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気弱なハムチュターンのあまがみ⑤ R15
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俺は今、四つん這いどころか、前後の足を大の字に広げ番の左の手のひらに、ぺたんと腹ばいになっていた。正確に説明すると、後ろ足は、カーエールみたいな角度だが。
体の全面が、愛しい彼女の指紋の渦すら分かるほど接着面の隙間がない。
「チゥ~……ン」
「ほーら、気持ちいい?」
「チチチィ~」
ああ、そんなトコロまで……。いやらしいし大胆すぎる。でも、番のしてくれる事なら、なんだって至上の喜びをもたらしてくれるのだ。
※※※※
遡る事、10分ほど前……。
肛門せんというのが何なのかわからなかった。だけど、お尻の穴という事は理解出来る。
──そ、そんな……! やめて、汚いからぁ……あ……尻尾も敏感なんだ……! ああ……摘ままれちゃったぁ……
「ふふふ、あ、しっぽがピーンってなってるぅ。かーわい。あれ? 何気に硬くて長いんだねぇ」
なんと、小さな俺のキュートな尻尾を親指と人差し指で摘ままれたのだ。体毛で短く見えるが、根元まではそこそこ長い。
すりすりきゅっきゅと弄ばれる。
恥ずかしくて、ぎゅうっと目を閉じて羞恥と、快感が奥底に現れるのに耐えた。
「さーて。かわいいおしりの穴はどこかなー?」
しっぽまでならなんとか許容範囲だ。けれど、無情にもその下にあるお尻の孔に指先がのびた。
そっと、俺の不浄の場所に、優しく柔らかな感触が伝わる。
「あれ? 小さすぎてわっかんないなあ? ここかな? それとも、こっち?」
腹這いよりも、仰向けの方が分かりやすいとは思う。だけど、いくら番でも、いや、番だからこそ、うん◯が出てくる所を触らせるなんて出来なかった。
……ちょっぴり触って欲しいかも……
はっ
我に返って理性が働く。やはりダメだと、意地でも腹這いのままでいようと思った。
そもそも、そこのメンテナンスは、人化していない時は自分の口でしているから体調は万全だ。だから、愛しい彼女にそんな事で手を煩わせるなんて事態にはならない。
──でも、彼女がどうしてもって望んだら……
その時は、意を決してそこをパッカーンと強調させるように晒してあげよう。
──恥ずかしいけど、屈辱的だけど、つ、番の望みなのだから、こ、ここ、これは仕方のない事なのだ。
そう思って、不安と悲観とわずかな期待で渦巻く心中など知る由もない、俺の番がこう言った。
「うーん? 全然わかんないし~。でも、物理的にきゅって出来ないよね? ハムちゃんがなんか、無抵抗でぐったりしちゃったし、お股の石鹸の残りのぬるぬるを洗ってお風呂からあがろうかな」
──え? やめちゃうの?
俺は、嫌だ嫌だと思いつつも、やはり相当期待していたようだ。残念に思ってしまったけれど、番が止めると言うのなら大人しく従おう。
「なんで、ココだけぬるぬるしてるんだろう? まあ、いっか。さっぱりしたねえ、ハムちゃん」
「チ!」
勿論、番には、先ほど放出したまま体毛についたままだったぬめぬめの正体など分からないのだろう。彼女は大胆に俺の大事な部分を丁寧に洗った。何も知らないのだから当然だ。いずれ、これが何なのかきっちり教えてあげなければなるまい。とりあえず、番の問いかけに「うん!」と、元気よく返事をした。
「ハムちゃーん。ちょっとパジャマを着るからここで待っててね?」
「チ!」
俺は、さっぱり……、というよりも、スッキリした二人のラブラブお風呂タイムを少し残念に思いながら、番の着替えを待つ。ふわふわのタオルの上に、そーっと宝物のように俺を置いてくれた。
流石に、女の子の着替えを覗き見るわけにはいかない。
──見たいけど。とっても見たい……ケド!
目を瞑って、耳から入る衣擦れの音を聞きながら、また、幸せな彼女とのこれからの事を妄想してしまった。
体の全面が、愛しい彼女の指紋の渦すら分かるほど接着面の隙間がない。
「チゥ~……ン」
「ほーら、気持ちいい?」
「チチチィ~」
ああ、そんなトコロまで……。いやらしいし大胆すぎる。でも、番のしてくれる事なら、なんだって至上の喜びをもたらしてくれるのだ。
※※※※
遡る事、10分ほど前……。
肛門せんというのが何なのかわからなかった。だけど、お尻の穴という事は理解出来る。
──そ、そんな……! やめて、汚いからぁ……あ……尻尾も敏感なんだ……! ああ……摘ままれちゃったぁ……
「ふふふ、あ、しっぽがピーンってなってるぅ。かーわい。あれ? 何気に硬くて長いんだねぇ」
なんと、小さな俺のキュートな尻尾を親指と人差し指で摘ままれたのだ。体毛で短く見えるが、根元まではそこそこ長い。
すりすりきゅっきゅと弄ばれる。
恥ずかしくて、ぎゅうっと目を閉じて羞恥と、快感が奥底に現れるのに耐えた。
「さーて。かわいいおしりの穴はどこかなー?」
しっぽまでならなんとか許容範囲だ。けれど、無情にもその下にあるお尻の孔に指先がのびた。
そっと、俺の不浄の場所に、優しく柔らかな感触が伝わる。
「あれ? 小さすぎてわっかんないなあ? ここかな? それとも、こっち?」
腹這いよりも、仰向けの方が分かりやすいとは思う。だけど、いくら番でも、いや、番だからこそ、うん◯が出てくる所を触らせるなんて出来なかった。
……ちょっぴり触って欲しいかも……
はっ
我に返って理性が働く。やはりダメだと、意地でも腹這いのままでいようと思った。
そもそも、そこのメンテナンスは、人化していない時は自分の口でしているから体調は万全だ。だから、愛しい彼女にそんな事で手を煩わせるなんて事態にはならない。
──でも、彼女がどうしてもって望んだら……
その時は、意を決してそこをパッカーンと強調させるように晒してあげよう。
──恥ずかしいけど、屈辱的だけど、つ、番の望みなのだから、こ、ここ、これは仕方のない事なのだ。
そう思って、不安と悲観とわずかな期待で渦巻く心中など知る由もない、俺の番がこう言った。
「うーん? 全然わかんないし~。でも、物理的にきゅって出来ないよね? ハムちゃんがなんか、無抵抗でぐったりしちゃったし、お股の石鹸の残りのぬるぬるを洗ってお風呂からあがろうかな」
──え? やめちゃうの?
俺は、嫌だ嫌だと思いつつも、やはり相当期待していたようだ。残念に思ってしまったけれど、番が止めると言うのなら大人しく従おう。
「なんで、ココだけぬるぬるしてるんだろう? まあ、いっか。さっぱりしたねえ、ハムちゃん」
「チ!」
勿論、番には、先ほど放出したまま体毛についたままだったぬめぬめの正体など分からないのだろう。彼女は大胆に俺の大事な部分を丁寧に洗った。何も知らないのだから当然だ。いずれ、これが何なのかきっちり教えてあげなければなるまい。とりあえず、番の問いかけに「うん!」と、元気よく返事をした。
「ハムちゃーん。ちょっとパジャマを着るからここで待っててね?」
「チ!」
俺は、さっぱり……、というよりも、スッキリした二人のラブラブお風呂タイムを少し残念に思いながら、番の着替えを待つ。ふわふわのタオルの上に、そーっと宝物のように俺を置いてくれた。
流石に、女の子の着替えを覗き見るわけにはいかない。
──見たいけど。とっても見たい……ケド!
目を瞑って、耳から入る衣擦れの音を聞きながら、また、幸せな彼女とのこれからの事を妄想してしまった。
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