アニメ最終回ミュージアム

1970年代

バビル二世

1973年1月1日～9月24日、全39話。

原作 ：横山光輝。

演出：田宮武ほか。

脚本 ：雪室俊一ほか。

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第39話「必殺！バビル２世対ヨミ」


　世界を支配しようとする悪の帝王、ヨミは、東京の地下を占拠した。

　対策を会議中の国家保安委員会にヨミから電話が入る。

ヨミ 「世界各国の要人をただちに呼び寄せて、地下鉄に乗せて南銀座駅に連れて来い」

　保安局長が躊躇していると、ヨミは地下鉄北神田駅を爆破する。


　バビル2世の進言もあり、世界各国の要人は日本に集まり、大人しく地下鉄に乗る。

　車内放送でヨミが要人達を秘密基地に連れてゆき、改造人間にすると告げる。

　慌ててバビル2世に詰め寄る要人たち。


　しかし、要人の乗った列車の車輪にバビル2世の三つのしもべの一つ、ロデムが巻き付いてブレーキになる。

　停まった地下鉄から要人達はバビル二世と共に脱出する。


　その間、ロデムは基地の心臓部を探して地下道を探索する。

部下「怪物体発見！攻撃準備完了しました！」

ヨミ「まて、確実に倒すには基地内に誘い込むことだ。フフフ・・・」


　ヨミは岩盤に仕込んであったレーザー砲でロデムを攻撃する。

　だが、簡単に避けられた上、ロデムにレーザー砲を暴発させられてしまう。


ヨミ「ぬうううっ！基地のありかを知られてしまったああああっ！」

　ヨミはバビル2世と最後の決戦を敢行する。

ヨミは「ビッグ１を始動させろ！」


　東京の地下からヨミの乗った超巨大ロボットが現れた。

ヨミ「わしが総力を結集して作りあげたビッグ１だ。バビル二世め肝を潰しているな」


　ビッグ１に叩きつけられるロプロス。


　ポセイドンも全く歯が立たない。

　バビル2世がロプロスとポセイドンに的確に攻撃方法を指示する。

　その途端、元気を取り戻すしもべたち。

　ロプロスが超音波で目潰しをし、ポセイドンがチョップを放つ！

　転んだビッグ１は東京湾に沈む。

　内部に浸水してヨミは一人、脱出する。


　浸水して動かなくなったビッグ１の足の裏からロデムが出てきた。

ロデム「あのロボットこそが、ヨミの基地だったのです」


　しばらくして、ビッグ１の足の裏からヨミが飛び出てきた。

ヨミ「来い！長い間の勝負、今日こそ決着を着けてやる！」


　バビル対ヨミの最終決戦！

　両者火だるまの大熱戦！


　ヨミ、途中で逃げ出し、ビッグ１の脱出カプセルで空に逃げる。

バビル2世「ロプロス！ポセイドン！逃がすな！」


　ロプロスとポセイドンの一斉砲撃でカプセルが炎上。

　燃え盛るカプセルの中、敗北を認めるヨミ。

ヨミ「・・・わしの負けだ！わしの負けだ・・・。ぐわ～っはっはっはっ・・・！！」


バビル2世「終わった・・・ヨミとの戦いは・・・ついに終わったんだ・・・」


　３つのしもべたちとお別れするバビル２世。

　ロプロスはロデムを乗せて飛び去った。

　ポセイドンもまた海の中へと消えて行く。

ナレーション「世界征服を企む悪魔ヨミは、バビル2世とみっつのしもべによってついに倒された。そしてみっつのしもべはいま、ひっそりとバビルの塔の地下格納庫で眠っている。しかし人は今、誰もそれを知らない」


　ワタリ牧場に戻ってきた、バビル2世、いや、古見 浩一くん。

チー坊「がんばれー！バビル二世！」

ユキ「もうバビル二世じゃないのよ！浩一くんよ！」

チー坊「そっかあ。アハハハハ。」

バビル2世「ハイヤー！」

　ロデオに勤しむ浩一くんを笑顔で見守るのワタリ牧場の人々。

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　原作コミックの方は、もともとは短期連載のつもりだったのに、人気があるので長期連載になったため、ヨミが倒されては復活するというパターンが繰り返されました。

　アニメ版は最初は原作に沿ったストーリーで、第26話「総攻撃バビル2世」でヨミを倒して第1部が終わります。

　第2部はテコ入れで舞台もサブキャラも一変し、バビル2世は北海道のワタリ牧場で働きながら、復活したヨミと戦うというアニメオリジナルストーリーになります。

ーーまあ、それで、こんな終わり方になったわけです。

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声の出演

バビル２世：神谷明

ヨミ：大塚周夫

ロデム：野田圭一

恒太郎（牧場主）：兼本新吾

ユキ（恒太郎の孫娘）：田浦環

チー坊（牧童）：山本圭子