日又猫

「ミーシャ！　お前との婚約を破棄する！　俺は真実の愛を見つけたんだ！」 ロズワール王国第1王子であるライナーと婚約していたミーシャは、結婚直前になって突然婚約破棄され、国外追放まで受けてしまう。 「彼女には素晴らしい力がある。その力で10年間国を守っていてくれたらしい！　この国が平和なのは正に彼女のおかげ。彼女こそ聖女、俺に相応しい女性なんだ！ だからミーシャ、俺と別れてくれ！」 ——それから1ヶ月後。 森の中で静かに暮らしていたミーシャの元に現れたのは、見るも無残な姿になったライナーだった。 どうしてこんなことに、と嘆くライナーに対し、ミーシャは淡々と現実を突きつけていくのだった。

貴族令嬢、クロエはある日全てを思い出した。自分の前世が日本に住んでいた女子高生だったことを。転生したこの世界は、その時に好んでプレイしていた乙女ゲームの世界であることを。そして自分ことクロエは、ゲームの中で婚約破棄され処刑される予定の悪役令嬢だった。 断罪イベントを避けるため、クロエは辺境への夜逃げを決行する。これで安心だと思ったら、なぜか婚約者が追いかけてきて…？え？ ヒロインじゃなくて悪役令嬢の私を選ぶって！？

「セシリア、お前との婚約は今日をもって破棄する！ 俺は真実の愛に目覚めたんだ！」 ……貴方のために花嫁修行したのに、その対応ですか。そうですか。はいはい、わかりましたよ。そっちがそのつもりなら、こっちにも考えがありますからね？ 国家機密とか、ぜーんぶ他の国に売ったらどうなるかな？

「マリア、お前との婚約を破棄する！二度と俺の前に現れるな！」 エトワール王国の第三王子・ライリーと婚約していたはずのマリアはある日突然婚約を破棄され、国外追放まで言い渡されてしまう。 原因はマリアの学生時代の同級生・ナターシャによる略奪だった。ライリーとナターシャの策略によって全てを失ったマリアは、ある決意を胸に国を去る。 そしてそれから2年経ったある日のこと。森の中で静かに暮らしていたマリアの元に現れたのは、変わり果てた姿の王子だった。

「やめろ！俺は女の子が好きなんだぁぁぁ！」 ごく普通の男子高校生、俺こと須藤蓮(すどうれん)の夢はハーレムを作ること！よりどりみどりの子を揃えて全員からモテまくるんだ！ そんなある日、俺は変な呪文と共に召喚されて異世界へ。そこにいたのは男、男、男……しかもみんなイケメン。何だよ！新手の嫌がらせか？と思いきや、どいつもこいつも俺を口説いてくるんだが……？ 主人公愛され。総受け。ドタバタ系ファンタジーになると思いますがシリアスが多少入るかも。 何か至らぬ点あれば指摘していただけると嬉しいです。