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異世界 シャーシード国

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「この石、父様に預けてくれないか? ちょっと城に行って、国王の責任を追求して来ようと思う。」
「あら奇遇。わたくしも公爵家のはしくれ。王家の失態を正す義務がございますわね。」
リンの父母は言いながら立ち上がる。

「そろそろお開きにして、部屋に戻ろう。」
リンも言って立ち上がる。

僕も立ち上がると、リンのお父様が僕の前にいらした。

「シノダ…リンのこと、宜しく頼む。存分に、幸せにして貰いなさい。
私たちはいつでも、君たちの味方だからね。」
「はい!」

僕は元気よく返事をしてお辞儀をしようとした時、少しよろける。

そこをリンのお父様が支えてくれようとした時、持っていたあの薄桃色の石が落ちそうになったのが見えて、僕は慌ててソレに手を伸ばす。

僕が石に触れた途端、眩しくて目が開けられないくらいの青い光を発する石に、体を吸われる。

「シノダーーー!!!」

駆け付けたリンが僕の体を支えるけれど、僕ら2人共を吸い込もうとする強力な光には抗うことができない。

「リン!」
僕は諦めて、リンに抱きついた。

「シノダ!!」
リンは力強く僕を抱きしめてくれた。

その後はもう青の光に身を任せれば、僕らは足から石の青い光に吸い込まれ始める。

最後に聞いたのは、
「リンジェルド! シノダ! 幸せになれ!!!」
力強く叫ぶリンのお父様の声。

僕らは頷き、直後、一瞬にして視界は青い光に包まれてしまった。






腰までの青い髪を靡かせた男は、その国の神への生贄として、たった1人、神殿にてその薄桃色の石に魔力をこめる仕事をしていた。

その男の魔力がゼロになった時、石は何故か男の魔力を放出し始め、男は異世界へと飛ばされる。

飛ばされた先は、僕が最初に見た、きらびやかな刺繍の施された天蓋の下だった。

そこは見慣れた金髪碧眼の、でも顔は見たことのない王太子の寝室で、青髪の男はそこでお一人様プレイをしていた王太子に、訳もわからぬまま凌辱されてしまう。

目が覚めると、王太子が言う。

『シーシャの記憶を持つ者よ、わたしは始祖であるダンネスの記憶を持つ者。
無事にメス化の魔術が済み、議会にて、おぬしを愛妾にすると決まった。
安心しろ。毎日足腰立たぬまでしっかりと愛すと約束してやろう。
今夜はわたし達の記念すべき初夜…存分に楽しもうではないか。
では身を清めて来る。』

そうして去った方向から水音がするので、青髪の男は薄桃色の石に手を伸ばし、青い光に包まれながらまた別の世界へと旅立った。

王太子が戻った時には、掌サイズの薄桃色の平べったい石がベッドの上に残るのみ。

そのままいろいろあって、石は眠りについた。



次に視界が開けて見えたのは、ダリンスの顔。

『ぅおおおおーーーー、シーシャの魂をもつ者のところまで、時空を越えて、イケーーー!!!』

──聞き覚えのある声だな…

ダリンスのペニスの先端から、白濁が飛び散れば、また青い光に包まれ、僕らは思わず目を閉じた。


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