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すれ違って繋がって
永遠の葛藤と疑問
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5月23日の午後。莉子は志穂と共に学校ではなく、東京•お台場に来ていた。午前中は学校に普通に行き、音楽の授業で発表会をやり切った上で。今日はとある音楽誌の取材(撮影も含め)を受けるため、お台場にやってきたのだ。明日は対談企画ということで、透との対談企画(撮影も有り)をやらなければならないので、夜は所属事務所に泊まることになる。
※ ※ ※
午後5時、取材が終わり、事務所に移動する車内でやっと莉子は一息つくことができた。
「やっぱり私、インタビュー苦手かも…。その場で答えを考えるって難しいよ…」
「そう言ってる割には、いつも楽しそうに受け答えしてるけどな~」と隣に座っている志穂さんに言われるけど、実感はない。
「いつもいっぱいいっぱいだよ。イレギュラー?な質問とか来るし」
「あれを素でできちゃう莉子はやっぱりすごい人なんだろーなー」
「そんなことないから~!」
※ ※ ※
一方その頃、永遠は莉子が最近学校にあまりいない日が増えたことを複雑に感じていた。莉子とよく来ていた砂浜に来ては物思いにふける。
「莉子はやりたいこと、適正なことに対して全力で頑張ってるって分かってる。けど…どうしてこんなに悲しく感じるの?なら、今の恋人との時間を大事にしてうまく…」
「莉子もお姉ちゃんみたいにいつかいなくなっちゃうのかな…怖い…怖くて怖くてたまらない…けど、そんなこと絶対莉子には言えない。莉子は優しいからきっとやりたいことを我慢するはず。どうしたらいいの…?」
もしかしたら、お姉ちゃんや莉子にみれ…
「そもそも、どうしてお姉ちゃんは莉子になってしまったんだろ」
※ ※ ※
午後5時、取材が終わり、事務所に移動する車内でやっと莉子は一息つくことができた。
「やっぱり私、インタビュー苦手かも…。その場で答えを考えるって難しいよ…」
「そう言ってる割には、いつも楽しそうに受け答えしてるけどな~」と隣に座っている志穂さんに言われるけど、実感はない。
「いつもいっぱいいっぱいだよ。イレギュラー?な質問とか来るし」
「あれを素でできちゃう莉子はやっぱりすごい人なんだろーなー」
「そんなことないから~!」
※ ※ ※
一方その頃、永遠は莉子が最近学校にあまりいない日が増えたことを複雑に感じていた。莉子とよく来ていた砂浜に来ては物思いにふける。
「莉子はやりたいこと、適正なことに対して全力で頑張ってるって分かってる。けど…どうしてこんなに悲しく感じるの?なら、今の恋人との時間を大事にしてうまく…」
「莉子もお姉ちゃんみたいにいつかいなくなっちゃうのかな…怖い…怖くて怖くてたまらない…けど、そんなこと絶対莉子には言えない。莉子は優しいからきっとやりたいことを我慢するはず。どうしたらいいの…?」
もしかしたら、お姉ちゃんや莉子にみれ…
「そもそも、どうしてお姉ちゃんは莉子になってしまったんだろ」
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