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受け入れるもの、変わるもの
トレーニングプレイの成果 2
しおりを挟む「あの下着じゃないな」
厚木が大股で歩きながら吉継に近づき、腰に引っかかっていたズボンを落とした。
「へぇ…」
「あ…っ!」
厚木が吉継の下着姿をみながら、着ていたシャツを抜き取る。わっと目を瞑った吉継が、まだ目も開けていないうちに押されたのでバランスを崩し、ソファに尻もちをついて座った。浮いた足を掴まれてズボンを手早く引き抜かれてしまう。
あっという間に、下着姿にされてしまった。
「なぜ違うものを穿いている」
「これは…」
「あれが嫌になったのか」
「違います…」
「…」
吉継が履いているのは、バレーをするときに穿いているスポーツショーツである。形はボクサーパンツで、サイドは通気性が良くメッシュになっている。バレーのときしか穿いていないので、いつもと違う下着だ。
「朝、穿こうとしたら破れました」
「なるほど、なぜこれにした」
「約束したから…、これなら練習の時にしか履かないです」
「ふん」
「まあいい、よく見せろ」
厚木は見た目に反して力が強い。
そう言って、体をひっくり返されてうつ伏せになった。腹に手を入れられて腰だけを立たされる。猫のポーズだ。
痛いくらいに厚木の視線を感じる。
やはり変態の厚木には物足りないのだろうか。
電話で破れたことを素直に言えばよかったのか、シースルーを穿けよかったのか。
勝手に違う下着を穿いてきた吉継は、褒められないのだろうか…。
「これは駄目ですか」
あの下着込みの約束だったら、もう満足はされない。厚木に言われたらどんな変態な下着も穿くしかないのか…と諦めていたが。
「いや、悪くないな」
「えっ」
「何を驚く…まさか、わざと破いたのか。お仕置きを誘って?」
「違う。そんなことはしない」
「ならいい」
予想外で驚いただけだ。
厚木は、変な下着じゃなくてもいいのか?
とりあえず、身に覚えのないお仕置きは免れそうだと安心したのも束の間、背中を撫でられ、そんな考えも霧散して身を竦める。背中だけではなく頭のてっぺんから足の裏まで。隅々まで指先で、手のひらで、と変わっていく刺激に我慢しようとしても、もぞついてしまう。
厚木が空気を揺らせて笑う。
「あ、厚木さん」
「なんだ」
「俺…これでいいですか」
「…」
「厚木さん…」
吉継は仰向けにされ、足の間に厚木が座る。
「確かに色気もない下着だが…これはこれでいいな」
太腿を撫でて敏感なところを通って臍を抉る。厚木は指先でショーツと素肌の境目を行来する。
「自分で考えて着たところを評価する」
「なに」
刺激に耐える吉継は、聞き慣れない言葉を使われてもついていけない。
「お前が俺のためにこの下着を選んだのだろう」
「違う、約束だったから」
「何が違う、仕込みプレイがうまくいったということだ」
そうだろうか。
下着は破れてしまったが、約束を破ることは思いつかなかった。
厚木をがっかりさせたくなかった。
この下着姿で悶える吉継に、射抜くように強い視線を向ける厚木に。
「よくできたな、吉継」
「あ…」
「いいこだ」
膝頭にキスされ、そこから痺れは全身に広がった。
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