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王都に
25 半魔神様の謎
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私達はミラージ領から王都に向かった。リードさんと、狩人のワシルさんが一緒だ。
「でな、最近の学者の研究者なんだけど、半魔神様が魔王を倒したんじゃないかって言われてるやつ」
「えー!まっさかー」
半魔神様は英雄パーティの荷物持ち。昔から言われて来た事だ。
「うん、それがな?どうもそうじゃないらしいんだ。半魔のその少年はものすっごい強くって、道中襲って来る敵やらなんやらを駆逐、更に勢い余って魔王までぶちのめしてしまった……んじゃないかって言われてる」
あり得ないですよねー!とワシルさんのほうを向くと、リードさんに同意らしい。
「だから、半魔神様の加護を貰っている聖女のアリアさんは強くて当然なんだ」
「え?」
そ、そうなの??
「所で、もしかしてと思うんだけど、人気がないから半魔神様の教会や神殿がないって思ってる?」
「え、違うんですか?」
リードさんとワシルさんは一度顔を見合わせてから続きを話してくれた。
「成れないんだよ、半魔神様の使徒に。相当の実力と才能がないと半魔神様の教会に辿り着けないって知ってた?」
「え、嘘でしょう?」
「お参りならまだしも資格が無いものが使徒になろう、聖女になろうと近づくと神殿につけないんだよ」
そんな馬鹿な話があるわけがない!近寄れないってなんですか!あなたの生活にそっと寄り添う素敵な神様!それが半魔神様ですよ?!
「初めは誰も気がつかなかったらしい。何せあまり人気が無かったから、誰も仕えようとしなかった」
「そこは納得出来ます」
本当にそうなんですから!私は大好きですけどね!うふふ。
「でもいざお仕えしようすると、誰も成れないんだ」
「そ、そんな事ないと思います!私だってなれたんですよ」
「違うアリアさんだからなれたんだ」
そ、そんなこと……ありませんよ?!
リードさん、リードさんは間違っています……私がそんな凄いはずありませんから……あっ!もしかして!
「そ、そんなに褒めたって夕飯のおかずは増えないんですからね?!」
「褒めると増えるのかーーー?!?!」
「……素晴らしい……!」
おかしい!おかしいよ!!
今日の夕食はハンバーグ、目玉焼き乗せですぅーーーーーー!
「何これ!美味い!肉なのに凄い柔らかいし、この濃いソースがパンに合うね!トマトなの??トマトって酸っぱいよね!」
「んま」
「酸っぱいトマトは火を通すと甘くなるんです……美味しいですか?」
「美味い!おかわり!」
「んま」
誰も褒めてくれなかった料理を褒められると、嬉しくなってしまうんですよ……!
あれ?私ってばちょろい人みたいじゃないですか?!?!
「アリアさーん、この鍋舐めても良い?」
「流石にそれは行儀悪いでしょう!リードさん、おいくつなんですか!」
「26歳でーす」
「ドン引き!!」
「でな、最近の学者の研究者なんだけど、半魔神様が魔王を倒したんじゃないかって言われてるやつ」
「えー!まっさかー」
半魔神様は英雄パーティの荷物持ち。昔から言われて来た事だ。
「うん、それがな?どうもそうじゃないらしいんだ。半魔のその少年はものすっごい強くって、道中襲って来る敵やらなんやらを駆逐、更に勢い余って魔王までぶちのめしてしまった……んじゃないかって言われてる」
あり得ないですよねー!とワシルさんのほうを向くと、リードさんに同意らしい。
「だから、半魔神様の加護を貰っている聖女のアリアさんは強くて当然なんだ」
「え?」
そ、そうなの??
「所で、もしかしてと思うんだけど、人気がないから半魔神様の教会や神殿がないって思ってる?」
「え、違うんですか?」
リードさんとワシルさんは一度顔を見合わせてから続きを話してくれた。
「成れないんだよ、半魔神様の使徒に。相当の実力と才能がないと半魔神様の教会に辿り着けないって知ってた?」
「え、嘘でしょう?」
「お参りならまだしも資格が無いものが使徒になろう、聖女になろうと近づくと神殿につけないんだよ」
そんな馬鹿な話があるわけがない!近寄れないってなんですか!あなたの生活にそっと寄り添う素敵な神様!それが半魔神様ですよ?!
「初めは誰も気がつかなかったらしい。何せあまり人気が無かったから、誰も仕えようとしなかった」
「そこは納得出来ます」
本当にそうなんですから!私は大好きですけどね!うふふ。
「でもいざお仕えしようすると、誰も成れないんだ」
「そ、そんな事ないと思います!私だってなれたんですよ」
「違うアリアさんだからなれたんだ」
そ、そんなこと……ありませんよ?!
リードさん、リードさんは間違っています……私がそんな凄いはずありませんから……あっ!もしかして!
「そ、そんなに褒めたって夕飯のおかずは増えないんですからね?!」
「褒めると増えるのかーーー?!?!」
「……素晴らしい……!」
おかしい!おかしいよ!!
今日の夕食はハンバーグ、目玉焼き乗せですぅーーーーーー!
「何これ!美味い!肉なのに凄い柔らかいし、この濃いソースがパンに合うね!トマトなの??トマトって酸っぱいよね!」
「んま」
「酸っぱいトマトは火を通すと甘くなるんです……美味しいですか?」
「美味い!おかわり!」
「んま」
誰も褒めてくれなかった料理を褒められると、嬉しくなってしまうんですよ……!
あれ?私ってばちょろい人みたいじゃないですか?!?!
「アリアさーん、この鍋舐めても良い?」
「流石にそれは行儀悪いでしょう!リードさん、おいくつなんですか!」
「26歳でーす」
「ドン引き!!」
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