魔法少女じゃなくたって
俺はヒーローになりたかった。
子供の頃に憧れて抱いた夢。
大人になるにつれ、戦って解決できる相手や問題なんていないと理解し、みんなが忘れ去っていくもの。
けれど、もし、話し合いも通じないような相手……それも、異形の怪物が目の前に現れたら?
現実に助けてくれるヒーローなんていやしない。
頼るとすれば警察?自衛隊?なんにしても時間が掛かるし、目の前の危機には間に合わない。
だからそうなった時、何の|柵《しがらみ》もなく助けられるような存在……それこそがヒーロー……だと思っていた――――
突如として現れた正体不明の怪物〝アンヴィラン〟と人類の救世主〝魔法少女〟の戦いはいつの間にか人々にとって画面の先の出来事と化してしまった。
アイドルのように扱われる魔法少女がいる裏で、誰にも知られる事なく散る魔法少女もいる……そんな中でヒーローを志す青年は一体、何を想うのか――――?
これは魔法少女とヒーローになりたかった青年の物語……魔法少女の虚構と現実を知るお話だ。
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