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サイドストーリー フレディ奮闘記
アマンダの卒業
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いよいよアマンダが卒業する。
流石と言うべきか、3年間主席をキープし続けただけあり、採用試験も好成績で通過。
在学中から定評のあった資料作成能力も評価されて、強面で厳しいが公平な目を持つと言うベルガイト侯爵が真っ先に奪取した……らしい。
あそこは確か、法務局の市井部門だった筈。
上に行けば行くほど携わる業務は多岐に渡り、僕の部署も頻繁に顔を出す程関わりも深い。
僕もうかうかしていられないな。
卒業パーティーの事が気にかかり、アマンダに聞くと、「特に用意も何もない」と言う。
虫が付いていない事に安堵すべきなのか、ドレスも用意しない伯爵家に憤るべきなのか、心底反応に困る。
ジェライト伯爵家を調べるついでに知ったドレスのサイズ情報(何故持ってきた、調査員よ。理性で目を通さない様にしたけどっ)を利用して、ドレスを注文した。
配達には気を使った。
伯爵夫人がお茶会でいない日を探って、公爵家とわからないように家紋なしの馬車を使い、商家の使いの者を装った使用人に届けてもらったのだ。
本当は宝飾品まで揃えたかったが、アマンダは絶対に遠慮して受け取らない事が想像できたので、そこはアデラインに譲る事にした。
何故かアマンダからの感謝の手紙と一緒に、アデラインからの釘を刺す言葉が、これでもかと綴られた手紙も同封されていた。
勿論ツラッと目を滑らせてから、鼻で笑ってアマンダの手紙とは別の、一般用の文箱に入れておいたが。
それから数ヶ月が経ち、あっという間にアマンダの卒業の日。
僕はまたしても衝撃を受けることとなる。
流石と言うべきか、3年間主席をキープし続けただけあり、採用試験も好成績で通過。
在学中から定評のあった資料作成能力も評価されて、強面で厳しいが公平な目を持つと言うベルガイト侯爵が真っ先に奪取した……らしい。
あそこは確か、法務局の市井部門だった筈。
上に行けば行くほど携わる業務は多岐に渡り、僕の部署も頻繁に顔を出す程関わりも深い。
僕もうかうかしていられないな。
卒業パーティーの事が気にかかり、アマンダに聞くと、「特に用意も何もない」と言う。
虫が付いていない事に安堵すべきなのか、ドレスも用意しない伯爵家に憤るべきなのか、心底反応に困る。
ジェライト伯爵家を調べるついでに知ったドレスのサイズ情報(何故持ってきた、調査員よ。理性で目を通さない様にしたけどっ)を利用して、ドレスを注文した。
配達には気を使った。
伯爵夫人がお茶会でいない日を探って、公爵家とわからないように家紋なしの馬車を使い、商家の使いの者を装った使用人に届けてもらったのだ。
本当は宝飾品まで揃えたかったが、アマンダは絶対に遠慮して受け取らない事が想像できたので、そこはアデラインに譲る事にした。
何故かアマンダからの感謝の手紙と一緒に、アデラインからの釘を刺す言葉が、これでもかと綴られた手紙も同封されていた。
勿論ツラッと目を滑らせてから、鼻で笑ってアマンダの手紙とは別の、一般用の文箱に入れておいたが。
それから数ヶ月が経ち、あっという間にアマンダの卒業の日。
僕はまたしても衝撃を受けることとなる。
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