26 / 61
王都に
26 田舎者、王都に着く!
しおりを挟む
私達は順調に王都に着きました。
「わあ!大きい!」
王都は何もかも大きかったんだ!
「大きい壁!大きい家!大きいお城!」
王都の土を踏んだ私は楽しくなってくるくる回った。周りからくすくす笑われて真っ赤になる。
「ううっ田舎ものなので……」
「知ってる」
「ううっ悔しいけど本当の事だもんっ」
私はどうせド田舎出身ですよーっ!
「それで行くのかい?半魔神様の神殿に」
「さ、さすが王都!教会じゃなくて神殿があるんですね!」
私ワクワクしてきましたよ!半魔神様の神殿ってどんなところでしょう??
「びっくりするなよ?」
「え 嘘」
「ここだよ」
「は、半魔神様の神殿が……こんなに大きくて立派ははずがない!!」
そこにはどの神様とも劣らなないほどの、大きくてきれいな神殿がドーンと立っていたのでありました。
「最近、半魔神様がすごいって研究結果が出てるっていったじゃない?その関係か寄付が増えたらしくてね。祭殿や神殿が大きくなってるんだよね」
「うそー凄い……」
「そんなところにアリアさん、行ったら……あ」
「すいませーん、ノノス村から来た者なんですけど、お祈りしたいんですがよろしいでしょうか?」
わーーーーっと大歓声が上がってわっしょいわっしょい!
「きゃーーー!助けてーーーー!リードさーん!ワシルさーーーん!」
私は知らない人に担ぎ上げられて、神殿の中に拉致されたのでした。
「普通の人ならともかく、ここの神官クラスだと、アリアさんの神からの溺愛っぷりに気がつくよなぁ?」
「……その溺愛っぷりに気づく俺たち。加護もらってないか?」
「え?まじで?」
「助けてーーー!」
後ろで何か言ってないで助けて下さいーーーー!
「申し訳ございません!聖女さまが現れるのはもういつぶりか分からなくて!興奮してしまいましたぁ!!!」
「あ、はぁ……」
神殿の高司祭様が謝って下さいましたが、びっくりしたんですからね!
「ささ!祈りの間はこちらです。お付きの方もどうぞ!」
「お付きの方じゃないですよ。冒険者の……」
「良いって良いって。行こう」
リードさんの適当!
祈りの間につくと大きくて立派な半魔神様の像がでーんと立っていた。ほんと、でーーーん!だ。皆見上げて見ちゃうと思うなあ。
「でっかいですねー」
「はいーこちらは最近改修されまして、王都でも有名な彫刻師の……」
途中から聞いてなかった。
「あ、村から持ってきた半魔神様も出してあげなくちゃ。狭かったですよねーごめんなさい」
がさごそ、バッグを漁って私の見慣れた神像を取り出す。それを巨大半魔神様の足元にちょこんと置いた。
「半魔神様のお陰で色々ありましたが、憧れの王都に着きましたー。ありがとうございます!でもみんなが半魔神様のこと凄いって言うんですよー本当ですか?」
「ほんとだよ。アリア」
「あら、半魔神さま。お久しぶりです」
「久しぶりだねー。ここは神気が満ちてるから顕現しやすいよ」
「あら!じゃあゆっくり出来ますね。今おやつ出しますねーあのクルミのクッキーですよね?」
「やった!流石アリア!いつでも持ってるやつ!」
うふふー!褒められちゃった。バッグからクッキーとお茶を取り出して近くのテーブルに並べた。
「はいどうぞ」
「いただきます」
「あ!あ!あ!あ!あ!アリアさん?」
リードさんが壊れてます。
「どうしたんですか?あ、クッキー食べます?まだありますよ」
「いやいやいやいやいやいや?!あのね?!アリアさんんんん?!目の前!目の前の!御方!!!」
「半魔神のルー様ですよ?好物はこのくるみクッキー」
上手に焼けてますよ。出来立てをすぐしまったので、ほんわり暖かいんです。
「なるほど、美味しそうじゃなくて?!?!こ、降臨されてるじゃないですか?!?!」
「はい。たまにいらっしゃいますよね?」
「最近、侵略神が多くてあまりこれなかったけどね。もー神になってからも狩りばっかりって、創造神様は神使いが荒いよー。アリア、また上手になったんじゃない?」
わーい!また褒められちゃった!
「へへへ、褒められたくて頑張りました。褒めてくれるの半魔神様だけだったんだもん」
嬉しいなー!昔から私を褒めてくれるのはいつも半魔神様だけだった。大好き!
「私もアリアのこと好きですよ!」
にっこり笑う半魔神様は神像よりももっともっとかっこよくて、嬉しくなっちゃいます!
「君達もアリアの同行ありがとうね。良かったらこの先も仲良くしてよ。リドリアウスにワシュール」
「ひゃいっ!」「ふぐっ?!」
2人とも変な声出さないで下さいよ。
「あーもう行かなくちゃ」
「はーい。あ、これお土産お菓子と、おやつです」
どさどさっと出しておく。
「あれちょうだい。アップルしゅわしゅわ。あれ、慈愛様が気にいってさ」
「えーと大瓶1本しかないので、りんごの時期になったら仕込んでおきますね」
「樽でお願い!」
樽かー!了解!
「あと飲兵衛様に去年の赤いのが出来ましたってお伝え願いますか?」
「出来たの?!あるよね!試飲瓶!」
にまぁ!と笑うと半魔神様もにまぁ~っと笑った。
「お高いですよぉ?」
そおっと色の濃い瓶を取り出す。ほほほ、みんなお酒大好きですね!
「アリア、そちも悪よのう……ふはは!」
このやり取り。半魔神様好きなのよね!面白いから良いけど!
「独り占めしないで下さいね!」
「分かってる分かってる!で、何が欲しいの?」
「あれ?考えてなかった!決まったらお知らせしますね!」
分かったよー!そう言って沢山のお土産を両手に抱え持って半魔神様は消えてしまった。
「はぁーん!流石大神殿は半魔神様とたくさんお話できて素敵ですねー!」
あら?皆さかどうしたんですか??
「わあ!大きい!」
王都は何もかも大きかったんだ!
「大きい壁!大きい家!大きいお城!」
王都の土を踏んだ私は楽しくなってくるくる回った。周りからくすくす笑われて真っ赤になる。
「ううっ田舎ものなので……」
「知ってる」
「ううっ悔しいけど本当の事だもんっ」
私はどうせド田舎出身ですよーっ!
「それで行くのかい?半魔神様の神殿に」
「さ、さすが王都!教会じゃなくて神殿があるんですね!」
私ワクワクしてきましたよ!半魔神様の神殿ってどんなところでしょう??
「びっくりするなよ?」
「え 嘘」
「ここだよ」
「は、半魔神様の神殿が……こんなに大きくて立派ははずがない!!」
そこにはどの神様とも劣らなないほどの、大きくてきれいな神殿がドーンと立っていたのでありました。
「最近、半魔神様がすごいって研究結果が出てるっていったじゃない?その関係か寄付が増えたらしくてね。祭殿や神殿が大きくなってるんだよね」
「うそー凄い……」
「そんなところにアリアさん、行ったら……あ」
「すいませーん、ノノス村から来た者なんですけど、お祈りしたいんですがよろしいでしょうか?」
わーーーーっと大歓声が上がってわっしょいわっしょい!
「きゃーーー!助けてーーーー!リードさーん!ワシルさーーーん!」
私は知らない人に担ぎ上げられて、神殿の中に拉致されたのでした。
「普通の人ならともかく、ここの神官クラスだと、アリアさんの神からの溺愛っぷりに気がつくよなぁ?」
「……その溺愛っぷりに気づく俺たち。加護もらってないか?」
「え?まじで?」
「助けてーーー!」
後ろで何か言ってないで助けて下さいーーーー!
「申し訳ございません!聖女さまが現れるのはもういつぶりか分からなくて!興奮してしまいましたぁ!!!」
「あ、はぁ……」
神殿の高司祭様が謝って下さいましたが、びっくりしたんですからね!
「ささ!祈りの間はこちらです。お付きの方もどうぞ!」
「お付きの方じゃないですよ。冒険者の……」
「良いって良いって。行こう」
リードさんの適当!
祈りの間につくと大きくて立派な半魔神様の像がでーんと立っていた。ほんと、でーーーん!だ。皆見上げて見ちゃうと思うなあ。
「でっかいですねー」
「はいーこちらは最近改修されまして、王都でも有名な彫刻師の……」
途中から聞いてなかった。
「あ、村から持ってきた半魔神様も出してあげなくちゃ。狭かったですよねーごめんなさい」
がさごそ、バッグを漁って私の見慣れた神像を取り出す。それを巨大半魔神様の足元にちょこんと置いた。
「半魔神様のお陰で色々ありましたが、憧れの王都に着きましたー。ありがとうございます!でもみんなが半魔神様のこと凄いって言うんですよー本当ですか?」
「ほんとだよ。アリア」
「あら、半魔神さま。お久しぶりです」
「久しぶりだねー。ここは神気が満ちてるから顕現しやすいよ」
「あら!じゃあゆっくり出来ますね。今おやつ出しますねーあのクルミのクッキーですよね?」
「やった!流石アリア!いつでも持ってるやつ!」
うふふー!褒められちゃった。バッグからクッキーとお茶を取り出して近くのテーブルに並べた。
「はいどうぞ」
「いただきます」
「あ!あ!あ!あ!あ!アリアさん?」
リードさんが壊れてます。
「どうしたんですか?あ、クッキー食べます?まだありますよ」
「いやいやいやいやいやいや?!あのね?!アリアさんんんん?!目の前!目の前の!御方!!!」
「半魔神のルー様ですよ?好物はこのくるみクッキー」
上手に焼けてますよ。出来立てをすぐしまったので、ほんわり暖かいんです。
「なるほど、美味しそうじゃなくて?!?!こ、降臨されてるじゃないですか?!?!」
「はい。たまにいらっしゃいますよね?」
「最近、侵略神が多くてあまりこれなかったけどね。もー神になってからも狩りばっかりって、創造神様は神使いが荒いよー。アリア、また上手になったんじゃない?」
わーい!また褒められちゃった!
「へへへ、褒められたくて頑張りました。褒めてくれるの半魔神様だけだったんだもん」
嬉しいなー!昔から私を褒めてくれるのはいつも半魔神様だけだった。大好き!
「私もアリアのこと好きですよ!」
にっこり笑う半魔神様は神像よりももっともっとかっこよくて、嬉しくなっちゃいます!
「君達もアリアの同行ありがとうね。良かったらこの先も仲良くしてよ。リドリアウスにワシュール」
「ひゃいっ!」「ふぐっ?!」
2人とも変な声出さないで下さいよ。
「あーもう行かなくちゃ」
「はーい。あ、これお土産お菓子と、おやつです」
どさどさっと出しておく。
「あれちょうだい。アップルしゅわしゅわ。あれ、慈愛様が気にいってさ」
「えーと大瓶1本しかないので、りんごの時期になったら仕込んでおきますね」
「樽でお願い!」
樽かー!了解!
「あと飲兵衛様に去年の赤いのが出来ましたってお伝え願いますか?」
「出来たの?!あるよね!試飲瓶!」
にまぁ!と笑うと半魔神様もにまぁ~っと笑った。
「お高いですよぉ?」
そおっと色の濃い瓶を取り出す。ほほほ、みんなお酒大好きですね!
「アリア、そちも悪よのう……ふはは!」
このやり取り。半魔神様好きなのよね!面白いから良いけど!
「独り占めしないで下さいね!」
「分かってる分かってる!で、何が欲しいの?」
「あれ?考えてなかった!決まったらお知らせしますね!」
分かったよー!そう言って沢山のお土産を両手に抱え持って半魔神様は消えてしまった。
「はぁーん!流石大神殿は半魔神様とたくさんお話できて素敵ですねー!」
あら?皆さかどうしたんですか??
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
281
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる