも、聞いてみよう。まずは、夕食の惨状を告げないといけない。
「今日の夕食は、新種の野草を使った味噌ディップと餡掛け肉野菜炒め丼、球根の炙り焼き、卵スープになります。初めての食材なので、ユウキにも協力してもらいました」
この街に来て以降、ペロチュールの再現で頻繁に市場に訪れてわかったのだけど、この世界には、米、味噌、醤油などの地球と共通した材料がいっぱい生産されている。しかも、国境付近にあるリリアムの街は隣国ヘルハイム王国との交易も盛んで、調味料も沢山ある。だから、私はお母さんから教わった日本の家庭的な味を再現できている。
「新種の野草か、どんなもの……え? 餡掛け肉野菜炒め丼と卵スープがないぞ。何故、お皿だけがあるんだ?」
ベイツさんに聞かれた瞬間、私とユウキも苦笑いになった。
私たちは、コバートノビルを色々な方法で調理した。
① 球根を水洗いし、生のままお味噌につけて齧る。
② コバートノビルを70℃前後のお湯に浸し、成分を十分に抽出し煮出してから、それを基に卵スープを作る。
③ スープの調理で余った煮出したものに片栗粉を加えて、とろみを付けた餡を作る。肉と野菜類を洗浄し炒めた後、そこに餡を投入する。
④ ごま油で球根を炒め、その後火で軽く炙る。
この結果、②と③で面白い事象を引き起こした。
「ベイツさん、よく見てください。ちゃんと、料理はお皿の上に載っていますよ。匂いだってあるし、湯気も出ているでしょ?」
ベイツさんが、お皿をじ~っと見つめる。
「これは…確かに…料理はある…な。だが、一言言わせてくれ。輪郭は明確に認識できるが、それ以外は半透明になってるぞ!!」
そうなんです。
透明度だけで言えば、アクリル板と同じくらいかな。
「ちょっと咲耶!! 君は、僕に恨みでもあるの!! ベイツの丼に関しては、上半分が半透明で、下半分は透けているものもあれば、全然透けてないものもあるのに、なんで僕の餌全部が半透明なんだよ!! 仄かに美味しそうな甘い匂いを醸し出しているけど、気持ち悪いよ!!」
ルウリの餌には餡を少量入れて混ぜたら……全部半透明になってしまった。
「こちらもですよ!! 鼻腔を擽る仄かな甘い匂いに関してはいいですが、餌の輪郭しかわかりませんし、全てが半透明です!!」
フリードの高級キャットフードの方も同じだ。
餡を入れて餌をコーティングしたら……全部半透明になっちゃった。
私だって調理しながら、不思議に思ったんだよ。沸騰しないお湯でコバートノビルを調理して、そこに片栗粉を入れて、トロミをつけさせてから別の食材に混ぜていくと、時間が経過するほど、どんどん透明度が増していった。私もユウキも、この結果のおかげでこの植物の特性を理解できたんだ。途中で止めようかなと思ったけど、ここまでやったら最後までやり切りたかった。ユウキも賛成してくれたので、実験自体は大成功となったんだよ。
① 生のまま食べても、人は透明にならない。
② 生のままだと粘性もないため、コーティング剤にも使用不可。
③ 沸騰しないお湯で調理することで、物質を半透明化させる。
④ 含有量を多くすることで、透明度も増していく。
⑤ 沸騰したお湯に入れると、そういった特性が全て失活する。
⑥ 含有量を調整することで、理想的なコーティング剤を作成可能。
試行錯誤した結果、私の理想は実現できそうなんだけど、その代償が大きかった。それが、今日の夕食の惨状だ。私だって、半透明で輪郭しかわからない料理を食べたいとは思わない。
でも、味は保証できる!!
今日だけは、我慢して食べよう。
「あはは、実験の成果なんです。新種の野草に関しては、夕食後に説明しますので、ささ、とりあえず夕食をいただきましょう」
私、ユウキ、ベイツさんがテーブルに座り、半透明の食材をじっと見る。その横の床下で、ルウリとフリードも、同じく自分たちの餌を見つめている。
「私も味見しています。味自体は、とても美味しいですから食べてください」
ユウキもフォローしてくれたけど、誰も半透明の料理に手をつけない。
「と、とりあえず食べてみるか……半透明で気持ち悪いが」
まずは、ベイツさんが勇気を出し挑戦してくれた。
「凄いな、この奇妙な半透明感。美味い…野菜の歯応えもいいし、肉のいい味を出している。今まで以上に美味いんだが…」
ベイツさんはスプーンで丼のご飯と肉野菜を掬うと、まじまじと半透明になったものを見つめてから、パクリと口の中に入れ味を噛み締めているけど、微妙な表情をしている。
「こっちも、普通の餌より少し甘くトロミもあって美味いよ。でも…」
ルウリもベイツさんと同じく、美味しいと評価されているけど、それが全然顔に出ていない。
「私の方も同じですね。昨日食べたキャットフードよりうまいです。ですが、料理としては落第点ですね。料理としての華やかさを、微塵も感じ取れません。咲耶、ユウキ、食材を半透明にする調理法に関しては封印し、二度と使用しないでください。食材を冒涜しているかのようで、何故か怒りを感じます」
フリードの意見に、ベイツさんもルウリも賛成のようで、頻りに頷いているわ。
あはは、なんとな~くこうなると思いました。
私も、同じ事を考えているもの。
でも、せっかく調理したものだから、みんなで我慢して食べ合いましょう。
○○○
いつもならその日の業務内容を楽しく喋りながら食べるので、食べ終わるまで25分程かかる。でも、今日に限って言えば、全員が黙々と食べていったので、15分ほどで食べ終わってしまった。私とユウキで片付けを終わらせると、ベイツさんが口を開く。
「さて、こうなった理由を聞かせてくれるかな?」
ベイツさん、怒ってはいないけど、目が笑っていない。
今日起きたことを、一から全部話そう。
スキル[異世界交流]を得たこと、日本にいる光希たちを話し合ったことで、[コバートノビル]の存在を知り、フリードから昔は食用として使用されていたことを教えてもらい、街外れへと採取に行った事、その後調理することで、どんな特性が得られるかを調査したことを話す。
「コバートノビル、初めて聞く植物だ。話を聞いた限り、そんな特性を持つ植物じゃあ食用であっても、人工的に栽培するのはコスト的に厳しいな。だから、忘れ去られたのか。しかし、そんな方法でスキル特性を活かしたまま料理にまで昇華させるとは、それを成功させた咲耶とユウキには脱帽だよ。ただ、これは食用であって、食用にならない植物だ。それはわかるね?」
博識でAランク冒険者のベイツさんも知らないとなると、他の冒険者さんたちもこの植物のことを知らないのかな。
「はい、誰だって半透明になった料理を食べたいとは思いません」
本当は違う。
飴細工などの料理であれば、コバートノビルの特性を活かせる。
でも、それは本来の目的とは大きくかけ離れたものだから言わない。
「私の周辺で役立てそうなものといったら食材しかなかったので、今回限りの特別仕様なんです。不快な思いをさせて申し訳ありません」
それ聞いて、ベイツさんだけでなく、ルウリもフリードもホッと胸を撫で下ろす。
「今回限りの実験で安心したよ。これから定期的に半透明料理を食べていくのかと一瞬でも考えてしまった。まあ、含有量さえ調整すれば、板のコーティング剤として適用できるかもしれないし、完全透明にならないのであれば、当初の目的も達成だ。君のお母さんには、感謝しないといけないな」
少し怒られてしまったけど、いつものベイツさんに戻ってくれたわ。
「はい!! お母さんのおかげで、キャットウォークの件も解決できそうです」
まだ、コーティング剤に加えても、スキル特性が活きるのかは不明だけど、第一段階は成功だ。あとはアマンガムさんに相談して、職人さんに頼んで材料を作ってもらおう。
《ピコン》
《交流レベルが2となりました。互いの[写真]の送受信が可能となりました》
「あ!?」
「どうした?」
「交流レベルが2に上がって、互いの世界の写真の送受信が可能になりました!!」
私が言うやいなや、皆が驚きの声をあげる。
やった、やった!!
今日1日だけで、レベルが上がり、写真の送受信が可能になったわ!!
もしかしたら、光希との交流で何らかの功績を打ち立てたら経験値を貰えて、レベルが上がるのかもしれない。
日本と私のいるリリアムの街では、ほぼ同じ時刻で、時が動いている。
現在の時刻は19時36分、今なら光希もまだ起きているはずよ。
早速、このことを教えたいし、写真も撮って送ってあげよう!!
「おお、良い匂いだ。今日のおかずは何かな?」
今日、ベイツさんは領主様の邸へ行き、フェルデナンド伯爵に余罪を聞き出していたはずだ。一応、私の両親でもあるし、今の状況を聞きたい。夕食後にでも、聞いてみよう。まずは、夕食の惨状を告げないといけない。
「今日の夕食は、新種の野草を使った味噌ディップと餡掛け肉野菜炒め丼、球根の炙り焼き、卵スープになります。初めての食材なので、ユウキにも協力してもらいました」
この街に来て以降、ペロチュールの再現で頻繁に市場に訪れてわかったのだけど、この世界には、米、味噌、醤油などの地球と共通した材料がいっぱい生産されている。しかも、国境付近にあるリリアムの街は隣国ヘルハイム王国との交易も盛んで、調味料も沢山ある。だから、私はお母さんから教わった日本の家庭的な味を再現できている。
「新種の野草か、どんなもの……え? 餡掛け肉野菜炒め丼と卵スープがないぞ。何故、お皿だけがあるんだ?」
ベイツさんに聞かれた瞬間、私とユウキも苦笑いになった。
私たちは、コバートノビルを色々な方法で調理した。
① 球根を水洗いし、生のままお味噌につけて齧る。
② コバートノビルを70℃前後のお湯に浸し、成分を十分に抽出し煮出してから、それを基に卵スープを作る。
③ スープの調理で余った煮出したものに片栗粉を加えて、とろみを付けた餡を作る。肉と野菜類を洗浄し炒めた後、そこに餡を投入する。
④ ごま油で球根を炒め、その後火で軽く炙る。
この結果、②と③で面白い事象を引き起こした。
「ベイツさん、よく見てください。ちゃんと、料理はお皿の上に載っていますよ。匂いだってあるし、湯気も出ているでしょ?」
ベイツさんが、お皿をじ~っと見つめる。
「これは…確かに…料理はある…な。だが、一言言わせてくれ。輪郭は明確に認識できるが、それ以外は半透明になってるぞ!!」
そうなんです。
透明度だけで言えば、アクリル板と同じくらいかな。
「ちょっと咲耶!! 君は、僕に恨みでもあるの!! ベイツの丼に関しては、上半分が半透明で、下半分は透けているものもあれば、全然透けてないものもあるのに、なんで僕の餌全部が半透明なんだよ!! 仄かに美味しそうな甘い匂いを醸し出しているけど、気持ち悪いよ!!」
ルウリの餌には餡を少量入れて混ぜたら……全部半透明になってしまった。
「こちらもですよ!! 鼻腔を擽る仄かな甘い匂いに関してはいいですが、餌の輪郭しかわかりませんし、全てが半透明です!!」
フリードの高級キャットフードの方も同じだ。
餡を入れて餌をコーティングしたら……全部半透明になっちゃった。
私だって調理しながら、不思議に思ったんだよ。沸騰しないお湯でコバートノビルを調理して、そこに片栗粉を入れて、トロミをつけさせてから別の食材に混ぜていくと、時間が経過するほど、どんどん透明度が増していった。私もユウキも、この結果のおかげでこの植物の特性を理解できたんだ。途中で止めようかなと思ったけど、ここまでやったら最後までやり切りたかった。ユウキも賛成してくれたので、実験自体は大成功となったんだよ。
① 生のまま食べても、人は透明にならない。
② 生のままだと粘性もないため、コーティング剤にも使用不可。
③ 沸騰しないお湯で調理することで、物質を半透明化させる。
④ 含有量を多くすることで、透明度も増していく。
⑤ 沸騰したお湯に入れると、そういった特性が全て失活する。
⑥ 含有量を調整することで、理想的なコーティング剤を作成可能。
試行錯誤した結果、私の理想は実現できそうなんだけど、その代償が大きかった。それが、今日の夕食の惨状だ。私だって、半透明で輪郭しかわからない料理を食べたいとは思わない。
でも、味は保証できる!!
今日だけは、我慢して食べよう。
「あはは、実験の成果なんです。新種の野草に関しては、夕食後に説明しますので、ささ、とりあえず夕食をいただきましょう」
私、ユウキ、ベイツさんがテーブルに座り、半透明の食材をじっと見る。その横の床下で、ルウリとフリードも、同じく自分たちの餌を見つめている。
「私も味見しています。味自体は、とても美味しいですから食べてください」
ユウキもフォローしてくれたけど、誰も半透明の料理に手をつけない。
「と、とりあえず食べてみるか……半透明で気持ち悪いが」
まずは、ベイツさんが勇気を出し挑戦してくれた。
「凄いな、この奇妙な半透明感。美味い…野菜の歯応えもいいし、肉のいい味を出している。今まで以上に美味いんだが…」
ベイツさんはスプーンで丼のご飯と肉野菜を掬うと、まじまじと半透明になったものを見つめてから、パクリと口の中に入れ味を噛み締めているけど、微妙な表情をしている。
「こっちも、普通の餌より少し甘くトロミもあって美味いよ。でも…」
ルウリもベイツさんと同じく、美味しいと評価されているけど、それが全然顔に出ていない。
「私の方も同じですね。昨日食べたキャットフードよりうまいです。ですが、料理としては落第点ですね。料理としての華やかさを、微塵も感じ取れません。咲耶、ユウキ、食材を半透明にする調理法に関しては封印し、二度と使用しないでください。食材を冒涜しているかのようで、何故か怒りを感じます」
フリードの意見に、ベイツさんもルウリも賛成のようで、頻りに頷いているわ。
あはは、なんとな~くこうなると思いました。
私も、同じ事を考えているもの。
でも、せっかく調理したものだから、みんなで我慢して食べ合いましょう。
○○○
いつもならその日の業務内容を楽しく喋りながら食べるので、食べ終わるまで25分程かかる。でも、今日に限って言えば、全員が黙々と食べていったので、15分ほどで食べ終わってしまった。私とユウキで片付けを終わらせると、ベイツさんが口を開く。
「さて、こうなった理由を聞かせてくれるかな?」
ベイツさん、怒ってはいないけど、目が笑っていない。
今日起きたことを、一から全部話そう。
スキル[異世界交流]を得たこと、日本にいる光希たちを話し合ったことで、[コバートノビル]の存在を知り、フリードから昔は食用として使用されていたことを教えてもらい、街外れへと採取に行った事、その後調理することで、どんな特性が得られるかを調査したことを話す。
「コバートノビル、初めて聞く植物だ。話を聞いた限り、そんな特性を持つ植物じゃあ食用であっても、人工的に栽培するのはコスト的に厳しいな。だから、忘れ去られたのか。しかし、そんな方法でスキル特性を活かしたまま料理にまで昇華させるとは、それを成功させた咲耶とユウキには脱帽だよ。ただ、これは食用であって、食用にならない植物だ。それはわかるね?」
博識でAランク冒険者のベイツさんも知らないとなると、他の冒険者さんたちもこの植物のことを知らないのかな。
「はい、誰だって半透明になった料理を食べたいとは思いません」
本当は違う。
飴細工などの料理であれば、コバートノビルの特性を活かせる。
でも、それは本来の目的とは大きくかけ離れたものだから言わない。
「私の周辺で役立てそうなものといったら食材しかなかったので、今回限りの特別仕様なんです。不快な思いをさせて申し訳ありません」
それ聞いて、ベイツさんだけでなく、ルウリもフリードもホッと胸を撫で下ろす。
「今回限りの実験で安心したよ。これから定期的に半透明料理を食べていくのかと一瞬でも考えてしまった。まあ、含有量さえ調整すれば、板のコーティング剤として適用できるかもしれないし、完全透明にならないのであれば、当初の目的も達成だ。君のお母さんには、感謝しないといけないな」
少し怒られてしまったけど、いつものベイツさんに戻ってくれたわ。
「はい!! お母さんのおかげで、キャットウォークの件も解決できそうです」
まだ、コーティング剤に加えても、スキル特性が活きるのかは不明だけど、第一段階は成功だ。あとはアマンガムさんに相談して、職人さんに頼んで材料を作ってもらおう。
《ピコン》
《交流レベルが2となりました。互いの[写真]の送受信が可能となりました》
「あ!?」
「どうした?」
「交流レベルが2に上がって、互いの世界の写真の送受信が可能になりました!!」
私が言うやいなや、皆が驚きの声をあげる。
やった、やった!!
今日1日だけで、レベルが上がり、写真の送受信が可能になったわ!!
もしかしたら、光希との交流で何らかの功績を打ち立てたら経験値を貰えて、レベルが上がるのかもしれない。
日本と私のいるリリアムの街では、ほぼ同じ時刻で、時が動いている。
現在の時刻は19時36分、今なら光希もまだ起きているはずよ。
早速、このことを教えたいし、写真も撮って送ってあげよう!!
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