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しおりを挟む(何だこの可愛過ぎる生き物は!? 月夜に舞い降りた天使かよ!? くそっ!!)
……もう本当に限界だ。
彼女を再びそっと毛布の上に寝かせると、ズボンを下げ大きく張り詰めている自身を取り出した。
「すまねぇ、もう限界だ。ゆっくり挿入るが、痛かったらすぐに言ってくれ」
彼女は、セリュシスの膨らみ勃ち上がっている男根を見て大きく目を見開いたが、ギュッと目を瞑るとコクリと頷いた。
(――っと、その前に……。夢中になり過ぎて忘れるとこだった……)
セリュシスは小さな小瓶をズボンのポケットから取り出し、中身を自分の口に含むと、彼女に口移しをして飲ませた。
彼女はビックリしたようにセリュシスの顔を見る。
「……避妊薬だよ。甘いからすんなりと飲めたはずだ。さっき言われたばっかなのに、遅くなってすまねぇ」
唇を離してそう言うと、彼女は目を見開いたままセリュシスを見つめ、そして視線をフッと逸らすとポツリと小さく呟いた。
「……必要ないのにな……。使わせちゃって悪いことしちゃった……」
「……? 何か言ったか?」
「あ、いえ、何も……。ありがとうございます」
「おぅ。――じゃ、挿入るぜ。力抜けよ」
「はい……」
セリュシスは彼女の秘所に自身を充てると、少しずつゆっくりと挿入ていく。
彼女はきつく目を閉じ、必至に耐えているようだった。
「大丈夫か? ……一旦止めるか?」
「い、いえ、大丈夫です……。このまま……きて下さい……」
「分かった。辛かったらすぐに言えよ……」
「はい……」
セリュシスもサファイア色の蒼の瞳を閉じ、耐えながら押し進めていく。やがて何かを破る感触がし、彼女がビクリと大きく身体を震わす。自身の男根も全て奥まで入り、セリュシスは大きく息を吐いた。
「……全部、挿入ったぜ。大丈夫か……?」
「は、はい……」
繋がっているところに目を向けると、血が付いていることに気が付いた。
改めて、自分が彼女の“初めて”を貰ったことに、どうしようもなく喜びを感じ、気分の向上が止まらない。
「痛くはないか? 動いてもいいか……?」
「はい、どうぞ遠慮なく……」
彼女から許可を得たセリュシスは、ゆっくりと腰を動かす。彼女の中が温かくて気持ち良くて、気を抜いたらすぐにイッてしまいそうだ。
今まではそんなことなかったのに。寧ろ、射精するまでが時間が掛かり、何度も腰を強く打っていた。
今はそんなことをしたら、たった一回で射精してしまうだろう。
彼女はそんなセリュシスの様子を見て、両手を伸ばすと彼の首にギュッと抱きついた。
「…………っ?」
「いいですよ、きて……。私は十分気持ち良くさせて頂きました。今度はリュスが十分気持ち良くなって……?」
「……セレン……ッ!!」
セリュシスは彼女の名前を叫ぶと、腰を一回強く打ち、彼女の中に勢い良く射精をする。
「くっ……!!」
今まで感じたことのない激しい快感が、彼の全身を大きく駆け巡った。暫く動かず、その最高の余韻に浸る。
繋がったまま、抱き合った二人の息遣いだけが牢獄の中に響いていた。
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